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23話・四つん這い
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笑顔のまま、死屍累々の山を横切って行くシエルの後を俺は、苦笑いしながらついていく。
少し歩いた所で立ち止まり、チラッと後ろを振り返ると、周りの人たちが、助けていたので、まぁ大丈夫だろう。
「セウン、こっちよ。早く!!」
「おう。今行くよ!!」
俺が立ち止まったのに気づかなかったのか、シエルは、少し先に進んでいたので、俺は小走りで駆け寄る。
「悪いな、立ち止まったりして」
「気にしないで。私が気づかずに、先に行ったのが悪いんだし… でも、今度は、ちゃんとついて来てね?」
「あぁ」
今度は、ちゃんとシエルに続き、鍛冶屋へむかう。
◆
入り組んだ裏道をシエルの案内で進んで行き、着いた先には、少し寂れている建物が立っていた。
「ここか?」
「そうだよ。ここは、マオの知り合いのドワーフ夫婦が、営んでいるの」
ドワーフって鍛冶や細工とかが得意な種族だったよな。それは、かなり期待出来そうだ。
「へぇ、マオの知り合いなんだ。て事は、シエルもマオに紹介されたのか?」
「そうだよ。私の剣は、ダンジョン産だけど、よくメンテナンスをお願いしているの。それじゃあ、入りましょうか。お邪魔します!!」
シエルは、そう言いながら、寂れている建物の扉を開け中へと入っていく。
「お邪魔します」
俺も、シエルに続き、中へと入る。
「シエルちゃんじゃない、いらっしゃい!! あら、横の人はどなた?」
中には、ドワーフのイメージ通り… かどうかは、分からないけど、身長の低い女性が武器の整理をしながら出迎えてくれた。
「あ、俺は、シエルの… 「彼氏さんね!! シエルちゃんにも、彼氏が出来たのね!!」」
「「!?」」
シエルがすぐに否定してくれると思ったけど、後退りながら、顔を真っ赤にして何も言ってくれない為、俺が前に出て訂正しておく。
「俺は、シエルの彼氏ではなく、知り合いの冒険者のセウンです。今日は、シエルの紹介で、武器を見に来ました」
「そうなのかい?」
「はい。そうです」
ガクッ
「ん?」
振り返ると、シエルは、四つん這いになっていた。
「だ… 大丈夫か、シエル?」
手をさしのべながら聞いてみる。
「だ… 大丈夫… ありがとう…」
手をとってくれたので、立ち上がらせる。
「えっと、セウン君だっけ?」
「はい」
「本当に、違うのかい?」
「…何がでしょうか?」
「シエルちゃんの彼氏?」
「違いますね」
ガクッ
「ん?」
またしても、シエルは、四つん這いになっていた。
「シエル、本当に大丈夫か? 体調が、優れないようなら帰るけど?」
「大丈夫… ナーナさん、セウンに武器を見せてあげて貰ってもいいですか?」
シエルは、少し虚ろになったような瞳で、女性ドワーフを見ながら、そう言う。
「わ… 分かったわ。セウン君、私の名前は、ナーナよ。えっと、武器は、一通りそこに置いてあるから。好きに見てって。シエルちゃんは、そこに座ってお話しましょうね」
「分かりました」「はい…」
シエルとナーナさんは、傍にあった椅子に腰掛け、話し出したので、俺は言われた通り、武器を見てみる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より
鍛冶屋(簡単図面)
入り口
ーーーーーー| |ーーーーーー
| 武|
|椅 器|
|子 コ|
|ーーーーー ||
|カウンター| ナ|
| ||
ーー| |ーーーーーーーーーー
工房入り口
少し歩いた所で立ち止まり、チラッと後ろを振り返ると、周りの人たちが、助けていたので、まぁ大丈夫だろう。
「セウン、こっちよ。早く!!」
「おう。今行くよ!!」
俺が立ち止まったのに気づかなかったのか、シエルは、少し先に進んでいたので、俺は小走りで駆け寄る。
「悪いな、立ち止まったりして」
「気にしないで。私が気づかずに、先に行ったのが悪いんだし… でも、今度は、ちゃんとついて来てね?」
「あぁ」
今度は、ちゃんとシエルに続き、鍛冶屋へむかう。
◆
入り組んだ裏道をシエルの案内で進んで行き、着いた先には、少し寂れている建物が立っていた。
「ここか?」
「そうだよ。ここは、マオの知り合いのドワーフ夫婦が、営んでいるの」
ドワーフって鍛冶や細工とかが得意な種族だったよな。それは、かなり期待出来そうだ。
「へぇ、マオの知り合いなんだ。て事は、シエルもマオに紹介されたのか?」
「そうだよ。私の剣は、ダンジョン産だけど、よくメンテナンスをお願いしているの。それじゃあ、入りましょうか。お邪魔します!!」
シエルは、そう言いながら、寂れている建物の扉を開け中へと入っていく。
「お邪魔します」
俺も、シエルに続き、中へと入る。
「シエルちゃんじゃない、いらっしゃい!! あら、横の人はどなた?」
中には、ドワーフのイメージ通り… かどうかは、分からないけど、身長の低い女性が武器の整理をしながら出迎えてくれた。
「あ、俺は、シエルの… 「彼氏さんね!! シエルちゃんにも、彼氏が出来たのね!!」」
「「!?」」
シエルがすぐに否定してくれると思ったけど、後退りながら、顔を真っ赤にして何も言ってくれない為、俺が前に出て訂正しておく。
「俺は、シエルの彼氏ではなく、知り合いの冒険者のセウンです。今日は、シエルの紹介で、武器を見に来ました」
「そうなのかい?」
「はい。そうです」
ガクッ
「ん?」
振り返ると、シエルは、四つん這いになっていた。
「だ… 大丈夫か、シエル?」
手をさしのべながら聞いてみる。
「だ… 大丈夫… ありがとう…」
手をとってくれたので、立ち上がらせる。
「えっと、セウン君だっけ?」
「はい」
「本当に、違うのかい?」
「…何がでしょうか?」
「シエルちゃんの彼氏?」
「違いますね」
ガクッ
「ん?」
またしても、シエルは、四つん這いになっていた。
「シエル、本当に大丈夫か? 体調が、優れないようなら帰るけど?」
「大丈夫… ナーナさん、セウンに武器を見せてあげて貰ってもいいですか?」
シエルは、少し虚ろになったような瞳で、女性ドワーフを見ながら、そう言う。
「わ… 分かったわ。セウン君、私の名前は、ナーナよ。えっと、武器は、一通りそこに置いてあるから。好きに見てって。シエルちゃんは、そこに座ってお話しましょうね」
「分かりました」「はい…」
シエルとナーナさんは、傍にあった椅子に腰掛け、話し出したので、俺は言われた通り、武器を見てみる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より
鍛冶屋(簡単図面)
入り口
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| 武|
|椅 器|
|子 コ|
|ーーーーー ||
|カウンター| ナ|
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工房入り口
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