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第1章 神聖魔法を極めた聖女。魔法学校へ入学する
第29話 完璧な休日
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「という訳で、どうだろうか。ソフィア、いつから家に来てくれる?」
「え? それはメイドさんとして……って事よね? だったら嫌だけど」
「えぇっ!? 俺の専属メイドになってくれるんじゃないのか!?」
アルフレッドの家で、物凄く美味しいお昼ご飯をいただいてしまったので、食べたらすぐ帰るという訳にもいかず、暫く付き合っていたら、変な話になってしまった。
「家に来てくれって言うから来ただけよ。メイドさんになるとは言ってないわ」
「えぇっ!? しかし、ソフィアから週末の俺の予定を聞いて来たじゃないか」
「それは、全然違う話よ。私……ずっと教会に居たから、休日っていうのが初めてで、何をすれば良いか分からないから、皆の過ごし方を参考にしようとしただけよ」
「な、何だって!? そんな……俺の専属メイドが来てくれるって、父上と母上にも話し、夜は歓迎パーティを開く予定だったのに」
いや、歓迎パーティって。
でも、流石は貴族なのかしら。
メイドさんを雇う度にパーティを開いているとしたら……今日見ただけでも最低十人は居たし、毎月パーティじゃない。
私が経験したパーティなんて……神様の生誕祭くらいかしら。
「勘違いさせてしまったのは、ごめんなさい。だけど私は、メイドさんで生計を立てるつもりは無いのよ」
「いや、実際に掃除とかをして欲しい訳では無いんだが……」
「ん? それなのに私をメイドにしたいって、変じゃない?」
「それは……何と言うか、命の恩人というか、憧れというか……」
さっきまでハキハキと話していたアルフレッドが、突然ゴニョゴニョと小声になる。
こんなアルフレッドは珍しいかも。
だけど、そろそろシロも、お腹を空かせていそうだし、帰ってご飯をあげなきゃ。
「じゃあ、私はそろそろ帰るわね」
「う……ま、待ってくれ! ソフィアは休日に何をすれば良いか分からないと言ったな?」
「えぇ、言ったけど?」
「じゃあ、来週だ! 次の週末に、俺が完璧な休日をエスコートしよう。どうだ?」
完璧な休日?
え……休日って、何かお作法とかがあるの?
一日中、シロをモフモフする……とかはダメなの!?
「……アルフレッドは、私に完璧な休日を教えられるの? さっきも言ったけど、私は休日初心者なのよっ!?」
「任せろ! 俺も日々父上に連れられ、休日らしい休日は数える程しか経験した事がない。だからこそ、限られた休日を完璧に過ごして来たんだ。いわば、休日のプロフェッショナルなんだ!」
「休日のプロフェッショナル……何だか、凄そうね」
「あぁ、任せろ! だから……」
「でも、メイドさんにはならないわよ?」
危ない危ない。
隙あらば、メイドにしようとしてくるのは何なの?
完璧な休日という餌に釣られないように、気を付けなきゃ。
「む……そ、それは一旦置いておこう。その、クラスメイトとしてだな……そう、困っているクラスメイトを放っておくわけにはいかないだろう。何をすれば良いか分からないソフィアに、休日というものを教えてあげたいだけだ」
「そういう事なら……」
「良し! ならば、来週は俺とデー……完璧な休日を過ごすぞっ!」
「分かった。じゃあ、宜しくね。けど、今日は帰るから。シロにご飯をあげないといけないし」
「そうか。では、馬車を用意しよう」
「ううん、大丈夫よ。一人で帰った方が早いし。じゃあ、また学校でね。……テレポート」
「は? ……ちょっ、ソフィ……」
アルフレッドがまだ何か言いたげだったけど、瞬間移動の魔法で帰宅し、シロにご飯をあげる事にした。
「え? それはメイドさんとして……って事よね? だったら嫌だけど」
「えぇっ!? 俺の専属メイドになってくれるんじゃないのか!?」
アルフレッドの家で、物凄く美味しいお昼ご飯をいただいてしまったので、食べたらすぐ帰るという訳にもいかず、暫く付き合っていたら、変な話になってしまった。
「家に来てくれって言うから来ただけよ。メイドさんになるとは言ってないわ」
「えぇっ!? しかし、ソフィアから週末の俺の予定を聞いて来たじゃないか」
「それは、全然違う話よ。私……ずっと教会に居たから、休日っていうのが初めてで、何をすれば良いか分からないから、皆の過ごし方を参考にしようとしただけよ」
「な、何だって!? そんな……俺の専属メイドが来てくれるって、父上と母上にも話し、夜は歓迎パーティを開く予定だったのに」
いや、歓迎パーティって。
でも、流石は貴族なのかしら。
メイドさんを雇う度にパーティを開いているとしたら……今日見ただけでも最低十人は居たし、毎月パーティじゃない。
私が経験したパーティなんて……神様の生誕祭くらいかしら。
「勘違いさせてしまったのは、ごめんなさい。だけど私は、メイドさんで生計を立てるつもりは無いのよ」
「いや、実際に掃除とかをして欲しい訳では無いんだが……」
「ん? それなのに私をメイドにしたいって、変じゃない?」
「それは……何と言うか、命の恩人というか、憧れというか……」
さっきまでハキハキと話していたアルフレッドが、突然ゴニョゴニョと小声になる。
こんなアルフレッドは珍しいかも。
だけど、そろそろシロも、お腹を空かせていそうだし、帰ってご飯をあげなきゃ。
「じゃあ、私はそろそろ帰るわね」
「う……ま、待ってくれ! ソフィアは休日に何をすれば良いか分からないと言ったな?」
「えぇ、言ったけど?」
「じゃあ、来週だ! 次の週末に、俺が完璧な休日をエスコートしよう。どうだ?」
完璧な休日?
え……休日って、何かお作法とかがあるの?
一日中、シロをモフモフする……とかはダメなの!?
「……アルフレッドは、私に完璧な休日を教えられるの? さっきも言ったけど、私は休日初心者なのよっ!?」
「任せろ! 俺も日々父上に連れられ、休日らしい休日は数える程しか経験した事がない。だからこそ、限られた休日を完璧に過ごして来たんだ。いわば、休日のプロフェッショナルなんだ!」
「休日のプロフェッショナル……何だか、凄そうね」
「あぁ、任せろ! だから……」
「でも、メイドさんにはならないわよ?」
危ない危ない。
隙あらば、メイドにしようとしてくるのは何なの?
完璧な休日という餌に釣られないように、気を付けなきゃ。
「む……そ、それは一旦置いておこう。その、クラスメイトとしてだな……そう、困っているクラスメイトを放っておくわけにはいかないだろう。何をすれば良いか分からないソフィアに、休日というものを教えてあげたいだけだ」
「そういう事なら……」
「良し! ならば、来週は俺とデー……完璧な休日を過ごすぞっ!」
「分かった。じゃあ、宜しくね。けど、今日は帰るから。シロにご飯をあげないといけないし」
「そうか。では、馬車を用意しよう」
「ううん、大丈夫よ。一人で帰った方が早いし。じゃあ、また学校でね。……テレポート」
「は? ……ちょっ、ソフィ……」
アルフレッドがまだ何か言いたげだったけど、瞬間移動の魔法で帰宅し、シロにご飯をあげる事にした。
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