スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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2話・今さら…

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 俺は、ダンジョンでのLV上げとオークションに出すアイテム集めを再開した。
 夜には、シエルたちの誰かから遠話が来るので、そこで情報を共有したりしていた。

「さて、そろそろ地上に戻るかな…」

 モンスターの素材もかなり集まってきたし、何気にお風呂も恋しい… それに、丁度次層への階段を見つけたからだ。ちなみに、今は、森林系ダンジョンの22階層だ。20階層以降、1階層の広さがかなり広く、宝探し・モンスターの殲滅、素材の回収をしていると3日程で、2階層しか攻略出来なかった。
 俺は、転移魔法陣で地上へと戻り、ギルドへむかった。





 ギルドへつくと、そこまで早くないが、朝という事もあり、冒険者の数が多かったので、回れ右して、先に、銭湯へむかった。
 銭湯で、汗を流した後、再びギルドへ行く。冒険者の数は減っていたので、待つ事なく、受付しているリセさんの元についた。

「おはようございます、リセさん」

「おはようございます、セウンさん。前回の素材の売却金は、いつでも受け取れますが、どうされますか?」

「なら、お願いします」

「分かりました。今持ってきます」

 1度、奥へ引っ込んで、袋を持ってきて、カウンターの上に置いた。

「こちらになります」

「ありがとうございます、リセさん」

 俺は、袋を受け取り、アイテムボックスに入れようとして、ふとある事を聞いてみる。

「毎回毎回、受け取っていてあれなんですが、ギルドで、冒険者のお金を預かったりしないんですか?」

 俺がそう聞くと、

「!?」

 何故か、リセさんは、驚愕な顔を浮かべる。

「俺、何か変なこと聞きましたか?」

「せ… セウンさん」

「はい」

「お金をギルドで預かっても良かったんですか?」

 そう聞いてくるって事は、やっぱりギルドで預かってくれるみたいだな。

「はい。ギルドがちゃんと管理してくれるんなら、預けても構いませんよ?」

「そ…」

「?」

「それを、早く言って下さいよ!! 毎回毎回、運んでくるのも、大変なんですからね!!」

「す… すみません」

 反射的に、謝る。
 俺が謝ったのを見て、とリセさんもすぐに落ち着く。

「私こそ、急に大きな声を出してしまい、すみません」

「それは、別にいいんですが、何で、毎回毎回(お金を)渡してくれたんですか?」

 俺は、気になった事を聞いてみた。

「最初に、大量の素材を換金した際、ギルドに預けずに、そのまま受け取られたので、てっきり、自分で管理させのるかと思いまして…」

「なるほど… でも、それなら換金した時に、教えてくれれば良かったんじゃないですか?」

「? ギルドに、登録した際に、説明している筈ですが?」

 なるほど… これも、あいつのせいと…

「すみません、リセさん。俺が、その辺の話をよく聞いてなかったみたいです」

「あ、いえ、こちらからも、もう一度説明すべきだったので、気にしないで下さい」

「ありがとうございます。なら、今後、ギルドへ預かって貰えますか?」

「はい、任せて下さい!!」

「お願いします」

 俺は、お金の入った袋をアイテムボックスに入れずに、リセさんに返した。

「あ、ついでに、素材の買い取りをお願いします」

「!? は… はい」

 テンションの下がったリセさんに案内された場所で、素材を取り出しギルドを後にした。
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