スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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閑話・ユーベル 5

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 俺たちは、エルダートレントのドロップ品を回収して、地上へ戻った。

「なぁ、ユーベル?」

「何だ、ロン?」

「エリクサーは、手に入れたんだし、このまま、飯にしようぜ!!」

 俺も、お腹も減ってるしそうするか。
 ロその時にでも、シールを追放でもするか…

「そうだな。ベンもシールもいいか?」

「えぇ、賛成です。食べに行きましょう」

「・・・」

「どうした、シール? さっきから、黙りだな?」

 そう言うと、シールが口を開きだす。

「…なぁ、提案なんだが、今回宝箱で入手した物を、依頼者に届ければ報酬が貰えるんだろ?」

「そうだな。それがどうした?」

「俺は、その報酬はいらないから、エルダートレントのドロップ品を売ったお金を俺にくれないか?」

「…何故だ?」

「今日、ハッキリした。実力差があって、今後やっていけそうにない。だから、誘われて悪いんだが、このパーティーを抜けたい」

 チッ… 追放する手間が省けたからいいか…

「分かった。なら、ドロップ品の売却報酬は、手切れ金って事か?」

「そう取ってくれて、構わない」

 まぁ、それぐらいいいか…

「分かった。なら、先にギルドで売却を済ますぞ」

「分かった」 「えぇ、構いません」

 俺たちは、ギルドでドロップ品を売却した後、そのお金をシールに手渡した。

「…それじゃあ、俺はこれで失礼させて貰う。あぁ、それと1つだけ言いたい事がある」

「なんだ?」

「確か、セウンとかいったか?」

「…何の事だ?」

「前のメンバーの名前だ」

「あぁ、あいつの事か… だが、あいつは、俺たちのメンバーではない」

「…まぁ、どっちでもいいが、そのセウンをもう一度パーティーに、入れは方がいいとだけ言っておく(たぶん、そいつのおかげで、お前たちはここまで…)」

 はぁ? こいつ何言ってんだ。

「何を言うかと思えば…」

「それじゃあ、本当に失礼する…」

 そう言って、シールはギルドを後にした。

「シールの奴、何であんな事を言ったんだ?」

「分かりません」

「ふん、気にする必要はねぇ。それよりも、ご飯にするぞ!!」

「おう!!」 「えぇ」

 その日は、明日大金が入るからと、つけで高い酒を頼みたらふく飲んで、家に帰った。





 朝から、頭が重いなか、見たくもねぇ奴がやって来た。ただ、金を持ってきたとの事で、さっさとそいつの相手を済ませた後、もう一眠りしてから、俺たちは、ボレアース公爵の家へとむかった。

「止まれ!! ここから先は、公爵家の敷地内だ!!」

「チッ… 俺たちは、金色の聖騎士ゴールド・パラディンだ。依頼されていた物を持ってきた」

「…確認してくる。しばし待て!!」

 少しして、俺たちに依頼してきた執事を連れて戻ってきた。

「これは、金色の聖騎士ゴールド・パラディンの皆さま。旦那様がお待ちです。こちらへどうぞ」

 最初から、そうしてればいいんだよ。
 俺たちは、とある部屋に連れていかれた。そこには、既に、端正な顔の男性が待っていた。

「君たちが、金色の聖騎士ゴールド・パラディンか。私が、ノール・フォン・ノルデン・ボレアースだ。それで、依頼していた物を持ってきたと聞いたが、見せてくれないだろうか?」

「ベン、出してくれ」

「分かりました」

 ベンの持っている鞄から、昨日宝箱から出た物を取り出させる。

「これに、なります」

「…ムートン、鑑定を?」

「分かりました」

 執事が持ち上げて、確認し、机の上に戻す。

「旦那様、これは、依頼していたエリクサーではなく、ハイポーションになります」

「だ、そうだ」

「!? そんな筈は、ありません。確かに、10階層の宝箱から入手した物で…」

「私の執事が、嘘をついているとでも?」

「あ… いえ、そんな訳では…」

「まぁ、いい。ムートン」

「はい」

 執事は、小袋をどこからか取り出し、机の上に置く。

「依頼品とは、違うものだが一応、探してくれたのには、変わりない。少ないが、報酬だ。受け取ってくれたまえ。あぁ、後それとこれは返しておくよ」

 そう言って、俺たちが取り出した物を返してくる。

「では、私は仕事に戻らせて貰う。ムートン後は、頼んだぞ」

「はい、畏まりました」

 そう言ってから、公爵は出ていった。

「それでは、金色の聖騎士ゴールド・パラディンの皆様、出口までご案内させて頂きます」

「ま… 待って下さい!! もう1度、エリクサーを…」

「いえ、それには及びません。エリクサーは既に、とある冒険者様がお持ちになって下さいましたから、依頼は既に、取り下げております」

 既に、誰かが持ってきただと…

「だ… 誰が、エリクサーを!!」

「すみませんが、それをお答えする事は出来ません。さぁ、こちらになります」

「…分かりました」

 俺たちは、出口まで案内され、屋敷を出た。
 出る直前、ある言葉を耳にしてしまった。

「お嬢様… こちらへ…」

「冒険… と聞いたから… セウンさんでは… ですね…」

 !? そういえば、あいつ大金を持って来てやがったな…

「あいつのせいか!!」

「どうした、ユーベル?」

「何かあったんですか?」

「誰が、エリクサーを持ってきたか分かったぞ!!」

「誰なんですか?」

「あの野郎だ!! だから、あんな大金も準備出来たんだ!!」

「まさか、セウンの野郎か!! あいつ持ってるんなら何で俺たちに渡さねぇんだ!!」

「…確かに、そう考えると辻褄があいますね」

 そうだ!! いい考えが頭をよぎる。

「なぁ、今から金の回収に行こうぜ?」

「「?」」

「よく考えてみろよ。もともとは、俺たちが貰える報酬だった訳だろ? なら、俺たちがあいつから金を回収しようが、問題ねぇって訳だ!!」

「それりゃあ、いい案だ!! すぐ行こうぜ!!」

「そうですね、すぐむかいましょう!!」

「それじゃあ、あいつがいる宿屋に行くぞ!!」

「おう!!」 「えぇ!!」

 俺たちは、あいつがいる宿屋へむかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

出ました、ご都合解釈。何故このような連中は、自分を中心として、物事を考えるんでしょうね?
まぁ、書いたお前が言うなって言われそうですけどね。

作者都合ですが、ストックが切れました…
明日から、出来て1話ずつの更新になると思います。
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