スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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28話・感謝

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 ニーニャさんの部屋を後し、すぐにトイレにむかった。
 スッキリした後、もといた部屋に戻ると、

「セウン様、どこにいたんですか!!」

 ムートンさんが、すぐに駆け寄ってきた。

「すみません、少しお手洗いを借りてまして…」

「そうですか… 既に、旦那様がお待ちしています。どうぞこちらへ」

 ムートンさんに、案内され部屋に入る。中には、既に、男性が待っていた。その男性に勧められ、座る。

「君が、セウン君だね。私は、ノール・フォン・ノルデン・ボレアースだ。早速で悪いんだが、例の物を見せて貰えないだろうか?」

 例の物? あぁ、あれか…
 僕は、アイテムボックスからエリクサーを取り出し、机の上に置く。

「手に取っても?」

「はい、どうぞ」

 ノールさんは、エリクサーを手にとって少し眺めた後、ムートンさんの方へ持ち上げ、

「ムートン、どうだ?」

 ムートンさんに、何かを尋ねる。

「本物で、間違いありません」

 尋ねられた、ムートンさんは、そう答える。たぶん、鑑定もちか何かなんだろう。

「そうか…」

 ノールさんは、エリクサーを机に置く。

「セウン君。ムートンにも聞いたかと思うけど、これを私に、売ってくれないか? 君の言い値で買い取ろう。どうだろうか?」

 流石は、公爵。俺の言い値か… でも、俺エリクサーの適正価格しらないんだよなぁ…

「1つ、お聞きしてもいいですか?」

「どうぞ」

「これの、適正価格っていくら位なんでしょうか?」

「…私が、聞いた所によると、最低でも金貨1000枚はくだらないと思う。そうだなムートン?」

「はい、その通りです」

 き… 金貨1000枚か… やっぱりエリクサーって儲かるんだな。

「なら、金貨1000枚でお願い…」

 しますと、言ようとしようとした際に、扉がノックされ、

「あなた、入っていいかしら?」

 と、声が聞こえる。

「…モーティナ、今は来客中だ。後に出来ないのか?」

「知っているわ。でも、とても大切な事よ」

「そうか… すまんが、セウン君大丈夫だろうか?」

「はい、大丈夫です」

「ありがとう。モーティナ、入ってきなさい」

 ガチャ
 たぶん、モーティナさんと呼ばれた女性とニーニャが入って来た。

「それで、話は… いったい…」

 ニーニャさんらの方をむいた、ノールさんが目を見開き、固まる。後ろに控えていた、ムートンさんの目も見開かれていた。

「ニーニャ!!」

 ノールさんは、バッと立ち上がりニーニャさんらのもとへ駆け寄る。

「何が… どうなって…」

 俺の方から、ノールさんの顔は見えないが、泣いているのか、声が涙声になっている。ムートンさんも、どこから取り出したハンカチで、目を拭っていた。

「とりあえず… 話を聞くから、座ろうか…」

 そう言って、3人は、座る。

「私、少し外に出てましょうか?」

 俺は、そう提案し、立ち上がろうとするが、

「ここに、いて下さい!!」

 ニーニャさんに止められる。

「…分かりました」

 俺が、座り直すと、ニーニャさんが話し始める。
 途中、驚いた2人が、俺を見てくるが、話が終わるまで、口を挟まなかった。話が終わると、

「そうか… セウン君、娘を助けてくれて、ありがとう!!」

 ノールさんだけでなく、他の人も頭を下げてくる。

「き… 気にしないで下さい、私が勝手にした事ですから」

「そう言う訳には、いかない。このお礼は後で必ずするが、少し聞きたい事があるのだが、いいだろうか?」

「大丈夫ですよ。それで、聞きたい事とは何でしょうか?」

「ここにあるのは、エリクサーで間違いないね?」

「はい、間違いないですね」

「…なら、娘にあげたのは、いったい何なのだろうか?」

「エリクサーですね」

 俺がそう言うと、女性2人が目を見開くのが、見えた。

「やはり、そうか… なら、君は、エリクサーを2本持っていたと言う事で、間違いないのだろうか?」

 ノールさんが、そう聞いてくる。

「…そうなりますね」

 まぁ、本当は、もう3本持っているけど、これは言わなくても、いいだろう。

「どこで、入手したのか聞いても、いいだろうか?」

「構いませんよ。森林系ダンジョンの10階層で、レアモンスターのブラックエルダートレントが1つ、ドロップしましたね」

「そうか… 話してくれて、ありがとう」

「いえ、それは、いいのですが、このエリクサーは、どうしますか?」

 買い取ってくれるのか、気になったので、聞いてみる。

「そうだな… 君がいいのなら、そのまま買い取らせて貰うが、どうだろうか?」

「なら、お願いします」

「分かった。お金は後で用意するから、夕食でも一緒にどうだろうか?」

 ニーニャさんも、何度も首を縦に降っている。

「分かりました。ご迷惑でなければ、ご一緒させて下さい」

 そうして、夕食をご馳走になった。
 帰る時には、皆で見送りしてくれてた。

「ムートン」

「はい、こちらが用意させて頂いたお金になります」

 ずしりとする袋を貰い、アイテムボックスに入れる。

「セウン君、今回は本当にありがとう。何か力になれる事があったら、いつでも頼ってくれ」

「ありがとうございます」

 随分と気に入られたようだ。

「セウンさん、また冒険のお話を聞かせて下さいね!!」

「はい、また機械がありましたら。それでは、お世話になりました」

 僕は、宿屋に戻っていった。





 宿屋に帰りついた俺は、ベッドに腰かける。

「まとまったお金も出来たし、あいつらの所でマジックバックでも、回収してから、久しぶりに、カリーナさんに顔でも見せに行くか…」

 明日の予定も決まったので、貰ったお金の確認してから眠る事にした。
 アイテムボックスから、ムートンさんから貰った袋を取り出し、中身をベッドの上に出す。

「!?」

 金貨だったと思っていた中身は、全て白金貨だった。

「ノールさん… 確かに、多めにいれてると言っていたけど、これは多すぎじゃないか…」

 数を数えてみると、白金貨は、500枚あった。
 確か、金貨10枚で、白金貨1枚換算だったと思うから、金貨… 5000枚!!

「ふぅ… 考えるのをやめよう…」

 全て、アイテムボックスに入れてから、ノールさんたちに、感謝しながら眠りについた。
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