【完結】嫌いなアイドルを人気者にしたのは……私?

天冨 七緒

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島上麻美 続き

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「今回もありがとうございます」

「こちらこそ」

 彼女の番組は出演者が話題の人達が多い。 
 イケメンな彼等であれば、キスしても全然かまわないのに……

「……それでぇ山本先輩、移動したんですよ」

「山本先輩? 誰?」

「あれ? 知りませんか? 島上さんを発掘したっていう……」

「私を発掘した?」

 もしかして、私にイヤな仕事ばかり回してきたあの女だろうか?

「違うんですか? うちの会社では、先輩が島上さんを有名にさせたって言われてて……」

「初めて知った。そんな風に言われてるの? 私、その人のこと知らないけど……」

 私を利用して、自分の立場を確立しようだなんてやる事が汚いのよ。
 私はあんな奴に利用される気は一切ないのよ。

「そうなんですか? 先輩も『島上さんは私が発掘してここまで有名にさせたっ』て……嘘だったんですか?」

「偶然仕事が重なった事はあるけど、そんな風に思った事は無いかな。その人とも最低限しか話したことないし。もしかして、それが上層部に知られて移動させられたんじゃないの?」

「あぁ……そうかもしれません。他部署でも山本さんの事を『凄い』って持て囃してましたから。自分が言えば、島上さんは必ず受けてくれるって……」

「そうなの? 全く知らなかったぁ」

「私が訂正しておきますね」

「お願い」

「はいっ」

 この子は使える。
 
「そういえば……番組の親睦を深める為にも皆で食事とかいいんじゃないかしら?」

「そうですね。声を掛けてみますね」

「楽しみにしてるわ」

「はいっ」

 その後、出演者・スタッフを含めた食事会が行われた。
 親睦を深めたことにより、良好な関係を気付けていた。

「バラエティー女王……良い響き。私にピッタリね」

 どの局も私を必要としているのを肌で感じる。
 仕事も私が選ぶ側に。
 嫌な仕事はしなければいい。
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