スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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閑話・シェーン視点 6

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 私が、慌てている間も、お茶会は進んでいった。
 他愛ない話をしたり、フィアンマ様の武勇伝を聞いたりしている間に、時間は過ぎ去っていった。

「そろそろ子供たちを起こそうと思うから、お茶会はお開きにしようかね」

「はい」 「了解」

 私は、洗い物の手伝いを申し出たが、そこまで量がないとの事で、私は、セウンさんと一緒に子供たちを起こしにむかった。

「なぁ、シェーン。子供たちを起こした後は、どうするんだ?」

「出来れば、今日1日孤児院のお手伝いにあてたいんですが、セウンさんは大丈夫ですか?」

「あぁ、それは大丈夫だ。それで、起こした後は、何をすればいいんだ?」

「そうですね… 孤児院の掃除や子供たちの勉強を見たり、後は、晩御飯の準備ですかね」

「分かった」

 その後は、子供たちを起こしてから、掃除・勉強を行う。途中、カヴァリエがやって来たと、フィアンマ様が呼びに来てくれたので、セウンさんと一緒に話を聞きに行く。
 庭に出ると、入り口近くに、カヴァリエが立って待っていた。

「カヴァリエ、孤児院まで来てどうかしたの?」

「報告をしに参りました」

「報告ですか?」

「はい。セウン殿に紹介して頂いたガル殿に武器を造って貰える事になりましたので、数日間は、こちらに滞在する予定なので、それを報告しに来ました」

「そうなんですね」

「はい。ですから、何かありましたら、いつでもお呼び下さい」

「分かりました。何かあったら頼らせて貰います」

「はい。では、私はこれで失礼します。セウン殿、シェーン様をお願いします」

「了解」

 カヴァリエは、再度私に頭を下げてから戻っていった。

「それじゃあ、そろそろ晩御飯の準備でもしようか、シェーン?」

「はい!!」

 晩御飯は、フィアンマ様がとってきたお肉中心の料理になった。
 フィアンマ様や子供たちに見送られながら、私たちは、孤児院を後にした。
 孤児院を出た所で、セウンさんとは別れるつもりだったけど、そのままマオさんの家まで送って貰えるようになった。





 別れ際に、セウンさんからアイテムを貰った。
 私は、セウンさんを見送った後、急いでマオさんの家へと駆け込んだ。

「マオさん、マオさん、マオさん!!」

「ちょっと待つのじゃ、シェーン。今手が離せないから、リビングで待っておくのじゃ!!」

「わ… 分かりました」

 私は、言われた通り、リビングの方でマオさんを待っておく。その間、私は、セウンさんから貰った腕輪を見つめておく。
 少しして、マオさんがやって来た。

「マオさん、これを見てください!!」

 私は、すぐに立ち上がり、セウンさんから貰った腕輪をマオさんに見せる。

「落ち着くのじゃ、シェーン。見るから、押し付けるのを止めるのじゃ!!」

「す… すみません、マオさん」

「別にいいのじゃ。ん、これは…」

「セウンさんに貰いました!!」

「それは、良かったの。それで、シェーンは、この腕輪の能力は、聞いておるかの?」

「能力ですか? き… 聞いてないです…」

「なら、儂が教えるから、よく聞くのじゃよ」

「はい!!」

 マオさんから、腕輪の能力について説明を受けた。





 シェーンが、マオを呼ぶと同時に、遠話のブレスレットが反応する。
 シェーンをリビングに待たせてから、遠話のブレスレットを起動する。

『マオか? セウンだけど、今いいか?』

「どうしたのじゃ?」

『悪いんだけど、シェーンに渡したアイテムの説明をお願いしてもいいか? シェーンに、アイテムを渡したんだけど、説明するのを忘れてな。今さら、俺から、連絡して説明するのも何だが、恥ずかしくてな。』

「分かったのじゃ。儂から、説明しておくのじゃ」

『ありがとうな、マオ。それじゃあ、おやすみ』

「おやすみなのじゃ」

 遠話のブレスレットを切った後、儂は、シェーンの待つリビングへむかう。





「そんな、能力があったんですね…」

 腕輪… 正式には、癒しの腕輪をはめてみる。
 マオさんが言うには、はめているだけで、HP・MPを微回復するアイテムらしい。
 私は、改めて寝る前に、遠話のブレスレットを通して、セウンさんにお礼を述べた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より

次回から、章を変えます。
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