35 / 58
第1章 神聖魔法を極めた聖女。魔法学校へ入学する
第27話 週末の予定
しおりを挟む
「ソフィア? 突然、空に向かって魔法を放ったりして、どうしたんだ?」
「んー、何となく嫌な気配がした……から?」
「はっはっは。どうせ、ただの八つ当たりか何かであろう。なんせ、捉えた使い魔が、最弱のホワイト・ラビットなのだからな」
シロを使い魔にした後、それぞれ使い魔と契約してきたアルフレッドとマルクが合流し、全員揃ってダンジョンから出て来た。
ちなみに、リュカは契約魔法の行使だけで、使い魔は破棄。
アルフレッドは、第二層にしてはレアだという、グレイ・ウルフを使い魔にしてたみたい。
そしてマルクは、
「ふはははっ! 見てみろ、俺様の使い魔を! お前たちのような獣ではなく、人型の魔物だぞっ!」
ゴブリンと呼ばれる魔物を使い魔にしていた。
マルクは気に入っているみたいだけど、全然可愛くないし、私はあんなのが家に居たら嫌なんだけど。
「……このダンジョンでゴブリンが出るのは、第三層なんですけどね」
「アルフレッドも、第二層ではあまり出現しないというオオカミを使い魔にしているではないか。俺様のゴブリンも、同じ事だ」
「……通常、ゴブリンが出るのは第四層で、第三層で稀に見るんだけど……いえ、もう何でもないです」
一方で、先生がジト目でマルクを見ていて……おそらく、勝手に第三層とか第四層へ行ったのね。
まったく。行っちゃダメって言われていたのに。
「えー、一先ずこれにて使い魔と契約する授業は終わりです。明日は週末で学校が休みですので、しっかり使い魔のお世話をしてあげて、親睦を深めてくださいね。それでは、本日の授業は終了となります」
え? 明日は学校が休み!?
……あ、そっか。聖女のお仕事というか、教会には休みなんて無かったけど、世間は週末といえばお休みなのね。
なるほど……でも、お休みって、何をすれば良いのかしら。
「ねぇ、アルフレッド。アルフレッドは、週末って何か予定があるの?」
「えっ!? そ、そういう事を聞いてくるって事は……ソフィア。ついに、俺の専属メイドになってくれる気になったんだな!」
「え? 何の話!?」
「大丈夫だ! 何か偉いさんとの会食とかが有ったような気もするが、全部キャンセルだ! そうだな。とりあえずは、俺の家を見てもらおう。ソフィアは寮暮らしだったよな。よし、明日の昼前に使いを送るから、家に来てくれ! うぉぉぉっ! 急いで準備だっ!」
「ちょっと、アルフレッド!? ……行っちゃった」
休日に何をすれば良いか分からないから、他の人の話を参考にしようとしただけなのに、よく分からない事を口走りながら、大慌てで帰ってしまった。
うーん……まぁいいか。
「マルクは週末って何をするの?」
「は? どうして俺様の予定を、お前に教えなければならないのだ?」
「……ちょっと参考までにと思ったんだけど、言いたくなければ別に良いわよ」
「ふはははっ! そんなに俺様の事が知りたければ、特別に教えてやろう。俺様は、この国の第五王子バティスト王子と親交があるからな。王子と親睦を深める為、狩に同行させていただくのだっ!」
「ば、バティスト王子!?」
「その通り。ふははははっ! 羨ましかろう!」
いや、これっぽっちも羨ましくないんだけど。
むしろご愁傷様というか……本人は嬉しそうだから、まぁいいか。
一先ず、先生にシロの――ホワイト・ラビットのお世話について質問し、餌などの必要な物を調達する事にした。
「んー、何となく嫌な気配がした……から?」
「はっはっは。どうせ、ただの八つ当たりか何かであろう。なんせ、捉えた使い魔が、最弱のホワイト・ラビットなのだからな」
シロを使い魔にした後、それぞれ使い魔と契約してきたアルフレッドとマルクが合流し、全員揃ってダンジョンから出て来た。
ちなみに、リュカは契約魔法の行使だけで、使い魔は破棄。
アルフレッドは、第二層にしてはレアだという、グレイ・ウルフを使い魔にしてたみたい。
そしてマルクは、
「ふはははっ! 見てみろ、俺様の使い魔を! お前たちのような獣ではなく、人型の魔物だぞっ!」
ゴブリンと呼ばれる魔物を使い魔にしていた。
マルクは気に入っているみたいだけど、全然可愛くないし、私はあんなのが家に居たら嫌なんだけど。
「……このダンジョンでゴブリンが出るのは、第三層なんですけどね」
「アルフレッドも、第二層ではあまり出現しないというオオカミを使い魔にしているではないか。俺様のゴブリンも、同じ事だ」
「……通常、ゴブリンが出るのは第四層で、第三層で稀に見るんだけど……いえ、もう何でもないです」
一方で、先生がジト目でマルクを見ていて……おそらく、勝手に第三層とか第四層へ行ったのね。
まったく。行っちゃダメって言われていたのに。
「えー、一先ずこれにて使い魔と契約する授業は終わりです。明日は週末で学校が休みですので、しっかり使い魔のお世話をしてあげて、親睦を深めてくださいね。それでは、本日の授業は終了となります」
え? 明日は学校が休み!?
……あ、そっか。聖女のお仕事というか、教会には休みなんて無かったけど、世間は週末といえばお休みなのね。
なるほど……でも、お休みって、何をすれば良いのかしら。
「ねぇ、アルフレッド。アルフレッドは、週末って何か予定があるの?」
「えっ!? そ、そういう事を聞いてくるって事は……ソフィア。ついに、俺の専属メイドになってくれる気になったんだな!」
「え? 何の話!?」
「大丈夫だ! 何か偉いさんとの会食とかが有ったような気もするが、全部キャンセルだ! そうだな。とりあえずは、俺の家を見てもらおう。ソフィアは寮暮らしだったよな。よし、明日の昼前に使いを送るから、家に来てくれ! うぉぉぉっ! 急いで準備だっ!」
「ちょっと、アルフレッド!? ……行っちゃった」
休日に何をすれば良いか分からないから、他の人の話を参考にしようとしただけなのに、よく分からない事を口走りながら、大慌てで帰ってしまった。
うーん……まぁいいか。
「マルクは週末って何をするの?」
「は? どうして俺様の予定を、お前に教えなければならないのだ?」
「……ちょっと参考までにと思ったんだけど、言いたくなければ別に良いわよ」
「ふはははっ! そんなに俺様の事が知りたければ、特別に教えてやろう。俺様は、この国の第五王子バティスト王子と親交があるからな。王子と親睦を深める為、狩に同行させていただくのだっ!」
「ば、バティスト王子!?」
「その通り。ふははははっ! 羨ましかろう!」
いや、これっぽっちも羨ましくないんだけど。
むしろご愁傷様というか……本人は嬉しそうだから、まぁいいか。
一先ず、先生にシロの――ホワイト・ラビットのお世話について質問し、餌などの必要な物を調達する事にした。
30
あなたにおすすめの小説
妹が真の聖女だったので、偽りの聖女である私は追放されました。でも、聖女の役目はものすごく退屈だったので、最高に嬉しいです【完結】
小平ニコ
ファンタジー
「お姉様、よくも私から夢を奪ってくれたわね。絶対に許さない」
私の妹――シャノーラはそう言うと、計略を巡らし、私から聖女の座を奪った。……でも、私は最高に良い気分だった。だって私、もともと聖女なんかになりたくなかったから。
退職金を貰い、大喜びで国を出た私は、『真の聖女』として国を守る立場になったシャノーラのことを思った。……あの子、聖女になって、一日の休みもなく国を守るのがどれだけ大変なことか、ちゃんと分かってるのかしら?
案の定、シャノーラはよく理解していなかった。
聖女として役目を果たしていくのが、とてつもなく困難な道であることを……
聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
2025/9/29
追記開始しました。毎日更新は難しいですが気長にお待ちください。
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
聖女らしくないと言われ続けたので、国を出ようと思います
菜花
ファンタジー
ある日、スラムに近い孤児院で育ったメリッサは自分が聖女だと知らされる。喜んで王宮に行ったものの、平民出身の聖女は珍しく、また聖女の力が顕現するのも異常に遅れ、メリッサは偽者だという疑惑が蔓延する。しばらくして聖女の力が顕現して周囲も認めてくれたが……。メリッサの心にはわだかまりが残ることになった。カクヨムにも投稿中。
【完結】人々に魔女と呼ばれていた私が実は聖女でした。聖女様治療して下さい?誰がんな事すっかバーカ!
隣のカキ
ファンタジー
私は魔法が使える。そのせいで故郷の村では魔女と迫害され、悲しい思いをたくさんした。でも、村を出てからは聖女となり活躍しています。私の唯一の味方であったお母さん。またすぐに会いに行きますからね。あと村人、テメぇらはブッ叩く。
※三章からバトル多めです。
失われた力を身に宿す元聖女は、それでも気楽に過ごしたい~いえ、Sランク冒険者とかは結構です!~
紅月シン
ファンタジー
聖女として異世界に召喚された狭霧聖菜は、聖女としての勤めを果たし終え、満ち足りた中でその生涯を終えようとしていた。
いや嘘だ。
本当は不満でいっぱいだった。
食事と入浴と睡眠を除いた全ての時間で人を癒し続けなくちゃならないとかどんなブラックだと思っていた。
だがそんな不満を漏らすことなく死に至り、そのことを神が不憫にでも思ったのか、聖菜は辺境伯家の末娘セーナとして二度目の人生を送ることになった。
しかし次こそは気楽に生きたいと願ったはずなのに、ある日セーナは前世の記憶と共にその身には聖女としての癒しの力が流れていることを知ってしまう。
そしてその時点で、セーナの人生は決定付けられた。
二度とあんな目はご免だと、気楽に生きるため、家を出て冒険者になることを決意したのだ。
だが彼女は知らなかった。
三百年の時が過ぎた現代では、既に癒しの力というものは失われてしまっていたということを。
知らぬままに力をばら撒く少女は、その願いとは裏腹に、様々な騒動を引き起こし、解決していくことになるのであった。
※完結しました。
※小説家になろう様にも投稿しています
宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです
ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」
宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。
聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。
しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。
冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる