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帰りの馬車では
「キントリヒ良かったな婚約出来そうで。」
「はいっ」
「こんなに早いとは思わなかった。」
「えへへ」
フェアメーゲンとヴァイスハイトの言葉で、やはり以前からキントリヒは彼を狙ったいたのだろう。
それよりも気になることがあった。
「キントリヒ、第一王子と何の話をしていたんだ?」
「…「婚約者が居ないのであれば、私の婚約者にしてやっても良いぞ」と言われました。」
「んだあいつはよぉ゛」
「アティっ」
つい子供の前で本音が漏れてしまった。
「で。なんて答えたの?」
俺の代わりにエストレヤが尋ねた。
「僕の事を一番に思ってくれますか?何よりも僕を優先してくれるなら良いですよ、と答えました。」
「ほぉ、それで?」
「「私は第一王子、優先すべきは国であり国民だと」」
「…まぁ、王族としては正しいな。面白くないが。」
金髪も恋愛面では拗らせていたが、王族としては申し分ないと聞いた。
「ふふ、お父様なら分かってくださると思ってました。なので「僕が一番じゃないなら、あなたとの婚約はお断りさせていただきます」と伝えました。」
「それであっさり引き下がったのか?」
「いえ「私は第一王子であり次期国王だ。王妃になれるんだぞっ」と煩かったので、「僕が一番じゃない人には僕が勿体ない。僕の婚約者は貴方じゃありません」とハッキリ伝えました。」
笑顔で話すキントリヒに俺は少々混乱していた。
俺はキントリヒの性格を全く理解していなかった。
フェアメーゲンとヴァイスハイトの先程の会話を思い出すと、以前からキントリヒはリアンフォールを慕っていた。
いずれは婚約者になるつもりだったが切っ掛けが掴めなかったところ、王子からの婚約発言がありこれ幸いと利用した…。
この年で王族を利用るなんて、末恐ろしい。
俺達に手を繋いで向かってくる二人を遠くから視線を向けるミニ金髪の姿を思い出す。
あいつの目、昔の金髪とそっくりだったな…。
波乱が起きなきゃ良いが…。
フェアメーゲン十二歳、ヴァイスハイト・リアンフォール・ミニ金髪の三人は十一歳、キントリヒ十歳。
いずれは学園で共に過ごすことになるだろう。
その頃には、ミニ金髪に婚約者がいることを願う。
親子揃って金髪に苦しめられたくないからな。
キントリヒは王族を利用してしまうくらいの性格だから、例え学園で何かあっても問題ないだろう。
あるとすれば真面目すぎるリアンフォールの方だな。
まさか今日、婚約者が決まるとは思っていなかったはず。
「キントリヒ、リアンフォールには何て言ったんだ?」
「「僕は僕の事を一番に思ってくれる人と婚約したい、王子様は僕が一番じゃないけど婚約しろと言われたのどうしたら良い?」って伝えました。」
「………それでなんて?」
「「そんな奴と婚約する必要はない」って、リアンフォール様が。それで「リアンフォール様は僕を一番にしてくれますか?」って、聞きました。ふふっ」
「…へぇ」
俺に答える前に「ふふっ」て笑ったのを見ると、嬉しい返事だったんだろうな。
「そうしたらリアンフォール様が「私ならキントリヒを一番にする」と…うふふっ」
幸せそうな笑みに「まぁ二人が良いならそれでいっか」と俺は余計なことは口にしなかった。
「…良かったな。」
「はいっ」
満面の笑みでキントリヒは返事をした。
キントリヒがリアンフォールしか見ていないので学園に入学し何かあっても平気だろう。
俺としては、金髪とはなるべく関わりたくねぇんだよな。
今日も…。
止めよう。
もう学生じゃないんだ、毎日会うなんて事はない。
俺達はすで終わっている、始まるとしたら、子供世代の続編だな。
俺達は各々部屋へ戻り、個々の自主性を尊重した。
エストレヤの正装から着替えるのを手伝いながら甘い時間を過ごす。
卒業してから毎日イチャついているわけではない。
俺が日本から持ち込んだ知識がティエンダ達に広がり、平民にも伝わるよう商品化したりと今でも彼らと共同で仕事をしている。
新たに雇用が生まれ、公爵家を盛り立てながらもなんとかこの世界に適応している。
たまに出くわす魔物には驚きつつも討伐し、怪我など一切してないのにエストレヤに看病される日々を過ごしている。
俺の人生はこの世界に来て心から良かったと言えるだろう。
愛する人や家族、仕事に討伐、領民に必要とされる実感にやる気も上がる。
異世界に来ると全てがゼロなので再スタートには良いのかもしれない。
俺が日本にいた頃は、周囲に流され同じことをしていた。
未来についてま深く考えることはなく漠然とした中で生きていた。
見知らぬ環境が俺を変え、生きている実感を得た。
異世界転生に選ばれた人間は、人生を変えるチャンスを貰えた。
努力次第で何もかもが変わる。
むしろそれだけの奇跡を起こした人間は人生を変えやすいと思う。
良くも悪くも本人次第。
どんな状況でも腐らずに行けばなんとかなると信じている。
「アティ?考え事?んっん~もっとぉ」
おっと、エストレヤに触れてるのに他の事を考えるなんて。
可愛く催促されるのも良いなっ。
また新たなエストレヤを知り、四人目の予行練習を真剣に始めた。
まぁ、俺はこんな感じなんでそろそろ俺の話は終わりだ。
もしあるとしたら息子達だろうが、俺ほど相手を愛した話は期待できないだろうな。
ということで、エストレヤも俺を本気にさせようと俺を追いたてる動きで応戦してくる。
気持ち良すぎてもう語れそうにないんで、この辺で。
じゃぁな。
おわり。
「はいっ」
「こんなに早いとは思わなかった。」
「えへへ」
フェアメーゲンとヴァイスハイトの言葉で、やはり以前からキントリヒは彼を狙ったいたのだろう。
それよりも気になることがあった。
「キントリヒ、第一王子と何の話をしていたんだ?」
「…「婚約者が居ないのであれば、私の婚約者にしてやっても良いぞ」と言われました。」
「んだあいつはよぉ゛」
「アティっ」
つい子供の前で本音が漏れてしまった。
「で。なんて答えたの?」
俺の代わりにエストレヤが尋ねた。
「僕の事を一番に思ってくれますか?何よりも僕を優先してくれるなら良いですよ、と答えました。」
「ほぉ、それで?」
「「私は第一王子、優先すべきは国であり国民だと」」
「…まぁ、王族としては正しいな。面白くないが。」
金髪も恋愛面では拗らせていたが、王族としては申し分ないと聞いた。
「ふふ、お父様なら分かってくださると思ってました。なので「僕が一番じゃないなら、あなたとの婚約はお断りさせていただきます」と伝えました。」
「それであっさり引き下がったのか?」
「いえ「私は第一王子であり次期国王だ。王妃になれるんだぞっ」と煩かったので、「僕が一番じゃない人には僕が勿体ない。僕の婚約者は貴方じゃありません」とハッキリ伝えました。」
笑顔で話すキントリヒに俺は少々混乱していた。
俺はキントリヒの性格を全く理解していなかった。
フェアメーゲンとヴァイスハイトの先程の会話を思い出すと、以前からキントリヒはリアンフォールを慕っていた。
いずれは婚約者になるつもりだったが切っ掛けが掴めなかったところ、王子からの婚約発言がありこれ幸いと利用した…。
この年で王族を利用るなんて、末恐ろしい。
俺達に手を繋いで向かってくる二人を遠くから視線を向けるミニ金髪の姿を思い出す。
あいつの目、昔の金髪とそっくりだったな…。
波乱が起きなきゃ良いが…。
フェアメーゲン十二歳、ヴァイスハイト・リアンフォール・ミニ金髪の三人は十一歳、キントリヒ十歳。
いずれは学園で共に過ごすことになるだろう。
その頃には、ミニ金髪に婚約者がいることを願う。
親子揃って金髪に苦しめられたくないからな。
キントリヒは王族を利用してしまうくらいの性格だから、例え学園で何かあっても問題ないだろう。
あるとすれば真面目すぎるリアンフォールの方だな。
まさか今日、婚約者が決まるとは思っていなかったはず。
「キントリヒ、リアンフォールには何て言ったんだ?」
「「僕は僕の事を一番に思ってくれる人と婚約したい、王子様は僕が一番じゃないけど婚約しろと言われたのどうしたら良い?」って伝えました。」
「………それでなんて?」
「「そんな奴と婚約する必要はない」って、リアンフォール様が。それで「リアンフォール様は僕を一番にしてくれますか?」って、聞きました。ふふっ」
「…へぇ」
俺に答える前に「ふふっ」て笑ったのを見ると、嬉しい返事だったんだろうな。
「そうしたらリアンフォール様が「私ならキントリヒを一番にする」と…うふふっ」
幸せそうな笑みに「まぁ二人が良いならそれでいっか」と俺は余計なことは口にしなかった。
「…良かったな。」
「はいっ」
満面の笑みでキントリヒは返事をした。
キントリヒがリアンフォールしか見ていないので学園に入学し何かあっても平気だろう。
俺としては、金髪とはなるべく関わりたくねぇんだよな。
今日も…。
止めよう。
もう学生じゃないんだ、毎日会うなんて事はない。
俺達はすで終わっている、始まるとしたら、子供世代の続編だな。
俺達は各々部屋へ戻り、個々の自主性を尊重した。
エストレヤの正装から着替えるのを手伝いながら甘い時間を過ごす。
卒業してから毎日イチャついているわけではない。
俺が日本から持ち込んだ知識がティエンダ達に広がり、平民にも伝わるよう商品化したりと今でも彼らと共同で仕事をしている。
新たに雇用が生まれ、公爵家を盛り立てながらもなんとかこの世界に適応している。
たまに出くわす魔物には驚きつつも討伐し、怪我など一切してないのにエストレヤに看病される日々を過ごしている。
俺の人生はこの世界に来て心から良かったと言えるだろう。
愛する人や家族、仕事に討伐、領民に必要とされる実感にやる気も上がる。
異世界に来ると全てがゼロなので再スタートには良いのかもしれない。
俺が日本にいた頃は、周囲に流され同じことをしていた。
未来についてま深く考えることはなく漠然とした中で生きていた。
見知らぬ環境が俺を変え、生きている実感を得た。
異世界転生に選ばれた人間は、人生を変えるチャンスを貰えた。
努力次第で何もかもが変わる。
むしろそれだけの奇跡を起こした人間は人生を変えやすいと思う。
良くも悪くも本人次第。
どんな状況でも腐らずに行けばなんとかなると信じている。
「アティ?考え事?んっん~もっとぉ」
おっと、エストレヤに触れてるのに他の事を考えるなんて。
可愛く催促されるのも良いなっ。
また新たなエストレヤを知り、四人目の予行練習を真剣に始めた。
まぁ、俺はこんな感じなんでそろそろ俺の話は終わりだ。
もしあるとしたら息子達だろうが、俺ほど相手を愛した話は期待できないだろうな。
ということで、エストレヤも俺を本気にさせようと俺を追いたてる動きで応戦してくる。
気持ち良すぎてもう語れそうにないんで、この辺で。
じゃぁな。
おわり。
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