257 / 343
第8章 ヴァロン王国遠征
第256話 ノーパン幼女ラウラ
しおりを挟む
いつものように石で浴槽を作り、俺が座ると肩まで浸かるくらいのお湯を生み出す。
そのままユーリヤが浴槽に座ると溺れてしまうので、投げ出した俺の脚の上に座る……これが具現化魔法でお風呂を作った時の入り方なのだが、
「で、ラウラは何をしているんだ?」
「……どうにかして、お風呂で寝れないかなって」
「いや、普通に溺れて死ぬから。風呂くらいは座って入れよ」
ラウラがどうしても寝転びたいらしく、溺れそうになっている。
「……わかった。兄たん、浴槽のフチに頭を乗せて」
「付き合うのは一回だけだからな?」
「……大丈夫。ラウラちゃんの計算は完璧。で、首と足でブリッジするみたいにして、腰を上に突き出す。そして、その上にラウラちゃんが寝る」
「ふーん……って、おい! このポーズは絶対にダメだろっ!」
「……ん、ラウラちゃんは大人だから平気。気にしない」
「俺が気にするわっ!」
要は、ブリッジしながら風呂の水面から股間を突きだすような格好になっている所へ、ユーリヤが俺の太ももに座り、ラウラが俺の腹にダイブして……酷過ぎるっ!
これが風呂じゃなくて、服を着ているならギリギリセーフだが、全員全裸でこの状態はアウトだ。確実にアウトだ。
一先ず、ラウラを放置するため、浴槽を二つに分け、片方をひたひたのお湯しか入っていない凄く浅い状態にしておいた。
これなら、ラウラの望み通り、寝転びながら風呂に入れるだろ。
……ただ、お湯が浅すぎて、ラウラの身体が少しも隠れていないし、隠そうともしていないという予想外の問題が出て来たが。
まぁお子ちゃまの身体に興味は無いので、こちら側の浴槽のお湯を少し捨てて、ユーリヤの身体を洗う事にした。
一緒に俺も洗い、お湯が泡だらけになって来た所で、
「……兄たん。ラウラちゃんも洗ってー」
「いや、ラウラは十六歳なんだろ? ユーリヤと見た目の年齢が近くても、自分で洗えるだろ」
「……無理。お風呂は好きだけど、身体洗うのは面倒」
ラウラがまたもやふざけた事を言い出した。
「ラウラは、今までどうやって風呂に入っていたんだ?」
「……お湯に浸かる。出る。溶岩で服と身体を乾かす。寝る」
「え……身体は洗わないのか?」
「火山の地下にある高温の温泉だから、浸かっているだけで綺麗になる」
本当かよ。
熱湯とかなら、何となく殺菌とかされて綺麗になりそうな気がしなくもないけれど、当然そんな高温のお湯に浸かっていたら、全身やけどで、とんでもない事になる。
というか、風呂好きだというのなら、ちゃんと身体も洗えよな。
面倒臭がりにも程がある……って、ちょっと待てよ?
「一応聞いておくが、服はちゃんと脱ぐんだよな? 今日は俺が脱がしたけど」
「……ううん。着たまま。服も身体も纏めて綺麗になる」
その入り方はどうなんだ? というか、服を着たまま風呂に入るなんて邪道だし、お湯が汚れるんだが。
一度お湯を全部捨てて、新たに綺麗なお湯を生み出そうかと思った所で、全身泡だらけのユーリヤが可愛らしく口を開く。
「にーに。ラウラちゃんも、あらってあげてー」
「え!? いや、だけどさ、ラウラはユーリヤよりも少しお姉ちゃんだから、自分で洗えるんだよ」
「……兄たん。ラウラちゃんを洗ってー」
くっ……毎度の事ながら、ラウラは俺の弱点が分かっている。
ユーリヤのお願いに便乗したラウラを恨めしく思いながらも、仕方が無いので全力で洗う事にした。
「……そんな所まで? やだぁー、くすぐったい!」
「……待って、兄たん。何か出ちゃう……何これ、こんなの知らない!」
「……ぁぁぁ、凄い。兄たん、凄いよー」
毎日ユーリヤを綺麗に洗う事で、幼女洗いスキルが身についていると自負している俺が全力で身体を洗った結果、いろんな物を出しまくったラウラが浅い方の浴槽でぐったりしてしまった。
というかさ、ラウラは長年土の中で生活してきた上に、風呂に入っても浸かっているだけで、ちゃんと洗っていないだろ?
だから、足の指の間を丁寧に洗ったら垢みたいな汚れが出てきたし、いつもユーリヤの髪に使っているシャンプーを使ったら髪の毛が凄く綺麗になったって喜んでいるけど……マジで面倒臭がらずにちゃんと洗おうな。
清潔感は大事だ! ユーリヤなんて、寝る前にちゃんと俺が服を洗濯しているし、着替えさせて歯磨きもして、髪の毛のブラッシングまでしているからな。
……若干、過保護な気もしてきたけど、ユーリヤは可愛いから良しとしよう。
「そうだ。ラウラ、洗濯するから脱いだ服を貸してくれ」
「……さっき兄たんが脱がせた」
「あ、そういえばそうか。でも、シャツは脱がせたけど、下着は自分で脱いだだろ?」
「……脱いでない。というか面倒だから、そもそも履いてない」
「せめてパンツは履いてくれっ!」
「……じゃあ、履かせて」
「却下! それはラウラが自分でやれ」
残念ながら、ラウラにサイズが合う服もパンツも無いので、俺のシャツを着せ、一先ず今日は就寝する事にした。
……明日は、出発前にラウラの服を――最悪パンツだけでも買おう。
そのままユーリヤが浴槽に座ると溺れてしまうので、投げ出した俺の脚の上に座る……これが具現化魔法でお風呂を作った時の入り方なのだが、
「で、ラウラは何をしているんだ?」
「……どうにかして、お風呂で寝れないかなって」
「いや、普通に溺れて死ぬから。風呂くらいは座って入れよ」
ラウラがどうしても寝転びたいらしく、溺れそうになっている。
「……わかった。兄たん、浴槽のフチに頭を乗せて」
「付き合うのは一回だけだからな?」
「……大丈夫。ラウラちゃんの計算は完璧。で、首と足でブリッジするみたいにして、腰を上に突き出す。そして、その上にラウラちゃんが寝る」
「ふーん……って、おい! このポーズは絶対にダメだろっ!」
「……ん、ラウラちゃんは大人だから平気。気にしない」
「俺が気にするわっ!」
要は、ブリッジしながら風呂の水面から股間を突きだすような格好になっている所へ、ユーリヤが俺の太ももに座り、ラウラが俺の腹にダイブして……酷過ぎるっ!
これが風呂じゃなくて、服を着ているならギリギリセーフだが、全員全裸でこの状態はアウトだ。確実にアウトだ。
一先ず、ラウラを放置するため、浴槽を二つに分け、片方をひたひたのお湯しか入っていない凄く浅い状態にしておいた。
これなら、ラウラの望み通り、寝転びながら風呂に入れるだろ。
……ただ、お湯が浅すぎて、ラウラの身体が少しも隠れていないし、隠そうともしていないという予想外の問題が出て来たが。
まぁお子ちゃまの身体に興味は無いので、こちら側の浴槽のお湯を少し捨てて、ユーリヤの身体を洗う事にした。
一緒に俺も洗い、お湯が泡だらけになって来た所で、
「……兄たん。ラウラちゃんも洗ってー」
「いや、ラウラは十六歳なんだろ? ユーリヤと見た目の年齢が近くても、自分で洗えるだろ」
「……無理。お風呂は好きだけど、身体洗うのは面倒」
ラウラがまたもやふざけた事を言い出した。
「ラウラは、今までどうやって風呂に入っていたんだ?」
「……お湯に浸かる。出る。溶岩で服と身体を乾かす。寝る」
「え……身体は洗わないのか?」
「火山の地下にある高温の温泉だから、浸かっているだけで綺麗になる」
本当かよ。
熱湯とかなら、何となく殺菌とかされて綺麗になりそうな気がしなくもないけれど、当然そんな高温のお湯に浸かっていたら、全身やけどで、とんでもない事になる。
というか、風呂好きだというのなら、ちゃんと身体も洗えよな。
面倒臭がりにも程がある……って、ちょっと待てよ?
「一応聞いておくが、服はちゃんと脱ぐんだよな? 今日は俺が脱がしたけど」
「……ううん。着たまま。服も身体も纏めて綺麗になる」
その入り方はどうなんだ? というか、服を着たまま風呂に入るなんて邪道だし、お湯が汚れるんだが。
一度お湯を全部捨てて、新たに綺麗なお湯を生み出そうかと思った所で、全身泡だらけのユーリヤが可愛らしく口を開く。
「にーに。ラウラちゃんも、あらってあげてー」
「え!? いや、だけどさ、ラウラはユーリヤよりも少しお姉ちゃんだから、自分で洗えるんだよ」
「……兄たん。ラウラちゃんを洗ってー」
くっ……毎度の事ながら、ラウラは俺の弱点が分かっている。
ユーリヤのお願いに便乗したラウラを恨めしく思いながらも、仕方が無いので全力で洗う事にした。
「……そんな所まで? やだぁー、くすぐったい!」
「……待って、兄たん。何か出ちゃう……何これ、こんなの知らない!」
「……ぁぁぁ、凄い。兄たん、凄いよー」
毎日ユーリヤを綺麗に洗う事で、幼女洗いスキルが身についていると自負している俺が全力で身体を洗った結果、いろんな物を出しまくったラウラが浅い方の浴槽でぐったりしてしまった。
というかさ、ラウラは長年土の中で生活してきた上に、風呂に入っても浸かっているだけで、ちゃんと洗っていないだろ?
だから、足の指の間を丁寧に洗ったら垢みたいな汚れが出てきたし、いつもユーリヤの髪に使っているシャンプーを使ったら髪の毛が凄く綺麗になったって喜んでいるけど……マジで面倒臭がらずにちゃんと洗おうな。
清潔感は大事だ! ユーリヤなんて、寝る前にちゃんと俺が服を洗濯しているし、着替えさせて歯磨きもして、髪の毛のブラッシングまでしているからな。
……若干、過保護な気もしてきたけど、ユーリヤは可愛いから良しとしよう。
「そうだ。ラウラ、洗濯するから脱いだ服を貸してくれ」
「……さっき兄たんが脱がせた」
「あ、そういえばそうか。でも、シャツは脱がせたけど、下着は自分で脱いだだろ?」
「……脱いでない。というか面倒だから、そもそも履いてない」
「せめてパンツは履いてくれっ!」
「……じゃあ、履かせて」
「却下! それはラウラが自分でやれ」
残念ながら、ラウラにサイズが合う服もパンツも無いので、俺のシャツを着せ、一先ず今日は就寝する事にした。
……明日は、出発前にラウラの服を――最悪パンツだけでも買おう。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる