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6.月明かりの勇者
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その少女は、まだ『少女』と呼ぶに相応しいあどけなさで、少女らしからぬ聡明さのままに微笑んだ。
――大丈夫ですわ、イヴ皇子。
天使の祝福を夢想する、清く神聖な笑顔。真っ直ぐに前を見据える視線の頼もしさに甘えられないのは、冷たくなった指先が細かに震えていると知っているから。
恐ろしくないはずないのだ。針の筵に立ち、笑い続ける痛みは、皇太子として生きてきたイヴにもよく覚えがある。あまりにも気安い殺意は、呼吸さえ許されていない気がするのだ。バクンバクンと音を立てる鼓動が周りに聞こえているのではないか、そのくらいに、自分の心臓の音が耳に障る。
「……どうして、アイレッタ様ではないの」
小さな声で呟かれた、大きな不満。きっとここにいる多くの卒業生、そして在校生が同じ想いなのだろう。ベアトリーチェの姉であり、自分の元婚約者は、本当に多くの生徒に慕われていた。多くの人が『夢』を見る、妃であった。
「ビーチェ、そろそろ」
「はい、お兄様」
挨拶を終えたタイミングで、レトランテがベアトリーチェを下がらせる。儚げな面差しの二人が並び立つと、まるで絵画を眺めている様な気分だ。その証拠に、不満の声が一瞬止んで誰もが二人に見惚れていた。レトランテは、そこまで計算して登場したのだろうか──やってのける男であると、イヴはよく知っている。
スッと息を吸って、静かになった観衆へと声を吐く。レトランテの様な柔らかに溶かす優しさではなく、押さえ付け、言葉を許さない厳かさで。
「この佳き日に皆へと我が未来の伴侶を紹介出来た事、喜ばしく思う。在校生。多くを学び、経験し、学生と言う限られた時間を存分に謳歌せよ。そして卒業生。学び舎を巣立ち、庇護ではなく加護を、我が国を支える柱としての働きを期待している」
今ここに居る者のほとんどは、国の為に働く未来が定められている。貴族として、騎士として、民を導く側となる者であり、その全てを統べるは皇帝となるイヴ。その妃となるベアトリーチェも、全ての者が傅くべき存在となる。
アイレッタに傅きたかったと、夢見る希望が透けている。決定を覆せない事は理解していても、何も考えずに頷ける程大人ではないのだろう。だからこそ、アイレッタに“夢を見た”。
「とはいえ、祝いの席だ、大いに楽しむといい。──おめでとう、卒業生諸君」
口角を少し上げただけの笑みは、果たしてどういう風に映っただろう。好意的か懐疑的か、どちらの目であっても、イヴの美しさが曇る事はないけれど。言葉を失う者達を背に、会場を後にした。
人気のない廊下を少し歩いた所に、赤い目の少年がいた。美しい金髪が窓から差し込む月明かりによって更にその輝きを強めている。その姿はまるで、魔王に立ち向かう勇者の様。だとしたら、自分は魔王、若しくは悪辣な皇太子といったところか。
「わざわざこんな所まで来るとは……君のご主人はいないが?」
「アイレッタ様はご両親とお話をされている……よく、ご存じのはずだ」
「あぁ、勿論」
何の躊躇もなく頷いたイヴに、アヴィの視線は一層鋭く磨かれる。本当なら思い付く限りの罵詈雑言を吐きたいだろうに、一応相手が皇太子であると理解はしているらしい。それでも敵意を隠し切れないのは彼の若さのせいか、それとも、それ程にアイレッタが大切か。
「どうして、貴方は、アイレッタ様を選ばなかったのですか」
「……質問の意図が分かりかねるな」
「しらばっくれないでください」
「そんなつもりは無いさ。事実、分からない。何故君がそんな事を言うのか」
歯ぎしりの音が聞こえそうなくらい、唇がきつく結ばれる。苛立ちを抑えきれない様子のアヴィとは正反対に、イヴは平静そのもので。大人と子供という言葉が、あまりにしっくりくる余裕の差。
「何故アイレッタが選ばなかったのか、君が一番理解していると思っていたのだが」
「分かる訳ないだろッ‼」
微かに残っていた理性すら捨てて、今にも噛み付かんとするその激情は一体どこから来るのか。ただの主従か、それとも恋か。救われたという恩が、アヴィの中でどんな変化を遂げたのかは、イヴには見当もつかない。
ただ彼が、心の底からアイレッタに救われたのだと、彼女を聖女の様に崇拝している事だけは、理解出来た。
「……君にとってアイレッタが素晴らしい主である事は分かった。しかし、皇后に必要な素養はそれとはまた別だ。その点についてはアイレッタよりもベアトリーチェの方が優れている、そう判断しただけだ」
「アイレッタ様こそ、皇后になるべきお方だ。皆そう言っている。ベアトリーチェ様よりもずっと」
「──勘違いするな」
アヴィの言葉を両断する一太刀が振るわれる。怒鳴るのではない、わざと声色を落とす訳でもない、ただ低く、美しい声が響いただけで、アヴィの喉は締め付けられた様に音を出せなくなった。
アヴィにとっての主はアイレッタだけだと、どんなに心で決めていても。人間の心なんて、神の視線一つで簡単に押さえつけられるのだと、思い知る。
「俺の妃に、アイレッタは相応しくない──そう、『俺』が判断した」
他でもない皇太子が、アイレッタの婚約者が、彼女に不合格の烙印を押して捨てたのだと。国の為なんて大義名分を掲げても、非道の謗りを免れない行いだろう。それでもイヴは躊躇わないし、いつだって天秤の傾く先は国である。
言葉を失い、気圧されも尚、こちらを睨み付ける金髪の勇者。大切な主を蔑ろにされ、怒りを覚えるのは素晴らしき忠誠心だ。純粋で素直で、だからこそ幼く視野が狭い。
「君も彼女と共に行くのだろう。俺の所に来るより、やるべき事が山積みのはずだが」
「ッ……」
「君達の健闘を期待している」
黙って俯いてしまったアヴィの横を通り過ぎても、何も言っては来なかった。握り絞められた拳が不満を語っていたけれど、イヴに言える事はもう何もない。
自分は婚約者の妹に心変わりした卑しき皇太子、ベアトリーチェは、姉の婚約者を奪った悪女。アイレッタは、そんな二人の可哀想な被害者。アヴィにとって、そして多くの生徒にとっての認識はそんな所だろう。略奪愛か禁断の恋か、何処かの物語にでもありそうな話だが。
事実は、そんなロマンスの話ではない。そもそも、恋や愛ですらない。
アイレッタでは皇后は務まらず、ベアトリーチェにはその素質があった。
アイレッタでは駄目だったからベアトリーチェになった、それだけの話。
(彼は、気付くのだろうか)
会場にいた生徒達は、遅かれ早かれ気付くだろう。アイレッタでは駄目だった理由と、ベアトリーチェが選ばれた理由、この婚約、結婚の意味に。それでもアイレッタを選ぶ様なら喜んで彼女の下に送ってやるが、アイレッタ自身が今のままでいる保証はない。夢から覚めるのは、見せている方だって同じなのだから。
その時、彼は……アヴィは、どうなるのだろう。気付くのか、気付かないのか、気付いた上で傍に居る事を望むのか、離れたいと思うか。
(……救えなくて、ごめん)
離れられないと知った時、彼は、どうするのだろうか。
――大丈夫ですわ、イヴ皇子。
天使の祝福を夢想する、清く神聖な笑顔。真っ直ぐに前を見据える視線の頼もしさに甘えられないのは、冷たくなった指先が細かに震えていると知っているから。
恐ろしくないはずないのだ。針の筵に立ち、笑い続ける痛みは、皇太子として生きてきたイヴにもよく覚えがある。あまりにも気安い殺意は、呼吸さえ許されていない気がするのだ。バクンバクンと音を立てる鼓動が周りに聞こえているのではないか、そのくらいに、自分の心臓の音が耳に障る。
「……どうして、アイレッタ様ではないの」
小さな声で呟かれた、大きな不満。きっとここにいる多くの卒業生、そして在校生が同じ想いなのだろう。ベアトリーチェの姉であり、自分の元婚約者は、本当に多くの生徒に慕われていた。多くの人が『夢』を見る、妃であった。
「ビーチェ、そろそろ」
「はい、お兄様」
挨拶を終えたタイミングで、レトランテがベアトリーチェを下がらせる。儚げな面差しの二人が並び立つと、まるで絵画を眺めている様な気分だ。その証拠に、不満の声が一瞬止んで誰もが二人に見惚れていた。レトランテは、そこまで計算して登場したのだろうか──やってのける男であると、イヴはよく知っている。
スッと息を吸って、静かになった観衆へと声を吐く。レトランテの様な柔らかに溶かす優しさではなく、押さえ付け、言葉を許さない厳かさで。
「この佳き日に皆へと我が未来の伴侶を紹介出来た事、喜ばしく思う。在校生。多くを学び、経験し、学生と言う限られた時間を存分に謳歌せよ。そして卒業生。学び舎を巣立ち、庇護ではなく加護を、我が国を支える柱としての働きを期待している」
今ここに居る者のほとんどは、国の為に働く未来が定められている。貴族として、騎士として、民を導く側となる者であり、その全てを統べるは皇帝となるイヴ。その妃となるベアトリーチェも、全ての者が傅くべき存在となる。
アイレッタに傅きたかったと、夢見る希望が透けている。決定を覆せない事は理解していても、何も考えずに頷ける程大人ではないのだろう。だからこそ、アイレッタに“夢を見た”。
「とはいえ、祝いの席だ、大いに楽しむといい。──おめでとう、卒業生諸君」
口角を少し上げただけの笑みは、果たしてどういう風に映っただろう。好意的か懐疑的か、どちらの目であっても、イヴの美しさが曇る事はないけれど。言葉を失う者達を背に、会場を後にした。
人気のない廊下を少し歩いた所に、赤い目の少年がいた。美しい金髪が窓から差し込む月明かりによって更にその輝きを強めている。その姿はまるで、魔王に立ち向かう勇者の様。だとしたら、自分は魔王、若しくは悪辣な皇太子といったところか。
「わざわざこんな所まで来るとは……君のご主人はいないが?」
「アイレッタ様はご両親とお話をされている……よく、ご存じのはずだ」
「あぁ、勿論」
何の躊躇もなく頷いたイヴに、アヴィの視線は一層鋭く磨かれる。本当なら思い付く限りの罵詈雑言を吐きたいだろうに、一応相手が皇太子であると理解はしているらしい。それでも敵意を隠し切れないのは彼の若さのせいか、それとも、それ程にアイレッタが大切か。
「どうして、貴方は、アイレッタ様を選ばなかったのですか」
「……質問の意図が分かりかねるな」
「しらばっくれないでください」
「そんなつもりは無いさ。事実、分からない。何故君がそんな事を言うのか」
歯ぎしりの音が聞こえそうなくらい、唇がきつく結ばれる。苛立ちを抑えきれない様子のアヴィとは正反対に、イヴは平静そのもので。大人と子供という言葉が、あまりにしっくりくる余裕の差。
「何故アイレッタが選ばなかったのか、君が一番理解していると思っていたのだが」
「分かる訳ないだろッ‼」
微かに残っていた理性すら捨てて、今にも噛み付かんとするその激情は一体どこから来るのか。ただの主従か、それとも恋か。救われたという恩が、アヴィの中でどんな変化を遂げたのかは、イヴには見当もつかない。
ただ彼が、心の底からアイレッタに救われたのだと、彼女を聖女の様に崇拝している事だけは、理解出来た。
「……君にとってアイレッタが素晴らしい主である事は分かった。しかし、皇后に必要な素養はそれとはまた別だ。その点についてはアイレッタよりもベアトリーチェの方が優れている、そう判断しただけだ」
「アイレッタ様こそ、皇后になるべきお方だ。皆そう言っている。ベアトリーチェ様よりもずっと」
「──勘違いするな」
アヴィの言葉を両断する一太刀が振るわれる。怒鳴るのではない、わざと声色を落とす訳でもない、ただ低く、美しい声が響いただけで、アヴィの喉は締め付けられた様に音を出せなくなった。
アヴィにとっての主はアイレッタだけだと、どんなに心で決めていても。人間の心なんて、神の視線一つで簡単に押さえつけられるのだと、思い知る。
「俺の妃に、アイレッタは相応しくない──そう、『俺』が判断した」
他でもない皇太子が、アイレッタの婚約者が、彼女に不合格の烙印を押して捨てたのだと。国の為なんて大義名分を掲げても、非道の謗りを免れない行いだろう。それでもイヴは躊躇わないし、いつだって天秤の傾く先は国である。
言葉を失い、気圧されも尚、こちらを睨み付ける金髪の勇者。大切な主を蔑ろにされ、怒りを覚えるのは素晴らしき忠誠心だ。純粋で素直で、だからこそ幼く視野が狭い。
「君も彼女と共に行くのだろう。俺の所に来るより、やるべき事が山積みのはずだが」
「ッ……」
「君達の健闘を期待している」
黙って俯いてしまったアヴィの横を通り過ぎても、何も言っては来なかった。握り絞められた拳が不満を語っていたけれど、イヴに言える事はもう何もない。
自分は婚約者の妹に心変わりした卑しき皇太子、ベアトリーチェは、姉の婚約者を奪った悪女。アイレッタは、そんな二人の可哀想な被害者。アヴィにとって、そして多くの生徒にとっての認識はそんな所だろう。略奪愛か禁断の恋か、何処かの物語にでもありそうな話だが。
事実は、そんなロマンスの話ではない。そもそも、恋や愛ですらない。
アイレッタでは皇后は務まらず、ベアトリーチェにはその素質があった。
アイレッタでは駄目だったからベアトリーチェになった、それだけの話。
(彼は、気付くのだろうか)
会場にいた生徒達は、遅かれ早かれ気付くだろう。アイレッタでは駄目だった理由と、ベアトリーチェが選ばれた理由、この婚約、結婚の意味に。それでもアイレッタを選ぶ様なら喜んで彼女の下に送ってやるが、アイレッタ自身が今のままでいる保証はない。夢から覚めるのは、見せている方だって同じなのだから。
その時、彼は……アヴィは、どうなるのだろう。気付くのか、気付かないのか、気付いた上で傍に居る事を望むのか、離れたいと思うか。
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