THE NEW GATE

風波しのぎ

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4巻

4-5

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「考えられるのはシンの言った通り、国に仕官しないかと誘ってくるか。あるいはある程度地位の高い貴族との婚姻を勧められるといったところでしょうか」
「仕官はわかるが、婚姻?」
「はい、件の第2王女がスカルフェイスの戦闘力を正確に把握しているなら、シンの実力が上級選定者クラスだと考えているはずです。国の力は上級選定者の数に比例するとも言われていますから、積極的に取り込もうとしてくると思われます」
「王女様とのお話の後に、お見合いが控えてる可能性もあるわけか。なんか一気に行く気がなくなってきた……」

 シンには仕官する気も婚姻を結ぶ気もない。初めから断る予定の話を聞く気など起きない。

「仕官に関しては断っても問題ないと思います。冒険者から騎士になる人はあまり多くないですし」
「そうなのか?」
「規律に縛られるのが嫌だという人が多いですね。パーティメンバーからすれば、引き抜きは損失なので引き止めますし」

 冒険者から仕官するタイプは、ソロやメンバー固定のパーティを組まない人に多いらしい。

「今シンは私たちとパーティを組んでいますし、それを理由にすれば、拒否するのも難しくないでしょう」
「問題は婚約か。こういうのって理由もなしに断ると、面倒事がやってくるのがわかりきってるからな」
「それについては、私が婚約者ということにすればいいかと」
「ああ、もう婚約してる相手がいますってやつか」

 婚約済みの人物に新たな婚約者を押しつけることはしないだろうというのがシュニーの予想だった。
 確かに口実としては悪くないだろう。とはいっても、それであきらめないのが貴族なのだが。

「あまり無理に強要して、機嫌を損ねてよそに行かれてしまうほうが損失ですから。場合によってはティエラも、ということにすれば、少なくとも女で釣ろうとは考えないと思います」
「えっと、私ですか?」
「あら、いやですか?」
「いえ、振りくらいなら、いいですけど」

 あくまで振りだけということで、ティエラも了承した。

「くぅ! ならユズハもシンとつがいになる!!」
「待てユズハそれはいかん! 俺が社会的に死ぬ!!」

 しかし、何を勘違いしたのか人型に変身したユズハまでが立候補したので、シンが慌ててストップをかける。
 何せユズハはまだ幼女モードにしかなれないのだ。ゲーム時代の妖艶ようえんな美女の姿ならまだしも、幼女に手を出しているなどと思われては変態街道まっしぐらである。

「今回は振り、振りだけだ。ホントじゃないんだよ」
「くぅ? シュニーとこうびしないの?」
「おおい! その姿でそういうことを言っちゃいけません!!」
「こっ……!?」

 ユズハの口から出た予想外の言葉に、頭を抱えるシンと固まるシュニー。ユズハは本来の知識が封印されているような状態なのだが、知っていてもおかしくはない。
 とはいえ子狐こぎつねモードならともかく、幼女モードでそういった単語を口にされると、いろいろと問題があるような気がしてならない。交尾と言うあたり、性については動物の感覚が強いのかもしれないが。
 そして、全力で突っ込みを入れるシンをよそに、シュニーは顔を赤く染めていた。

「とりあえず、落ち着きましょうよ」

 そう声をかけたティエラが、その場でもっとも冷静だった。


         †


 明けて翌日。
 宿でバルクスからの手紙やもろもろの許可証を受け取り、シンは登城準備を済ませた。
 シンとシュニー、ティエラの話し合いの結果、とりあえずシンが王城へ行き、相手の出方を見るということになったのだ。
 パーティメンバー兼婚約者がいると伝えれば、向こうも妙なことは言ってこないはず。だが油断はできない。

「じゃあ、行ってくる。ユズハを頼むな」
「いってらっしゃいませ。何かありましたら心話で連絡を」
「戦うときは手加減するのよ。王女様に怪我させたら大変だから」
「大丈夫だって…………たぶん」
「ほんと、気をつけてよ?」

 そんなやり取りを経て、シンは穴熊亭を出発した。
 相手が王族ということもあって、服装はゲーム時代の拠点の1つ、現在は『聖地』と呼ばれているカルキアの礼服だ。見た目は儀礼用の軍服と言ってもいいような、実用性と華やかさを両立させた、なかなかの一品である。
 装備品としてのランクはあまり高くなく、なりきりセットのような扱いだ。
 カルキア自体が冒険を始める最初の拠点ということもあって、初心者用の武具店でも買えた。当然、性能も低くなっている。
 シンが着ているのは隊長仕様の、赤を基調とした礼服だ。他にも青を基調とした副隊長仕様や、わずかに性能の低い一般兵仕様などもある。これがなりきりセットと言われる由縁ゆえんだ。


「さて、何が出ることやら」

 視界の端に映るマップを確認しながら、シンは内壁にある門に向かう。
 ベイルリヒト王国は中央に王城、それを貴族や大商人などの富裕層の住宅が囲んでいる。
 元はそこが一般人の住宅街だったようだが、住民の増加にともないもう一回り外側に壁を作り、身分の高い者とそれ以外とで住み分けが行われるようになった。
 貴族たちと一般人の生活区。そのさかいがシンの向かっている内壁だ。
 もともとは外壁だったので、しっかり強化が施されている。強力な魔術の使い手がいたのか、強化の度合いはこちらのほうが上だ。
 シンとしては、内壁まで攻め込まれる日が来ないことを祈るばかりである。

「さて、さすがにここでつまずくことはないと思うが」

 しばらく歩くと、外壁のものよりも小さめの門が見えてくる。
 内壁も外壁同様、東西南北に門があり、出入りがチェックされる。身分の高い者が多く住むので、ある程度身分のはっきりしている者しか通してもらえない。
 このというのがくせ者で、Dランクの冒険者くらいだと、依頼でも受けていなければ門前払いである。今朝けさ穴熊亭に届いたバルクスからの手紙には、内壁への通行許可証が入っていた。


「……いいだろう、入れ」

 門の警備をしていた兵は、許可証と別の書類を交互に見比べてそう言った。許可証を受け取り、シンは内側へと歩を進める。

「……閑静かんせいな高級住宅街ってところか」

 外側と違い、人通りがほとんどない。歩いているのは服装から使用人とおぼしき者ばかりで、多くの人が馬車に乗って移動していた。
 屋台などはもちろんなく、とても静かで、まるで別の国にでも来たような錯覚さっかくを覚える。

(3、4、5……8人か)

 王城へ歩く途中、シンは自分に向けられている視線を感じていた。
 武芸と魔術、双方の【隠蔽ハイディング】スキルを使って、つかず離れずシンを囲むように移動している。マップ上で表示されているマーカーの色は緑。今のところ監視者に敵意はないようだ。

「仕掛けてくる気配はなし、か。聞いてた感じじゃ、王女さんはこういうことをする人には思えないんだけどな」

 バルクスたちの話では、隠れて監視するよりは直接やってきそうな印象を受けた。決めつけるわけではないが、他の勢力が動いているのかもしれない。

「……ああ、帰りたい……」

 まぎれもないシンの本心だった。
 ここまで来ておいて今さら帰ることなどできないのだが、嫌なものは嫌なのである。
 そんな心境で、シンは王城へ歩を進めていた。

「すいません、第2王女様より呼び出しを受けて参上しました。取り次いでもらえますか?」
「話は聞いている。許可証を提示してくれ」

 王城の門を守る衛兵に声をかけ、入城許可を得る。
 話は伝わっていたようで、これまたバルクスから受け取った許可証を確認した衛兵は、門の脇にある衛兵の詰所つめしょを通す形でシンを城内に入れた。シン1人のためにわざわざ開門する気はないらしい。

「今、案内の者を呼びに行かせている。少し待っていてくれ」
「わかりました」

 とくにやることもないので、周囲を眺めて時間を潰す。
 整備された道が城の内部へ延びている。馬車が中まで入ることで、雨でも濡れずに降りれるようになっているようだ。


 しばらく待っていると、こちらへ向かってくる騎馬の姿が見えた。赤を基調とした鎧を着た人物が手綱たづなを取っている。シンの前まで来ると、馬を停止させて下馬げばした。

「失礼。冒険者のシン殿で間違いないか?」
「はい、そうですが」
「俺はガドラス・ジャール。リオン王女より君を迎えるよう言付ことづかっている。案内するのでついてきてもらいたい」
「わかりました」

 うなずいてガドラスと名乗った男の後に続く。歩きながらシンは、ガドラスのステータスをチェックした。
 ――――【ガドラス・ジャール レベル188 暗黒騎士】
 レベル188。その数値にはシンも覚えがある。バルクスと初めて会ったときに聞いた、「騎士団長」とは彼のことだろう。
 メイン職は、騎士から派生する上級職の1つである暗黒騎士。着ている赤い鎧は特殊ユニーク級下位の【一角鱗獣の鎧スケイルホーンアーマー】だ。
 レベル、相応のステータスが要求される職業に装備、そしてわずかに放たれる研ぎ澄まされた武の気配。
 いくら自分が上級選定者と目されているとはいえ、王国最強戦力の一角がわざわざ迎えに来るのはどうだろうかとシンは思ってしまう。
 あんにそれだけの価値があると伝えたいのか?
 それとも、一般の兵士では暴れたとき取り押さえられないと考えているからか。
 いろいろと勘繰かんぐってみるが、結局これといった確信は得られなかった。王族貴族の思考の裏を読むなど、そういった人種に接したこともないシンには不可能なのだ。
 大人しくガドラスの後についていくが、どういうわけかほとんど誰ともすれ違わない。

「君は、実はどこかの貴族の家系だったりするのかな?」

 唐突とうとつにガドラスが聞いてくる。

「いえ。どこにでもいる平民ですが?」

 シンはシュニーたちがいれば、どの口が言うのか、と突っ込まれそうな返事をした。

「そうなのか? ああ、俺のことはガドラスでいいぞ。俺は冒険者から騎士になった口でな。かしこまられるのはしょうに合わん」
「では、ガドラスさんで」
「……まあいいだろう。話を戻す。俺は初めて城に呼ばれたとき、鎧で登城して呆れられたんだが、君は服装にもしっかり気を配っていたのでね。平民上がりの冒険者は、そういったことにはうとい者が多いから、そんな気がしてな」

 わざわざ礼服で来る必要もなかったようだ。失敗したか? とシンは思ったが、とりあえずバルクスの助言を参考にしたことにする。

「ギルマスから、身綺麗にしたほうがいいと聞いたものですから。実のところ、これでよかったのか不安で不安で」
「いや、行く場所によって服装を選ぶのは悪いことじゃない。むしろいいことだと思うぞ」
「王城に来るなんて初めてなので、慌てて用意したんです」


 そんなやりとりをしながら歩いていると、ガドラスがある扉の前で立ち止まった。シンでも見た目でわかるくらい、他の扉とは装飾のグレードが違う。

「この中にリオン王女がおられる。冒険者相手に礼節れいせつを求める方ではないから、あまり緊張しなくていいぞ」
「がんばります」

 ガドラスが扉をノックし、シンが来たことを告げると、ほどなくして扉が内側から開かれた。
 ガドラスとともに室内に入ると、すぐに扉が閉められる。
 侍女でもいるのかと思ったシンだが、扉を開いたのも閉めたのも男性の騎士だった。
 ――――【フェイゼル・アーディット レベル175 聖騎士】
 見た目は金髪碧眼へきがんの優男といった風貌ふうぼうで、職が聖騎士だ。恐らくはこの男も選定者なのだろう。
 そう言えばヴィルヘルムも、公表されている以上の選定者がいると言っていた。
 あまりよそ見するわけにもいかないので、すぐに意識を前に向ける。
 部屋の中央には品の良いテーブルと椅子があり、1人の女性が座っていた。


 美しい女性だ。鮮やかな金色の髪を頭の後ろでっているが、それでも背中まで届いている。
 シンを見つめる瞳はルビーを思わせる深紅しんく。スタイルもよく、はティエラにも匹敵するだろう。
 ただ、その服装は姫というイメージからはかけ離れていた。
 上半身は胸から腹までをおおうタイプの革鎧と、その上から羽織はおった白地のジャケット。下半身は赤いホットパンツと膝まである同色のロングブーツだ。
 ジャケットはボタンを1つも掛けていないので、革鎧で押し上げられた胸の谷間がシンの位置からでもよく見えた。イメージしていたお姫様とは似ても似つかない。
 ――――【リオン・シュトライル・ベイルリヒト レベル230 魔剣士】
 とはいえ、表示される名前とレベル、伝わってくる気配から、彼女がシンを除けばこの室内でもっとも強いことはわかった。
 シンはあの服装も、戦闘を想定したものなのだろうと当たりをつけた。どうやら、一戦交えるのは避けられないようだ。


「よく来てくれた。私はリオン・シュトライル・ベイルリヒト。この国の第2王女だ。よろしく頼む」
「冒険者のシンと申します。本日はお招きいただきありがとうございます」

 自己紹介をしつつ頭を下げる。

「おや、なかなか様になっている。私はあまり礼儀を気にしない性質たちでね。作法さほうは気にしなくていい。気軽にリオンと呼んでくれ」
「……ではリオン様と」

 王女が礼儀を気にしないのはまずいんじゃないだろうかと思ったが、さすがにシンもそれを指摘するのは避けた。
 下町によく出没し、冒険者顔負けの活動をするという王女だ。そんなこともあるだろうと自分を納得させる。
 見た目は王女の名に恥じない美しさだが、あまり威厳いげんは感じられず、親しみやすい雰囲気を持っていた。
 それが王族としてプラスなのかマイナスなのかは、意見の分かれるところだろう。

「お嬢、初対面でそれはいかんでしょう。困惑してますよ」
「いずれは共に戦うかもしれん相手だ。王族だからと変に壁を作るよりはいいだろう?」
「っ……シン、悪いが王女はこういう方だ。身分は気にせず気軽にやってくれ」
「はぁ……がん、ばります?」

 王女というよりは、人当たりのいい冒険者と言ったほうがいいのではないかと思ってしまうシン。
 ガドラスもいつの間にか口調が砕けていた。どうやら、これがこの主従しゅじゅうのいつものやり取りのようだ。
 困惑しつつもちらりとフェイゼルに視線を向けると、我関せずとばかりに、部屋の備品のごとく直立不動の姿勢をたもっていた。

「ええと、とりあえず私が呼ばれた理由をお聞きしたいんですが」
「む、堅苦しい言葉は使わなくてもいいのだぞ?」
「いえ、そういうわけにも」

 本人が許したからと言って、周りが同じように受け取るとは限らない。監視者もいるのだから、王女に悪意がなくとも、変に馴れ馴れしくして、後でそれを理由に何か言われても困るのだ。

「まあシンがそう言うなら仕方ない。さて、今日呼んだ理由だったな。すでに大まかな内容はバルクス殿から聞いていると思うが、例のスカルフェイスの件だ。レベルは359で、これを使っていたらしいな」

 そう言って、リオンは足元に置いてあった巨大なケースを開ける。
 そういうのはメイドさんの仕事では? と思うシンだが、生憎あいにくとこの部屋にはメイドなど1人もいない。ついでに言うなら、お茶などの準備もされていない。
 リオンが取り出したのは、以前シンが倒したスカルフェイスの持っていた大剣だった。女性が持つには重すぎるはずだが、リオンはなんでもないとばかりに片手で持ち上げている。

「……確かに、あのときのスカルフェイスが持っていたものですね。装飾と刀身を覆うオーラに覚えがあります」

 かなり印象に残る相手だったので、武器の形もしっかりと覚えていた。こっそり、戦闘中にし忘れていた鑑定スキルを発動させる。
 ここで初めて、シンは大剣が伝説レジェンド級だと知った。めいもあり、【ムスペリム】というらしい。

「うむ、相当な手練れだったと思うが?」
「そうですね。私の武器がもう少しもろければ、逃げるしかなかったと思います」
「これと打ち合えるだけでも相当な業物わざものだったのではないか?」

 当時装備していた【数打かずうち】が柄だけになった話も聞いているのだろう。
 ムスペリムは、2メルはある肉厚の刀身を持つ。よほどの業物でなければ、まともに打ち合えるとは思えないだろう。

「旅の途中でたまたま手に入れたんです。一応希少レア級くらいの性能はあったと思いますが」

 本当は一般ノーマル級を強化しただけなのだが、この世界で武器の最大強化がどれほどの価値なのかわからないので誤魔化しておいた。
 希少レア級ならばムスペリムとも打ち合えなくはないし、無理をして壊れてしまうのもうなずけるはずだ。

「今は普通の武器を?」
「いえ、ベイルーンに向かう護衛依頼を受けていたんですが、途中で盗賊とうぞくを退治しまして。そいつらの持っていた武器が魔剣だったので、今はそれを使っています」

 盗賊の荷は基本的に討伐した者に所有権が移る。それを辻褄つじつま合わせに利用させてもらった。

「なるほど、魔剣ならば君の使用にも耐えられるだろうな」
「だといいのですが。手に入れてから実際に使用したことがほとんどないので、まだ何とも言えませんね」
「馴染ませてはいるのだろう?」
「一応は」

 ああ、これは戦う流れだ。
 モンスターから武器、さらにその習熟しゅうじゅく。自然な会話の流れではあるが、こう戦闘関連の話が続くと、では一戦、というオチになるのが見え見えだった。

「ふむ……」
「…………?」

 予想に反して、1つうなずいて黙り込むリオン。シンとしては、どうすればいいのか判断に迷う反応だ。

「ええと、どうかしたんですか?」
「いや、うむ。やはり君は違うな」
「違う、ですか?」

 話の意図が見えず、オウム返しに疑問を投げかける。

「君のようにいきなり頭角とうかくを現す冒険者は大概たいがいが選定者だ。ガドラスもそうだったが、その能力が上級に値すると判断されたときは、王宮に呼ぶのが通例になっている」
「まあ、理解できます」
「ただ、中にはそれを利用して別の選定者を暗殺しようとするやからもいる」
「……そりゃまた物騒ぶっそうな」

 なら俺をいきなり王女に会わせていいのかよ、とシンは問いたくなる。だが、話はまだ続くようだったので口を挟まずにいた。

「君にもそういう疑いを持つ者がいたんだが、どうやら大丈夫そうだ」
「あれ? 疑いを晴らすようなことを言った覚えはありませんが」
「当然だ、私の勘だからな」
「えー」

 ついの口調が出てしまった。それも仕方がないだろう。
 国に害を為すかもしれない相手の判別を勘に頼るなど聞いたことがない。外れたらどうするというのか。

「素が出たな」
「そりゃ、出ますよ。もっとこう、具体的な確証とかないと周りが納得しないでしょうし」
「問題ない。私は【直感】のスキル持ちだ。生まれてこのかた、勘を外したことは一度もない。それに、これでも1国の王女だ。人を見る目は養っているつもりだよ」

 してやったりと笑うリオンの言葉を聞いて、シンは【直感】にそんな効果あったっけ……と考えてしまう。あくまで戦闘補助のスキルだったはずだ。
 どちらかというと、女の勘と言ったほうが合っているような気がする。
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