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第2章 最弱勇者卒業編
第23話 違和感……ナビさん?
しおりを挟む「ティア、明日はボス攻略なんだから、お風呂に入って早く休みなさい」
「むう……今やろうと思ってた」
夕食後の洗い物をしながらリビングでダラダラしていたティアに注意すると、思春期の子供の様な捨て台詞を残してティアはお風呂に向かった。
「全く……俺はお母さんか?」
誰に言うでもなく呟き、俺は苦笑いを浮かべた。
ティアが来て二十日が経ち、和気あいあいと攻略は進んでいる。ティアやナビさんが居なかった頃と比べると、とても気持ちに余裕のある二十日間だった。
一人でのダンジョン攻略というものは、殺伐とした気持ちを育て、精神衛生上よろしくないと思う。
ティアとナビさんという存在は俺にとっては救いだったのかも知れない。
「ティアとナビさんには感謝だな」
〔何に、対しての、感謝の、意、でしょうか?〕
(ああ、俺が勝手に思ってる事だから気にしないで)
独り言に反応したナビさんに苦笑して答える。
〔そうですか。ですが、私は、マスターの、為だけの、存在、です。ティアも、マスターが、居なければ、今頃は、この世に、存在、して、居なかった、でしょう。私達が、マスターに、感謝、する事は、あっても、マスターが、私達に、感謝する、事は、無いと、思いますが……〕
(本人が気付かない内に他人に恩恵を与えてるって事は結構あるんだよ)
〔そういう、ものですか、でしたら、ナビゲーター、スキル、名利に、尽きる、と、いうもの、ですね〕
夕食の後片付けを済ませ、明日の朝食とお昼のお弁当の下拵えをした後、リビングに戻りステータスの確認をする事にした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
名前 桂木 博貴 Lv 29
人間種 人間
状態 正常
HP 1325/1325
MP 1340/1340
体力 265
筋力 267
知力 287
器用度 278
敏捷度 260
精神力 278
魔力 268
〈ノーマルスキル〉
中級炎術Lv10(3)
中級水術Lv10(3)
中級風術Lv10(3)
中級地術Lv10(3)
中級光術Lv10(3)
中級闇術Lv10(3)
中級槍術Lv10(3)
初級斧術Lv10(1)
中級突き技Lv10(3)
中級蹴り技Lv10(3)
中級投げ技Lv10(3)
中級関節技Lv10(3)
鍛治屋Lv10(3)
木工職人Lv10(1)
裁縫職人Lv10(3)
料理人Lv10(3)
理容Lv10(1)
恐怖耐性Lv10(2)
体力強化(弱)Lv10(2)
筋力強化(弱)Lv10(2)
敏捷度強化(弱)Lv10(2)
魔力強化(弱)Lv10(2)
剛力Lv10(3)
剛体Lv10(4)
第六感Lv10(5)
千里眼Lv10(5)
職人の手Lv10(1)
地図作成Lv10(4)
ワールドクロックLv10(1)
解体術Lv10(1)
世界共通語Lv10(1)
エルフ語Lv10(1)
ナビゲーターLv10(3)
〈エクストラスキル〉
隠密Lv10(10) 森羅万象の理Lv10(20)
〈オリジナルスキル〉
スキルポイントアップLv10(30)
SP 537
パーティーメンバー ティアLv29
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
スキル、いっぱい増えました。
スキルポイントが残っているのは、ナビさんにナビゲートスキルの最上級スキル【共に歩む者】は取得スキルポイント50で、一気にLv10にした方がいいと言われて貯めたからだ。
ナビさんと話し合い、今回のボス戦の後に取得予定である。
ちなみにエクストラスキルの【隠密】は職業スキルと言うらしく、ナビさんの指示で【気配察知】【気配隠蔽】【魔力隠蔽】【暗視】【罠発見】【罠解除】【鍵開け】【探査】【聞き耳】【忍び足】【不意打ち】の上位スキル【暗殺】を統合して出来たスキルだ。
【料理】の上位スキル【料理人】はティアにせがまれて取得した。ティアの食へのこだわりは未だ健在である。
明日は第三十層のボス攻略予定だ。レベルと人数に不安はあるがナビさん曰く『マスターも、ティアも、スキル、による、ドーピングが、酷いので、問題、ありません』だそうだ。
確かに第十層、第二十層のボスも苦戦はしなかった。
第十層のボスはゴブリンスパイダー。六本の腕を持った身長二メートル程のゴブリンだったが、部屋に入って早々、ティアが『蜘蛛は嫌!』と大暴走。矢は乱れ飛ぶわ、魔法は乱射するわで何が何だか分からない内に倒してしまっていた。
第二十層のボスはオークキング。これはスパイダーゴブリンよりも酷かった。
第十一層から出てきていたオークの肉をすっかり気に入っていたティアには、オークキングは極上肉にしか見えなかったらしい。『にくぅ~~♪』と襲い掛かり、オークの牙を素材として作ったオークキラーレイピアで滅多刺し。回復力の高かったオークキングだったが、俺が【中級闇術】のカースでその回復力を低下させてやると、大した苦労も無く倒せてしまった。
両方共ティアの暴走で倒したと言えるが、果たして暴走したティアが強いのか、ボスがあまり強くなかったのか、判断しかねるところである。
(なあ、ナビさん)
〔何ですか、マスター〕
(明日のボス戦、問題無く行けるか?)
〔はい。第二十一層から、第二十九層、まで、出現する、魔物の、強さから、予想した、第三十層の、ボスの、強さは、レベルに、換算して、40、から、45程と、予想、されます。それくらいならば、マスターと、ティアで、対峙、しても、80パーセント、以上の、確率で、勝てます〕
(80パーセント……)
〔マスター。戦闘に、100パーセントは、あり得ません。戦い、という、行為を、してる、以上、リスクは、発生、します〕
(そうだな、また過保護になってたか)
〔はい。マスターは、自分は、おざなり、なのに、周りに、対して、過保護、すぎます〕
ナビさんのこの苦言も何度目になるだろうか……
確かに俺は今回のボス戦に不安を感じていたが、それ以上の不安ーーというか、違和感が心の中にあった。
果たしてそれを言葉にしていいものかどうか……
(ナビさん……)
〔マスター。マスターは、この世界に、おいて、最高の、高みへ、登れる、方だと、私は、信じて、います。マスターには、その、能力も、才能も、あります。更に、高みに、登れば、その力ゆえ、孤独に、なりがち、ですが、マスターには、マスターと、共に、力を、高めていく、ティアが、います〕
(ナビさんもだろ)
〔……はい、そうですね。忘れて、いました〕
珍しく俺の言葉を遮り話し始めたナビさんに、俺と共に高みに登るのだろ、とカマを掛けてみたがナビさんの歯切れが悪い。
何故、スキルポイントが溜まっているのに、スキルを取るのがボス戦の後なのか、何故、ナビさんは歯切れが悪くなったのか……
俺の中の不安は、大きくなっていく……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最近お気に入りの数が徐々に増えていき嬉しい限りです。
皆様にはあの説明ばかりで読みづらい序盤の話を挫けずに読んで頂き感謝に絶えません。
ここから話は飛躍的に進んで行きます。博貴も強くなって行きます。どうかこれからも生暖かい感じで見守って下さい。
神尾優でした。
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