男子校に入学しても絶対そっち側には行かないって思っていたのに、助けてくれた先輩が気になってます

天冨 七緒

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パンツはちゃんと穿いた方が良いと思いました。

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日本人はやっぱり恥じらいが大事だと言うことを再確認したので近くのコンビニにパンツを買いに来ました。
パンツを穿かないなんて破廉恥ですもん。
因みに今はパンツ穿いてます、安心してください。
ついでにお菓子と夕御飯も一緒に買っといた。
レジに並んでお会計を終える。

「ねぇ、彼氏いんの?」

「え?はい」

突然声をかけられ驚きで、素直に答えてしまった。

「そっか、なら別れたら教えてよ。俺、次の彼氏に立候補するから。名前なんて言うの?」

「なっ俺、先輩と別れませんから」

宣言して走ってコンビニを逃げ出した。
なんなのあの店員、急に…。
俺と先輩が別れるとか縁起でもない。
別れるわけないでしょ。
別れるなんて考えたこともないよ。
嫌な奴。
あのコンビニ嫌いっ。
苛ついていると先輩のマンションまであっという間に着いた。

「本当になんなのあの店員、俺と先輩の別れ待ちとかサイテー。俺は男が好きなんじゃない、叡先輩だから好きなの。叡先輩以外はいらないの。もぉーなんなのちゃんと仕事しろよ、あのチャラ男。チャラ男なんて絶対好きにんてならないし仕事中にお客口説いてんじゃないよ。俺は叡先輩のモノなんだから……ん…あの人…彼氏いんの?って聞いてきた…いんの?って。なんで俺が付き合ってる人が男の人って解ったの?…あのコンビニ…もぅ、行けない…」

誰もいない部屋で大きな独り言を呟いていた。
先輩がバイトから帰ってきても、その事は言わなかった。
俺が男と付き合ってるってバレた。
俺と一緒にいたら先輩が彼氏だってすぐにバレちゃう。
そうなったら、先輩に迷惑がかかっちゃうよね…。
どうしよう。
でもでも次の彼氏に立候補って言ってきたからあの人もそうなんだよね…。
もうあの人と会いたくないな。

「お願い神様、あの人と二度と会いませんように」

祈りのポーズで一生懸命願った。

パンツさえ穿いていればこんなことにはならなかった。
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