スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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5話・アースドラゴン

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 目の前には、体長6メートル程のドラゴンと2メートル程のトカゲのようなモンスターが複数匹いた。

「それで、どうするんだ、シエル?」

 俺は、小声で聞いてみる。

「…出来れば、倒しておきたいかな」

「やれそうなのか?」

「出来る… と、言いたい所ですが、周りにいるロックリザードの数が、少し多いかな…」

「そうか… なら、周りのモンスターは、俺が相手にするよ」

 まぁ、アースドラゴンにも少し興味があるけど、シエルたちの依頼だしな。

「俺が先に出るから、周りを片付けたら後は頼むな」

「…分かった」「…了解じゃ」「…分かりました」

 しぶしぶ、納得したって感じだな。

「それじゃあ、行ってくるな… 眠れる力ソーン・能力向上」

 3倍まで、上げる。
 ロックリザードって、ドラゴンでいいよな…

眠れる力ソーン・武具覚醒… ドラゴンキラー、耐久力強化」

 俺は、飛び出し、周りのロックリザードを刈り始める。首斬り1発で倒し、十数匹いたロックリザードたちは、だいたい1分程で片付いた。首を斬った瞬間に、アイテムボックスに収納したので、ロックリザードの血だけか、周りに散乱していた。

「グ… グルゥアァァァァァァ!!」

 全員倒されて気づいたのか、アースドラゴンは俺にむかって、吠えてくる。

「お前の相手は、俺じゃないぞ?」

 まぁ、俺の言っている事を理解する筈もなく、アースドラゴンは、そのまま俺にむかって突進してくる。

「ウォーターボール!!」

「グルゥ」

 マオが水魔法を使って作り出した水の玉が、アースドラゴンの顔や体にぶち当たり、スピードが減速する。

「ホーリーチェイン!!」 「アイスロック!!」

 聖なる鎖が体を絡め、ウォーターボールで濡れた体が凍り出す。アースドラゴンの動きは、完全に止まる。

「「シエル!!」」

「任せて!! ■■■■■■■■ ライトソード」

 光が、シエルの持つ細剣に集まる。

「■■■■■■■■ ライトニングソード!!」

 雷まで細剣に、纏わせる。シエルは、光と雷の纏った細剣をアースドラゴンの首目掛けて、勢い良く振り下ろす。細剣は、そのままアースドラゴンの首を難なく斬り落とした。

「流石だな、3人とも」

 俺は、3人に称賛を送る。

「セウンが、周りのモンスターを片付けていたおかげだよ。それに、雷魔法もね」

 そう言えば、シエルが例の罰で覚えたスキルは、雷魔法だったな。

「それでもだよ。マオとシェーンもナイスアシストだったよ」

「あ… 当たり前なのじゃ!!」

「ありがとうございます、セウンさん」

 その後は、アースドラゴンもアイテムボックスに収納してから、一通り森を調べた後、依頼達成の報告をする為に戻った。
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