スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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27話・ラスの正体

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 ラスは、目を泳がせるだけで、俺の質問には、答えてはくれなかった。
 あまり、追及するのも可愛そうだし、言いたくなったら自分から言うだろうと思い、

「シエル。聞きたい事は聞き終わったのか?」

「えぇ、聞きたかった事は聞けたわ」

「なら、そろそろ休ませてあげられないか?」

「そうね。怪我も治ったばかりでごめんね、ラスちゃん」

「いえ… 大丈夫です」

「なら、良かったわ。それで、私たちは、帰ろうと思うけど、シェーンは、どうする?」

「私は、今日1日は、ここにいようと思います」

「分かったわ」

「それじゃあ、部屋を出ようか?」

 俺がそう言い、4人で部屋を出ようとした所で、

「ま… 待って下さい!!」

 ラスが、呼び止める。

「どうかしたの、ラスちゃん?」

 ラスの近くにいた、シエルが尋ねる。

「あ… あの… その…」

「ゆっくりでいいよ」

「はい…」

 ラスは、数回深呼吸してから、

「そちらの、男性の方と話がしたいのですが…」

 ラスは、俺を見ながらそう答える。

「セウンと?」

「は… はい」

「ふ~ん… どうする、セウン?」

「俺は、大丈夫だよ」

「そう。何か込み入った話になりそうだから、私たちは、出てるね」

「あぁ、頼む」

 3人が部屋を出たのを確認してから、

「俺に話って何かな?」

 そう尋ねる。

「えっと、その前に、セウンさんと呼んでもいいでしょうか?」

「あぁ、大丈夫だよ」

「なら、セウンさんは、その… 日本って言葉に聞き覚えはありませんか?」

 ラスは、そう恐る恐る聞いてきた。

「!?」

 俺は、ラスの言葉に目を見開いた。

「ど… どうでしょうか?」

 俺が、何も答えなかったせいか、ラスがもう一度聞いてくる。

「あるね…」

 そう答えると、

「本当ですか!!」

 そう言いながら、ラスが詰め寄ってきた。

「ほら、落ち着け」

 詰め寄ってきた、ラスを座らせる。

「すみません… それで、本当なんですか?」

「あぁ、本当だよ」

「なら、やっぱり、セウンさんも、転生者なんですか?」

「そうだよ。でも、俺もって事は…」

「はい。私も、転生者です」

「そっか… でも、よく俺が転生者だと分かったな」

「完全に、見た目ですね」

「見た目って、この黒髪・黒目の事か?」

「はい!!」

 そう言えば、俺も自分以外の黒髪に会った事ないな…

「ん? て事は、もしかして初めて会った時に、抱きついてきたのは…」

「す… すみません!! 初めて、黒髪の人に会ったので、もしかしてと思って、急にあんな事をしてしまって…」

 ラスは、顔を赤くしながら、謝ってくる。

「別に気にしてないから、いいよ」

「あ… ありがとうございます…」

 顔が赤いまま、そう言ってきた。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(捕捉)

 称号:転生者は、隠し称号なので、マオの鑑定では、見えませんでした。
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