スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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3話・スキル授与 1

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 僕は、変な夢を見ていたと思うのだが今一思い出せない。窓から外を見てみるが、まだ薄暗かった。
 隣のベッドを見てみるが、もぬけの殻だった。

「また、抜け出して練習してるのかな?」

 最近はよく見る光景なので僕は、そのまま二度寝する。





「セウン、ユーベルいつまで寝てるの、早く起きなさ~い!!」

 僕は、カリーナさんの声で目が覚める。
 隣のベッドには、ユーベルがまだ寝ている。
 ユーベルは、ここら辺では珍しい黒髪、黒目の僕とは違い、くすんだ金髪に、薄い水色の瞳の僕と同じ五歳時だ。僕は、まだ寝ているユーベルを揺すって起こす。

「ユーベル、カリーナさんが呼んでるから起きた方がいいよ」

「俺まだ、眠いから先行ってていいぞ…」

「はぁ… 分かったよ」

 僕は部屋を出て、カリーナさんの所へむかう。カリーナさんは僕の本当の母親ではない。僕は、赤ん坊の頃に、捨てられていたのを、孤児院をしているカリーナさんに拾われ、今も育てて貰っている。ついでに言うと、ユーベルとも本当の家族ではない。だけど、カリーナさんは、よく僕たちに言っている言葉がある。

『血の繋がりがなくても、お互い本当に信じ合えれば、家族になれる。だから、あんたたちは、もう私の家族だよ』

 その言葉のおかげで、僕はカリーナさんもユーベルの事も家族だと思っている。
 カリーナさんのもとについた僕は、手伝いを始める。

「なんだい、今日もユーベルは起きてこないのかい?」

「昨日も、遅くまで練習していたみたいです」

「はぁ… まだ、あんたたちに剣を教えるのは、早かったかね…」

 カリーナさんは、孤児院をする前は、冒険者をやっていたらしい。

「セウンは、練習しないのかい?」

「僕は、ほどほどでいいですよ。カリーナさんの手伝いも楽しいですから」

 カリーナさんの手が僕の頭を包み込む。

「本当に、私には勿体ない息子だよ」

 僕は何だか照れ臭くなった。

「それに、セウンは、ユーベルよりも強いしね」

 そう、この前初めてやったユーベルとの試合で、僕が勝ってしまった。その後から、ユーベルは、夜中抜け出して練習するようになった。

「たまたまですよ。たぶん、ユーベルの調子が悪かっただけですよ」

「そんな事ないと思うけどねぇ…」

 パリーン

 何かが割れる音がした。

「どうやら、起きたみたいだね。丁度朝御飯が出来るから、ユーベルを呼んどいで!!」

「はい!!」

 僕は、再びユーベルを呼びにむかう。部屋に行くと、ユーベルは、ベッドに腰かけていた。足元には、割れた花瓶が散乱していた。

「悪りぃな、寝ぼけてぶつかっちまった。俺は、これを片付けて行くから、そう伝えておいてくれ…」

「分かった。そう伝えとくね」

 僕は、部屋を後にして、ユーベルに頼まれた事をカリーナさんに伝える。

「朝から寝ぼけて花瓶を割るなんて、せっかちな子だよ。育て方間違ったかねぇ…」

「そんな事ないですよ!!」

「ありがとね、セウン。それじゃあ皿を並べるのを手伝っておくれ」

「はい!!」

 皿を並べ終えたくらいに、ユーベルがやってきた。

「ユーベル、花瓶を割ったんだって? 手とか切ってないかい?」

「大丈夫…」

「そうかい、それじゃあ朝御飯を食べようかい!!」

「はい!!」 「あぁ…」

 ユーベルが席についた後、朝御飯を食べ出した。
 その後は、午前中は勉強を午後から剣を教えて貰った。
 それから月日は流れ5年がたった。
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