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第1章 神聖魔法を極めた聖女。魔法学校へ入学する
第28話 アルフレッド邸
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「ふふっ……シロ。いっぱい食べてねー!」
シロはホワイト・ラビットっていう魔物だけど、使い魔契約をしているので、私に攻撃する事は無いし、机の上に登ったりする事も無い。
今も、私が差し出すニンジンを美味しそうに食べている。
「かわいい……」
昨日、食堂から野菜の切れ端とかを貰って来たけど、物凄く可愛いので、ちゃんとしたウサギのエサを買っても良いかな? と思いつつ、
「けど、収入が無いからなぁ」
私にはバティスト王子からもらったお金しかないので、出来るだけ出費は減らしたいとも思ってしまう。
「……そうだ! 錬金魔法でウサギのエサを作り出せば良いんだ」
名案を思い付いたけど、適当に作った物をシロに食べさせて、お腹を壊しては困るので、先ずはヴィクトール先生に相談しようと決めた所で、コンコンと部屋がノックされた。
「はーい。あ、寮長さん。どうされたんですか?」
「ソフィアさん。寮のすぐ傍に、お迎えが来ていますよ?」
「お迎え……と、言いますと?」
「さぁ。かなり立派な馬車と、メイドさん? が来られていますけど」
メイド? ……あ、もしかして、アルフレッドが言っていたのって、これの事なの!?
「どうします? 心当たりが無ければ、私からお引き取り願いますが」
「いえ……残念ながら、心当たりがあるので、行ってきます」
シロに部屋で待っててね……と伝え、寮長さんについて行くと、聞いていた通りメイドさんが待っていた。
「ソフィアお嬢様。お坊ちゃまがお待ちです。どうぞ、こちらへ」
「えーっと、念の為に聞くけど、そのお坊ちゃまって……アルフレッドの事よね?」
「はい。その通りです」
やっぱりアルフレッドだったぁぁぁっ!
いや、これでアルフレッドじゃないって言われたら、それはそれで誰!? って感じなんだけどさ。
寮長さんに外出する旨を伝え、メイドさんについて行くと、立派な馬車が待機していて、
「ソフィアお嬢様。どうぞ」
別のメイドさんにエスコートされて、馬車の中へ。
暫くカタカタと馬車に揺られた後、大きな門の前で一旦停まると、その中へと進んで行く。
つまり、ここからはアルフレッドの家の敷地って事なのだろうか。
気になって、チラッと窓の外へ目をやると、綺麗な花が咲き乱れる庭園が延々と続き……って、流石に広すぎない!?
この庭園だけで、学校のグラウンドくらいありそうなんだけど。
それから、馬車が大きく向きを変えて停まったので、降りてみると、物凄く立派な屋敷の前に立っていた。
そして、メイドさんに案内されて屋敷の中へ入ると、
「ソフィア! よく来てくれたな。何もない所だが、自分の家だと思ってくつろいでくれ」
凄い格好のアルフレッドに出迎えられた。
ジャケット、ベストに白いシャツ。薄い手袋を着け、腰には剣を差して、どこの貴族なの? と聞きたくなるような格好だ。
「アルフレッド……それ、家だと普段からその格好なの?」
「いや、ソフィアを家に招くんだ。相応の格好でないと失礼かと思ってな」
あ……どこの貴族よ!? って思ったけど、よく考えたらアルフレッドは貴族だった。
「では、ソフィア。食事の準備が整うまで、我が家を案内しよう」
「……え? あー、うん」
「では先ず、自慢の庭園からだ。十人の庭師たちが、それぞれ手塩に掛けた花を見てやってくれ」
お花は好きだから、庭を見て回るのは良いんだけど……あれ? そもそも私は、どうしてアルフレッドの家に招かれる事になったんだっけ?
シロはホワイト・ラビットっていう魔物だけど、使い魔契約をしているので、私に攻撃する事は無いし、机の上に登ったりする事も無い。
今も、私が差し出すニンジンを美味しそうに食べている。
「かわいい……」
昨日、食堂から野菜の切れ端とかを貰って来たけど、物凄く可愛いので、ちゃんとしたウサギのエサを買っても良いかな? と思いつつ、
「けど、収入が無いからなぁ」
私にはバティスト王子からもらったお金しかないので、出来るだけ出費は減らしたいとも思ってしまう。
「……そうだ! 錬金魔法でウサギのエサを作り出せば良いんだ」
名案を思い付いたけど、適当に作った物をシロに食べさせて、お腹を壊しては困るので、先ずはヴィクトール先生に相談しようと決めた所で、コンコンと部屋がノックされた。
「はーい。あ、寮長さん。どうされたんですか?」
「ソフィアさん。寮のすぐ傍に、お迎えが来ていますよ?」
「お迎え……と、言いますと?」
「さぁ。かなり立派な馬車と、メイドさん? が来られていますけど」
メイド? ……あ、もしかして、アルフレッドが言っていたのって、これの事なの!?
「どうします? 心当たりが無ければ、私からお引き取り願いますが」
「いえ……残念ながら、心当たりがあるので、行ってきます」
シロに部屋で待っててね……と伝え、寮長さんについて行くと、聞いていた通りメイドさんが待っていた。
「ソフィアお嬢様。お坊ちゃまがお待ちです。どうぞ、こちらへ」
「えーっと、念の為に聞くけど、そのお坊ちゃまって……アルフレッドの事よね?」
「はい。その通りです」
やっぱりアルフレッドだったぁぁぁっ!
いや、これでアルフレッドじゃないって言われたら、それはそれで誰!? って感じなんだけどさ。
寮長さんに外出する旨を伝え、メイドさんについて行くと、立派な馬車が待機していて、
「ソフィアお嬢様。どうぞ」
別のメイドさんにエスコートされて、馬車の中へ。
暫くカタカタと馬車に揺られた後、大きな門の前で一旦停まると、その中へと進んで行く。
つまり、ここからはアルフレッドの家の敷地って事なのだろうか。
気になって、チラッと窓の外へ目をやると、綺麗な花が咲き乱れる庭園が延々と続き……って、流石に広すぎない!?
この庭園だけで、学校のグラウンドくらいありそうなんだけど。
それから、馬車が大きく向きを変えて停まったので、降りてみると、物凄く立派な屋敷の前に立っていた。
そして、メイドさんに案内されて屋敷の中へ入ると、
「ソフィア! よく来てくれたな。何もない所だが、自分の家だと思ってくつろいでくれ」
凄い格好のアルフレッドに出迎えられた。
ジャケット、ベストに白いシャツ。薄い手袋を着け、腰には剣を差して、どこの貴族なの? と聞きたくなるような格好だ。
「アルフレッド……それ、家だと普段からその格好なの?」
「いや、ソフィアを家に招くんだ。相応の格好でないと失礼かと思ってな」
あ……どこの貴族よ!? って思ったけど、よく考えたらアルフレッドは貴族だった。
「では、ソフィア。食事の準備が整うまで、我が家を案内しよう」
「……え? あー、うん」
「では先ず、自慢の庭園からだ。十人の庭師たちが、それぞれ手塩に掛けた花を見てやってくれ」
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