スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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11話・想定外

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 俺は、そのまま11階層へむかう。
 11階層も、上と同じで、木々が生い茂っている。
 ここからは、俺も未踏破だ。かといって慎重に行動するにしても時間がかかり過ぎてしまう。だから、

眠れる力ソーン・能力向上」

 能力を向上させて、手当たり次第探索する。
 剣には、常に耐久力強化と切れ味強化のどちらかを覚醒させて、出会うモンスターを片っ端から倒していく。当然素材の回収は忘れずに行う。それもあってか次階層へと続く階段はパーティーで攻略していた時よりも何倍も早く見つかった。
 少し休憩を挟んでから、次階層へと下りて行く。
 12階層も、同じ方法で、攻略する。攻略を終えたタイミングで、手早く作った料理で昼休憩をとる。

「ふぅ~… 思ったよりも体にくるな…」

 能力向上の長時間使用で、思ったよりも体に負担がかかっていた。だけど、

睡眠シュラーフ

 満腹での眠気も、落ちていた集中力も全て回復する。

「さて、次行きますか!!」

 後片付けを済ませ、13階層へむかう。
 13・14階層も、同じ方法で、攻略していく。14階層の攻略を終えた所で、ある事件が起こってしまった。

「アイテムボックスの容量が足りない…」

 数日間ぶっ続けで、ダンジョンに潜る予定だったので、アイテムボックスだけでなくマジックバックにもこれでもかというほど食糧類を買っておいたのが仇となってしまった。
 確かに、1番の目的であるレベル上げはまだ出来るが、やるならお金も稼ぎたいのが本音だ。

「帰るか…」

 俺は、地上へ行く転移魔法陣に乗ってから地上へ転移した。外は、既に日が落ちていた。俺は、いつもの宿屋に戻る前に、冒険者ギルドに寄った。

「あら、セウンさん。何だか久しぶりですね」

「少し王都を離れてましたから」

「そうなんですね。それで、今日はどうしたんですか?」

「ダンジョンのモンスターの素材を売却したいんですが、大丈夫ですか?」

「素材の売却ですね。はい、大丈夫ですよ。それで、どのような素材ですか?」

「それが、かなりの量なんですが…」

「…そういえば、セウンさんはアイテムボックス持ちでしたね。分かりました。では、こちらへどうぞ」

 そう言って、広い部屋に案内させる。

「では、セウンさん。素材を出して下さい」

「分かりました」

 俺は、言われた通りエリクサー以外の素材を全て取り出す。素材を出し終え、リセさんを見てみると、

「・・・」

 固まっていた。

「リセさん、おーいリセさん!!」

「!? セウンさん、少しお伺いしたいのですが、この素材は何日間ダンジョンに籠ってとってきたんですか…」

「1日ですね…」

「そうですか…」

 素材が多かったので、明日売却金を受けとる事になった。俺は、死人の顔のようになっていたリセさんを見て見ぬふりをして、宿屋にむかった。

「あれ、セウン? ダンジョンに数日潜るんじゃなかったのかい?」

「ハハハ… 色々ありまして、部屋空いてますか?」

「そうかい。まぁ、無事に戻ってきて良かったよ。それで、部屋なら朝使っていた部屋が、空いてるよ」

「なら、そこをお願いします」

「はいよ」

 俺は、そのまま晩御飯を食べた後、おばちゃんにあるお願いをしてから部屋へむかった。
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