スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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26話・チラ見

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 マオからラスのスキルを聞いて、少し違和感を覚える。

「その激怒っていうスキルは、どんな効果があったんだ?」

「やっぱり、セウンも気になるかの? だけど、名前を調べる時に、チラッと見ただけじゃし、まじまじと見るのも失礼じゃから、儂も、詳しいスキルの詳細までは見てないんじゃ」

「そうか… いや、そうだよな。悪かった」

「気にしてないから、大丈夫じゃ」

 その後は、ラスの話ではなく、簡単に鬼人たちについての話を聞いたり、ラスから誰が話を聞くのかを話した。
 丁度、その話を終えた頃に、

「た… 食べ終わりました」

 中から声がしたので、扉をノックし、

「入ってもいいか?」

 入室許可をとる。

「大丈夫です」

 最初にここに来た時とは違い、治った声で答えてくれる。

「なら、入るよ」

 俺を先頭に、4人で中へと入る。
 テーブルの上に置いていた果実水までしっかりと飲み終えていた。

「お腹いっぱいに、なったかい?」

 とりあえず、シエルが話を聞く前に、ラスのお腹が満たされたか確認する。

「はい。サンドイッチ、ありがとうございました」

「なら、良かった」

 お腹も満たされたようなので、シエルに目配せをすると、シエルが話を聞く為、ラスの前に出て、しゃがみこむ。

「ラスちゃん。私の名前は、シエルって言うの。それで、今からラスちゃんに聞きたい事があるのだけど、大丈夫かな?」

「だ… 大丈夫です」

 ラスからの了承もえられたので、シエルが質問していき、ラスがそれに答えていった。
 ラスの話をまとめると、

・ 喉の怪我は、数年前に負った。

・ 数ヶ月前に、ラスが住んでいた村が、何者かに襲われ、その際、ラスの両親も亡くなった。

・ その襲撃で生き延びた鬼人族が、他の鬼人族の村へと逃げている際に、普通の鬼人と比べ体の弱かったラスは、はぐれてしまい、人族に捕まってしまい奴隷になった。

・ その奴隷商に、連れられ、どこかに寄った際、大きな音がしたかと思った時には、強い衝撃を受けて、目が覚めたら、保護されれていた。

 こんな感じだった。
 話を聞けば、ただ可愛そうな子供というだけなのだが、話と関係なく、気になる事があった。
 初めてラスと出会った時の行動もそうなのだが、シエルの質問に答えている最中、チラチラと何故か俺の方を何度も見てきていた事だ。
 とりあえず、それが気になったので、シエルとの話が終わったタイミングで、

「何か、俺に話したい事でもあるのかい?」

 そう聞いてみる。

「あ… いえ、その…」

 ラスは、目を泳がせるだけで、答えてはくれなかった。
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