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悪役令嬢なのに…
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「令嬢達の行動には問題がありますが、そこまで追い詰めたのは貴方よ」
クレアベールの言葉は胸に刺さる。
婚約者が別の令嬢に現を抜かせば、私だって誰かに怒りをぶつけたいと思う。
そちらの立場なら思うけど…私だって好きで光属性や聖女な訳ではないし、婚約者がいる男性に色仕掛けをした訳でもない。私からすれば不仲の婚約者達が、私を理由に言い掛かりを着けているようにしか思えない。
最近のクレアベールは一方に偏りすぎている気がする。
「貴方のような人間はこの学園に相応しくないわ、出ていきなさい」
そこまで言わなくても…流石に酷いと思う。
私は彼らに何もしていない。
国王陛下がまだ私を聖女と公表していないから、私がクリストフ王子やサリモンにマシューズを籠絡していると噂が流れ、その噂を利用し不貞に走っているのを私のせいにされている。
聖女と公表してくれたら、あの二人も停学する前に踏み止まっていたに違いない。半信半疑の中途半端な緊張状態が令嬢達を不安にさせ、今回の事件を引き起こさせた。
私を聖女と公表さえしてくれたら…公表して承認欲求を満たしたい訳じゃない。ただ、私の周囲に彼らがいる理由を知ってもらいたい。そうしたら、この状況は彼らが私に好意があるからでも私が望んでいることでもないことが伝わるのに…
きっと国王陛下としては私の身の危険を案じての事なのだろうが、他の問題が生まれてしまっている。
これでは貴族達の反感を買ってしまい、今後の聖女活動に影響が出るのではと不安に思う。
私はクレアベールの怒りが過ぎるのを黙って待った。
「隣国は我が国よりも聖女を崇拝しているわ、そちらのが貴方には良いのではなくて?」
クレアベールは私にこの国を出ていかせたがっている。
「クレアッ」
クリストフ王子が現れ、私とクレアベールの間に立った。
「クリス…」
「クレア。クレアが真剣に国を…私達を心配してくれているのは伝わっている。だが、現国王もそうだったように、私も目の前の聖女を見捨てるような事は出来ない」
「…聖女の力がなくともクリスなら素晴らしい国王になるわ。だから、お願い…」
まるで二人だけの世界…
「…二人で話そう。…聖女様、クレアがすまなかった」
粗相した彼女の代わりに謝罪する彼氏。
「…ぃぇ」
クリストフ王子の腕の中でクレアベールは大人しくなり、二人は私の前から消えていく。
ヒロインを責め立てる悪役令嬢を諌め、危害を加える前に引き剥がした…
だけど、こういう場合の王子は悪役令嬢を置き去りにしてヒロインの傍にいるのが正解な気がする。あんな言葉を吐く婚約者と一緒にヒロインの前からいなくなるなんて…悪役令嬢は一人虚しく仲睦まじい二人の後ろ姿を見続けるものなんじゃないの?
何故私が二人を見送ることに?
それに以前から気になっていた事がある。
王子は悪役令嬢をクレアと呼び、悪役令嬢も王子をクリスと呼ぶ。二人は互いに愛称で呼びあう程の仲なのだ。
私の好感度って、今どうなっているの?
クレアベールの言葉は胸に刺さる。
婚約者が別の令嬢に現を抜かせば、私だって誰かに怒りをぶつけたいと思う。
そちらの立場なら思うけど…私だって好きで光属性や聖女な訳ではないし、婚約者がいる男性に色仕掛けをした訳でもない。私からすれば不仲の婚約者達が、私を理由に言い掛かりを着けているようにしか思えない。
最近のクレアベールは一方に偏りすぎている気がする。
「貴方のような人間はこの学園に相応しくないわ、出ていきなさい」
そこまで言わなくても…流石に酷いと思う。
私は彼らに何もしていない。
国王陛下がまだ私を聖女と公表していないから、私がクリストフ王子やサリモンにマシューズを籠絡していると噂が流れ、その噂を利用し不貞に走っているのを私のせいにされている。
聖女と公表してくれたら、あの二人も停学する前に踏み止まっていたに違いない。半信半疑の中途半端な緊張状態が令嬢達を不安にさせ、今回の事件を引き起こさせた。
私を聖女と公表さえしてくれたら…公表して承認欲求を満たしたい訳じゃない。ただ、私の周囲に彼らがいる理由を知ってもらいたい。そうしたら、この状況は彼らが私に好意があるからでも私が望んでいることでもないことが伝わるのに…
きっと国王陛下としては私の身の危険を案じての事なのだろうが、他の問題が生まれてしまっている。
これでは貴族達の反感を買ってしまい、今後の聖女活動に影響が出るのではと不安に思う。
私はクレアベールの怒りが過ぎるのを黙って待った。
「隣国は我が国よりも聖女を崇拝しているわ、そちらのが貴方には良いのではなくて?」
クレアベールは私にこの国を出ていかせたがっている。
「クレアッ」
クリストフ王子が現れ、私とクレアベールの間に立った。
「クリス…」
「クレア。クレアが真剣に国を…私達を心配してくれているのは伝わっている。だが、現国王もそうだったように、私も目の前の聖女を見捨てるような事は出来ない」
「…聖女の力がなくともクリスなら素晴らしい国王になるわ。だから、お願い…」
まるで二人だけの世界…
「…二人で話そう。…聖女様、クレアがすまなかった」
粗相した彼女の代わりに謝罪する彼氏。
「…ぃぇ」
クリストフ王子の腕の中でクレアベールは大人しくなり、二人は私の前から消えていく。
ヒロインを責め立てる悪役令嬢を諌め、危害を加える前に引き剥がした…
だけど、こういう場合の王子は悪役令嬢を置き去りにしてヒロインの傍にいるのが正解な気がする。あんな言葉を吐く婚約者と一緒にヒロインの前からいなくなるなんて…悪役令嬢は一人虚しく仲睦まじい二人の後ろ姿を見続けるものなんじゃないの?
何故私が二人を見送ることに?
それに以前から気になっていた事がある。
王子は悪役令嬢をクレアと呼び、悪役令嬢も王子をクリスと呼ぶ。二人は互いに愛称で呼びあう程の仲なのだ。
私の好感度って、今どうなっているの?
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