スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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1話・プロローグ

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 シェーンと別れた後、腕輪の説明をするのを忘れていた事を思い出した。

「今から戻るのも、あれだしな…」

 俺は、遠話のブレスレットを取り出し、マオへ遠話する。シェーンに直接しないのは、少し恥ずかしかったからだ。マオは、快く引き受けてくれたので、俺は宿屋に戻って、休んだ。





 起きた俺は、朝食を済ませてから、とある場所へむかう。

「あ、おはようございます、ガルさん。外にいるなんて、珍しいですね?」

「ん、セウンか? 鍛冶の最中は、殆ど同じ体勢でいるからな。たまにこうして、外で体操してるんだよ」

「そうだったんですね」

「それで、今日はどうしたんだ? 武器は、まだ出来てないぞ?」

「それは、大丈夫ですよ。ただ、気になる事があったので来ただけですよ」

「気になる事? 何だ?」

「昨日、騎士が数人来ましたよね?」

「あぁ、セウンの紹介とやらで、来たな。何だ、違ったのか?」

「あぁ、それは合ってますよ。ただ、武器を買うだけかと思ったら、ガルさんが、武器を造ると聞いて、何かあったんじゃないかと思って様子を見に来たんですよ」

「あぁ、それか。アダマンタイトにどう手をつけようか迷っていてな、気分転換がてら、別の武器を造ろうと思っただけだよ」

「そうだったんですね。何か、すみません…」

「別にいいって事よ」

「そう言って貰えて、良かったです。それじゃあ、気になった事は聞けたので、俺は、ダンジョンへ行きたいと思います」

「おう。気を付けて、行ってこい!!」

「はい」

 俺は、そのままダンジョンへむかった。





 私が、スヴィエート王国襲撃の準備をしていると、

「カロー、来たぞ!!」

 扉が勢いよく開けられる。

「はぁ… フィオーリさん。毎回言ってますが、もう少し優しく扉を開けて下さい」

「分かった分かった。それで、例の餓鬼の所には、いつ行くんだ?」

「近々ですかね。そろそろ、準備が整う所です」

「チッ… なんだ、まだなのかよ。面白そうだから、早めに来たんだがな… ん、なんだ、面白そうな奴がいるじゃねぇか!!」

 フィオーリさんは、私が造った合成獣キメラを見ながら、ニヤリと笑う。

「それは、駄目ですよ。今回襲撃に参加させるんですから」

「チッ… なら、時間潰しがてら、近くで遊んでるから、準備が終わったら呼びにこい!!」

 フィオーリさんはそう言い、返事を聞かずに、部屋を出ていった。

「はぁ… フィオーリさんにも、困ったもんですねぇ… まぁ、その力も今回は、役にたって貰いましょうかね。貴方たちも、役に立ってくださいね」

 私は、特殊な薬品を染み込ませた肉を、モンスター蠢く穴に、投げ込む。
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