【完結】嫌いなアイドルを人気者にしたのは……私?

天冨 七緒

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テレビ

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 島上は一日に一度はテレビで見る……と言われているくらい多忙を極めている。

『汚い……触りたくない……』
『キャー……コレェは……辛いです』
『もう……限界食べられません……多すぎる……ギブです』
『私、アイドルだったんですよ? このくらいのダンス、五分で完璧に覚えられます』
『歌には自信があります』

 最近では、掃除・大食い・激辛・ダンスバトル・歌唱力バトル。
 様々な番組に出演。
 偶然か故意か分からないが、出ないものは主に……クイズ番組・政治・経済・料理。
 等々、純粋な知識を必要とするものが多い。

「はぁ……」

 彼女を見たくなくて、テレビを消した。
 情報を得る為にネットを開く……

「えっ? このインフルエンサーの番組ともコラボしてるんの?」

 急上昇しているものから、片っ端に検索。
 そこに見知った顔に手が止まる。
 ネットでの話題の人と、テレビ関係者は接点がほぼない。
 挨拶に来るタレントとは違い、ネット配信系タレントは仕事を依頼して顔合わせが初対面となる。
 どちらかが依頼してコラボが成立する。

「どっちが声を掛けたのかな……」

 インフルエンサーがテレビでの視聴率を持っている島上を利用してか、ネット配信での登録者数を持っているインフルエンサーを島上が利用しているのか……
 
「ふ~ん」

 テレビとネットでは番組の傾向が違う。
 どちらが良いとか悪いは無い。
 誰でも見られるテレビは幅広く、リアルタイムでの視聴数は年々低くなるが動画配信で盛り返している。
 ネットは興味のあるものを何処までも追及することが出来、効率重視の人間に好まれる。
 テレビ業界に務めている私としては、ネット配信は脅威でもあり情報源でもあるのでチェックしている。
 一度、彼女の動画を見てしまうと関連動画で彼女が出演しているものや、切り抜きが自動的に上がって来る。
 他のタレントで履歴を薄めるも、人気急上昇に彼女の顔を見て一気に疲れが……

「……ふぅ……」

 彼女を頭から消したくてネットを止めた。
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