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第1章 神聖魔法を極めた聖女。魔法学校へ入学する
第23話 学校ダンジョン
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召喚魔法の先生を含めて全員が揃ったので、いざ遠足に出発!
……と行きたかったんだけど、その前に先生の話が始まる。
「それではこれより、使い魔を得る為に学校にあるダンジョンへ潜りますが、いくつか注意点を言っておきますね」
……って、あれ? 今、聞き慣れない言葉が聞こえてきたんだけど。
「あの、先生。今、ダンジョンって仰いました?」
「えぇ、言いましたけど。この学校の敷地内にダンジョンがあるあので、そこに出てくる魔物を使い魔とする事が、今日の授業の目的です。一応、丸一日時間を取っていますが、皆さん全員が使い魔を得れば、早めに切り上げる事になります」
聞き間違いじゃなかったーっ!
そもそもダンジョンって何!? どうして学校に魔物が現れる場所があるの!? 貴族の御子息や御令嬢が通う学校なのよね? それなのに良いのっ!?
「ふはははっ! ようやく、ダンジョンに入る事が出来るのか。このダンジョンの存在こそが、ここアストリア魔法学校の特色だからな」
「え? マルク……貴方、この学校にダンジョンがある事を知っていたの!?」
「知っていたも何も、皆知っているだろう。学校案内にも記載されているし、わざわざ遠くのダンジョンへ行かずとも、学校内にダンジョンがあるというのが、この学校のウリであり、優秀な生徒を輩出している理由の一つでもあるのだからな」
そ、そうなのっ!?
学校のパンフレットは読んだけど、そんな事は載っていなかった気がするんだけど。
……もしかして、学校近くの宿屋にあった物を読んだだけだから、詳しい事が載っていないとか、もしくは古かったとか!?
「あれ!? ちょっと待って。という事は、今日は遠足ではないって事ですか!?」
「遠足? いえ、授業でも言った通り、今日は使い魔を捕まえるだけですよ?」
「あの、お昼ご飯は……」
「通常ですと、一旦休憩という事で、ダンジョンから出るので、食堂などで好きに取ってもらえれば良いですよ」
「えっと、お菓子は……」
「ソフィアさん。ダンジョンに潜るのは授業の一環で、遊びに行く訳ではありません。水分補給はともかく、お菓子はダメですね」
えぇぇぇっ!? そんな……せっかく街の商店街で、クラスの皆と交換可能な個包装のお菓子を吟味して選んできたのに。
憧れの遠足に行けると思っていただけに、割と本気で悲しむ私を他所に、先生が注意事項を話しだす。
一先ず先生の話を纏めると、
「ダンジョンは何階層にも分かれており、深い層へ行けば行くほど、現れる魔物が強くなる」
「今日は初めてダンジョンへ入るので、二階層までしか行かない事。それより下の階層へ降りると、怪我をする可能性がある」
「既に使い魔が居る者は、使い魔となる魔物を捕まえた後、その魔物を解放しても良い」
という話だった。
「リュカ君は既に使い魔のお世話をしていますが、この使い魔のお世話というのも、信頼関係を結ぶ為の重要な行為です。詳しくは、また授業で行いますので、しっかりお世話してあげてください」
遠足に行くわけでは無かったというショックは大きかったけど、使い魔を手に入れるという話を聞き、私の中で好奇心が膨らみ始める。
学校内のダンジョンに、どんな魔物が居るのかは分からないけれど、リュカみたいに可愛い子が使い魔になってくれると良いな。
「では、参りましょう。先ずはダンジョンの入口へ向かいますので、ついて来てください」
先生の先導で、学校の敷地の端の端に建てられた小屋の中へ入る。
「ここは、事前に許可を取れば、放課後に生徒だけで入る事も出来ます。二年生以降に、自主訓練として行く事もあるかと思いますので、場所を覚えておいてくださいね。ただし、生徒同士はもちろん、教師が同行していようと、許可された階層以外より下へ降りる事は許されませんので、注意してください。ちなみに、そんな事をすると罰則がありますし、それで怪我をしても自己責任となりますので」
改めて先生から注意があった後、初めてダンジョンへと足を踏み入れた。
……と行きたかったんだけど、その前に先生の話が始まる。
「それではこれより、使い魔を得る為に学校にあるダンジョンへ潜りますが、いくつか注意点を言っておきますね」
……って、あれ? 今、聞き慣れない言葉が聞こえてきたんだけど。
「あの、先生。今、ダンジョンって仰いました?」
「えぇ、言いましたけど。この学校の敷地内にダンジョンがあるあので、そこに出てくる魔物を使い魔とする事が、今日の授業の目的です。一応、丸一日時間を取っていますが、皆さん全員が使い魔を得れば、早めに切り上げる事になります」
聞き間違いじゃなかったーっ!
そもそもダンジョンって何!? どうして学校に魔物が現れる場所があるの!? 貴族の御子息や御令嬢が通う学校なのよね? それなのに良いのっ!?
「ふはははっ! ようやく、ダンジョンに入る事が出来るのか。このダンジョンの存在こそが、ここアストリア魔法学校の特色だからな」
「え? マルク……貴方、この学校にダンジョンがある事を知っていたの!?」
「知っていたも何も、皆知っているだろう。学校案内にも記載されているし、わざわざ遠くのダンジョンへ行かずとも、学校内にダンジョンがあるというのが、この学校のウリであり、優秀な生徒を輩出している理由の一つでもあるのだからな」
そ、そうなのっ!?
学校のパンフレットは読んだけど、そんな事は載っていなかった気がするんだけど。
……もしかして、学校近くの宿屋にあった物を読んだだけだから、詳しい事が載っていないとか、もしくは古かったとか!?
「あれ!? ちょっと待って。という事は、今日は遠足ではないって事ですか!?」
「遠足? いえ、授業でも言った通り、今日は使い魔を捕まえるだけですよ?」
「あの、お昼ご飯は……」
「通常ですと、一旦休憩という事で、ダンジョンから出るので、食堂などで好きに取ってもらえれば良いですよ」
「えっと、お菓子は……」
「ソフィアさん。ダンジョンに潜るのは授業の一環で、遊びに行く訳ではありません。水分補給はともかく、お菓子はダメですね」
えぇぇぇっ!? そんな……せっかく街の商店街で、クラスの皆と交換可能な個包装のお菓子を吟味して選んできたのに。
憧れの遠足に行けると思っていただけに、割と本気で悲しむ私を他所に、先生が注意事項を話しだす。
一先ず先生の話を纏めると、
「ダンジョンは何階層にも分かれており、深い層へ行けば行くほど、現れる魔物が強くなる」
「今日は初めてダンジョンへ入るので、二階層までしか行かない事。それより下の階層へ降りると、怪我をする可能性がある」
「既に使い魔が居る者は、使い魔となる魔物を捕まえた後、その魔物を解放しても良い」
という話だった。
「リュカ君は既に使い魔のお世話をしていますが、この使い魔のお世話というのも、信頼関係を結ぶ為の重要な行為です。詳しくは、また授業で行いますので、しっかりお世話してあげてください」
遠足に行くわけでは無かったというショックは大きかったけど、使い魔を手に入れるという話を聞き、私の中で好奇心が膨らみ始める。
学校内のダンジョンに、どんな魔物が居るのかは分からないけれど、リュカみたいに可愛い子が使い魔になってくれると良いな。
「では、参りましょう。先ずはダンジョンの入口へ向かいますので、ついて来てください」
先生の先導で、学校の敷地の端の端に建てられた小屋の中へ入る。
「ここは、事前に許可を取れば、放課後に生徒だけで入る事も出来ます。二年生以降に、自主訓練として行く事もあるかと思いますので、場所を覚えておいてくださいね。ただし、生徒同士はもちろん、教師が同行していようと、許可された階層以外より下へ降りる事は許されませんので、注意してください。ちなみに、そんな事をすると罰則がありますし、それで怪我をしても自己責任となりますので」
改めて先生から注意があった後、初めてダンジョンへと足を踏み入れた。
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