スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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51話・模擬戦決着

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 私は、カヴァリエ。
 小さな頃に色々あって、アラガーナ神聖国の神殿騎士をしている。シェーン様の事は、シェーン様が幼い頃から知っており、失礼ながら大切に思っている。それは、私だけでなく、私の部下であるオト、リオ、トリやなりたての若い神殿騎士でも同じ事が言える。
 だから、シェーン様にちょっかいを出す、セウン殿には、良い印象が持てず、その実力を示してみるよう言ってしまい、模擬戦に至る。
 若い神殿騎士の暴走やトリを倒した際の速さだけでも、セウン殿の実力は幾分か分かった。だけど、私たちにも多少なりとも意地があるので、私はあれを使う事にした。
 オトとリオに時間稼ぎを任せ、私は、精霊魔法の1つである精霊召喚に集中する。ハーフエルフである私は、エルフに比べ、精霊召喚を使うには時間が少しかかってしまうからだ。
 オトたちのおかげで、召喚まで後一歩まで来た為、結界から拘束へと指示を出そうとすると、セウン殿から待ったがかかった。

「いや、その必要はないぞ」

 そう言ったかと思ったら、オトたちの張った結界が壊されてしまう。

「これで、解除しなくて良くなったな。それに、躱さないから、拘束は必要ないぞ」
 
 そう言われた私は、2人に離れるよう指示し、セウン殿に、警告し、

「■■ ■■■■■ ■■■ サラマンダー!!」

 火の中位精霊を召喚する。





 カヴァリエが叫ぶと同時に、カヴァリエの周りに、3メートル程の四足獣が現れ、その四足獣からの熱風が、俺の頬を撫でる。

「剣に纏え」

 3メートル程の四足獣の姿が消え、それと同時に、カヴァリエの持つ剣が、赤くなっていく。
 たぶん、言葉通りなんだろう… そっと、刀を見てから、刀身を鞘に戻す。刀で受け止めると、刀が溶かされそうな気がしたからだ。

「何の真似ですか?」

「あぁ、気にしないでくれ」

 少し、府に落ちてなさそうな顔のまま、

「私の剣は、セウン殿の右肩目掛けて振り下ろします。もし、対処出来ないと思ったら、避けて下さい」

 警告してくれる。

「了解」

 そう答え、念の為、能力向上を5倍まであげる。

「いきます!!」

 その掛け声と共に、カヴァリエは、俺に駆け寄り、宣言通り、右肩へと赤熱した剣を振り下ろしてくる。
 俺は、睡眠の霧を信じ、片手で包むように、受け止める。

「え…」

 カヴァリエから漏れでた声を聞きながら、やや熱さを感じつつ、向上させた能力をフルに使い、剣をへし折る。へし折った剣は、すぐに捨て居合の要領で刀を抜き、首の横で止める。
 自分が負けた事を悟ったカヴァリエは、両手を上げ、

「参りました」

 降参する。

「そこまで!! 勝者・セウン!!」

 審判役のスタッフさんの宣言で、模擬戦は終了する。
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