スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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6話・王都へ

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 その後は、アースドラゴンもアイテムボックスに収納してから、一通り森を調べた後、依頼達成の報告をする為に戻った。
 村に戻った頃には、日も傾きかけていた。

「そうですか… 冒険者の皆様、この度は、ありがとうございました。今日は、是非とも村でゆっくりして下さい。僅かながらも、ご馳走を用意させて頂きます!!」

「…分かりました。お言葉に甘えさせて頂きます」

 俺たちは、料理を振る舞われ後、休む事になった。





 ~次の日~

「本当に、ありがとうございました!!」

 俺たちは、村の皆に見送られながら、依頼達成の報告をする為に、王都へむけて出発した。御者は、シエルがやってくれ、俺は馬車内にいる。

「なぁ、マオ?」

「なんじゃ?」

「マオって、鑑定スキル持ってるんだよな?」

「一応持っているのじゃ。それがどうかしたのかのぉ?」

「これが何か分かるか?」

 俺は、拾ったモノクルをアイテムボックスから、取り出す。思い返せば、今まで調べて貰えるタイミングはあったが、正直な所忘れていた…

「ちょっと待つのじゃ…」

 マオは、モノクルを手にとって見てみる。

「これは、鑑定のモノクルじゃな」

「鑑定のモノクル?」

「そうじゃ。鑑定のスキルが付与された魔道具じゃの。魔力を流すと使う事が出来るようじゃぞ。結構珍しい物じゃが、ダンジョンで見つけたのかのぉ?」

 俺は、カローが逃げた後に、拾った事を伝える。

「なるほどのぉ。たぶん、その者が持っていた魔道具じゃな」

「だろうな…」

 俺は、早速モノクルを装備してみてマオを見てみる。

 名前:マオ・クローロン 種族:ハイ・エルフ
 年齢:1815 性別:女
 LV: 153 HP: 234 MP: 684
 力: 92 器用: 138 防御: 107 敏捷: 138
 知力: 190 精神: 105 運: 65 魅力: 70
 スキル:弓術Lv5、精霊魔法Lv4、精霊眼
 身体強化Lv3、風魔法Lv4、水魔法Lv4、
 土魔法Lv3、火魔法Lv2、生活魔法、探索魔法
 無詠唱、鑑定Lv3、アイテムボックスLv3
 空間魔法Lv1
 称号:元神童、元女王、天才射手、超越者

 年齢は、スルーするとして… 大抵のステータスは完全に俺よりも上だな。LVも俺の倍以上ある。

「!? せ… セウン、今儂のステータスを見おったな!!」

 マオは詰め寄ってきて俺の胸ぐらを掴み、前後に揺らしてくる。

「あ… アイテムの効果を試したくてな、悪かったな、マオ」

 そっと、頭に手を置いて、撫でる。

「き… 気を付けるのじゃぞ…」

 顔を赤くしながら、手を離してくれる。

「それにして、マオは弓も使えるんだな?」

「まぁの!! しかも、かなりの腕前じゃぞ!!」

 マオは、胸を張って、そう答える。
 確かにそれは、スキルLvが物語っている。

「あれ? でも、マオって、弓も持ってないよな?」

「弓は、持っているのじゃ」

 アイテムボックスから、1張の弓を取り出す。
 モノクルに、魔力を流し見てみる。
 
アイテム名:魔法弓
説明:魔法の弓。弦を引くと、MPを消費し、矢を作る事が出来る。
希少度:幻想級ファンダズマ

「弓持ってるのに、何で使わないんだ?」

「今回は、使ってないだけじゃよ。それに、魔法系のスキルLvもあげたいしのぉ」

「なるほどな…」

 確かに、スキルLvは、使う頻度によって、変わるからな。マオの言っている事に納得しながら、シエルとシェーンのステータスも気になったので、2人に見てもいいか声をかける。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(捕捉)

マオのスキルについて

・ 弓術、精霊魔法、精霊眼、身体強化
   →初めから持っているスキル
・ 魔法系スキル&無詠唱
   →才能があり長い年月をかけて獲得したスキル
・ 鑑定、アイテムボックス
   →ダンジョンで見つけたスキルの書で会得
・ 空間魔法
   →例の罰で覚える
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