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第1章 神聖魔法を極めた聖女。魔法学校へ入学する
挿話8 嫁探し中の堕天使シェムハザ
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「リターン」
物凄い魔力で、俺のご主人様となったソフィアちゃんが魔法を使い、人間の世界から一転して、見慣れた世界へと戻ってきてしまった。
「あーあ。せっかく人間の世界まで行ったのに、天界へ逆戻りか。……とはいえ、あの場所に可愛い女の子が居るのは分かったからね。是非とも結婚してもらおう」
ソフィアちゃんの様子を見る為に自宅を出ると、物見の湖まで飛ぶ。
ここに魔力を注げば、空から地上が見えるからね。
幸い、さっきまで居た場所は分かっている。
湖に映る位置を魔力で切り替え……見つけた。
本来俺が物色するはずだった学校だね。
流石にダンジョンの中までは見られないけど……お、可愛い女の子発見!
「けど……ソフィアちゃんに会う前なら、この娘でも口説きに行ったんだけど、もっと可愛い娘を見つけちゃったからなー」
なんと言っても、あの溢れ出す魔力が良いよね。
綺麗な純白の魔力……ソフィアちゃんにその気があれば、歴史に残る聖女とか、伝説の勇者とかにだってなれるだろう。
そして、そんな真っ白なソフィアちゃんを……俺の黒い魔力でめちゃくちゃに染めたいよね!
暫く色んな女の子を眺めていると、
「おっ! 居たっ! ソフィアちゃぁぁぁんっ! 探検ごっこは終わったのかな? 早くお家に帰って、お風呂に入ろうね!」
麗しのご主人様、ソフィアちゃんを見つけた。
相変わらず、可愛らしく綺麗な容姿で、その手には小さな白いウサギを抱き……
「って、ウサギ!? 何故っ!? ソフィアちゃんの使い魔は俺だけで充分だよっ! そんなウサギに何が出来るっていうんだい!?」
思わず湖に向かって叫んでしまった。
もちろん、どれだけ天界で叫ぼうとも、人間の世界に居るソフィアちゃんに俺の声は届かないし、今俺に見られている事すら気付かないだろう。
だけど、どういう訳か、まるで俺が天界から覗いている事に気付いたかのように、ソフィアちゃんがジッとこっちを見ていて、
「……」
空に――俺に向かって手を向けると、何かを呟いた。
向こうの姿は見えても、声は聞こえないので、何と言ったのだろうかと考えていると、湖の水面が光り輝き、
「うぉっ!? な、何だっ!?」
湖面から白い柱が立ち昇る。
「今のは……ソフィアちゃんの魔力!? あ、危ねぇっ! 何だよ、今の聖なる力は。直撃したら、俺でもタダでは済まない程の威力だったぞ!?」
しかし……さっきのはソフィアちゃんが、こっちに向かって、何かしらの攻撃魔法を使ったのか!?
だが、どうして俺が見ている事に気付いたんだ!?
というか、地上から天界へ時空を超えて攻撃してくるって……凄いな。
これは、ますます穢したくなるよね。
「おいおい、今の凄い砲撃は一体何だ!?」
「ん? お、ミカエルちゃんじゃーん! 見てよ、あの女の子。可愛いだろ?」
「お前……僕は仮にも大天使なんだからな? ……まぁ確かに綺麗ではあるな。心も非常に綺麗で、聖なる力を宿している。ふむ……その人間の国の聖女と、役割を入れ替えるべきであろうな」
「だよねー。純白の聖女様って感じだよねー。ミカエルちゃんも、俺と同じ意見だと思ってたよー」
「……まぁ地上を覗き見るお前の趣味はどうでも良いが、さっきの砲撃は彼女なのか? 人間に、あれ程の事が出来るとは思えないが」
まぁ、そりゃそうだよな。
俺だって、まだ半信半疑だし。
いずれにせよ、色んな意味でソフィアちゃんには興味が尽きないね。
「ところで、お前……あの人間に熱い視線を注いでいるが、まさか会いに行こうだなんて、思っていないよな?」
「当然だろ。天使が人間に手を出すなんて、前代未聞の大罪だしな」
「まぁ、それが分かっているなら良いが……もしも、さっきの砲撃について何か分かったら、教えてくれ」
「はいはーい」
……よし。煩い奴もどこかへ行った事だし、ソフィアちゃんに会いに行きますか。
もう、ソフィアちゃんがどこに居るかは分かった。
ソフィアちゃんが俺を召喚してくれなくても、またダンジョンを通って、自分から会いに行けば良いからね。
ソフィアちゃーん! 今から会いに行くから、待っててねーっ!
物凄い魔力で、俺のご主人様となったソフィアちゃんが魔法を使い、人間の世界から一転して、見慣れた世界へと戻ってきてしまった。
「あーあ。せっかく人間の世界まで行ったのに、天界へ逆戻りか。……とはいえ、あの場所に可愛い女の子が居るのは分かったからね。是非とも結婚してもらおう」
ソフィアちゃんの様子を見る為に自宅を出ると、物見の湖まで飛ぶ。
ここに魔力を注げば、空から地上が見えるからね。
幸い、さっきまで居た場所は分かっている。
湖に映る位置を魔力で切り替え……見つけた。
本来俺が物色するはずだった学校だね。
流石にダンジョンの中までは見られないけど……お、可愛い女の子発見!
「けど……ソフィアちゃんに会う前なら、この娘でも口説きに行ったんだけど、もっと可愛い娘を見つけちゃったからなー」
なんと言っても、あの溢れ出す魔力が良いよね。
綺麗な純白の魔力……ソフィアちゃんにその気があれば、歴史に残る聖女とか、伝説の勇者とかにだってなれるだろう。
そして、そんな真っ白なソフィアちゃんを……俺の黒い魔力でめちゃくちゃに染めたいよね!
暫く色んな女の子を眺めていると、
「おっ! 居たっ! ソフィアちゃぁぁぁんっ! 探検ごっこは終わったのかな? 早くお家に帰って、お風呂に入ろうね!」
麗しのご主人様、ソフィアちゃんを見つけた。
相変わらず、可愛らしく綺麗な容姿で、その手には小さな白いウサギを抱き……
「って、ウサギ!? 何故っ!? ソフィアちゃんの使い魔は俺だけで充分だよっ! そんなウサギに何が出来るっていうんだい!?」
思わず湖に向かって叫んでしまった。
もちろん、どれだけ天界で叫ぼうとも、人間の世界に居るソフィアちゃんに俺の声は届かないし、今俺に見られている事すら気付かないだろう。
だけど、どういう訳か、まるで俺が天界から覗いている事に気付いたかのように、ソフィアちゃんがジッとこっちを見ていて、
「……」
空に――俺に向かって手を向けると、何かを呟いた。
向こうの姿は見えても、声は聞こえないので、何と言ったのだろうかと考えていると、湖の水面が光り輝き、
「うぉっ!? な、何だっ!?」
湖面から白い柱が立ち昇る。
「今のは……ソフィアちゃんの魔力!? あ、危ねぇっ! 何だよ、今の聖なる力は。直撃したら、俺でもタダでは済まない程の威力だったぞ!?」
しかし……さっきのはソフィアちゃんが、こっちに向かって、何かしらの攻撃魔法を使ったのか!?
だが、どうして俺が見ている事に気付いたんだ!?
というか、地上から天界へ時空を超えて攻撃してくるって……凄いな。
これは、ますます穢したくなるよね。
「おいおい、今の凄い砲撃は一体何だ!?」
「ん? お、ミカエルちゃんじゃーん! 見てよ、あの女の子。可愛いだろ?」
「お前……僕は仮にも大天使なんだからな? ……まぁ確かに綺麗ではあるな。心も非常に綺麗で、聖なる力を宿している。ふむ……その人間の国の聖女と、役割を入れ替えるべきであろうな」
「だよねー。純白の聖女様って感じだよねー。ミカエルちゃんも、俺と同じ意見だと思ってたよー」
「……まぁ地上を覗き見るお前の趣味はどうでも良いが、さっきの砲撃は彼女なのか? 人間に、あれ程の事が出来るとは思えないが」
まぁ、そりゃそうだよな。
俺だって、まだ半信半疑だし。
いずれにせよ、色んな意味でソフィアちゃんには興味が尽きないね。
「ところで、お前……あの人間に熱い視線を注いでいるが、まさか会いに行こうだなんて、思っていないよな?」
「当然だろ。天使が人間に手を出すなんて、前代未聞の大罪だしな」
「まぁ、それが分かっているなら良いが……もしも、さっきの砲撃について何か分かったら、教えてくれ」
「はいはーい」
……よし。煩い奴もどこかへ行った事だし、ソフィアちゃんに会いに行きますか。
もう、ソフィアちゃんがどこに居るかは分かった。
ソフィアちゃんが俺を召喚してくれなくても、またダンジョンを通って、自分から会いに行けば良いからね。
ソフィアちゃーん! 今から会いに行くから、待っててねーっ!
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