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55話・頼る
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ゾンビを倒してから捜索を再開するが、色々している間に多くの人が外に出てきていた為、上手く進めなくなっていた。
その為、ある方法を試そうと、道をそれたタイミングで遠話のブレスレットが反応した。
そのまま魔力を流し、遠話してきたシエルから話を聞く。
モンスターを率いる鬼人と聞いて、まず思い浮かんだのは、マレンから聞いた話だった。
その事を聞いてみると、シエルたちも同じ事を思っていたようだった。
「それでシエルたちは、緊張クエストを受けて、他の冒険者と一緒に襲撃に備えるんだよな?」
『えぇ、そのつもりよ。だから、セウンには、そのままそっちに専念してほしいの』
「了解。そっちは任せたから、こっちの事は任せてくれ。ただ、何かあった時は、すぐ遠話してきてくれ」
『分かったわ』
「なら、気を付けてな」
『えぇ、セウンも気を付けてね』
「あぁ」
そこで、遠話のブレスレットに再び魔力を流し遠話を切る。
「あっちも何が起こるか変わらなそうだから、何が起こっても対応出来るようにしとかないとな」
それなら、更に急がないとなと思いながら、
"出てきてくれ、スピカ"
と念話でスピカを呼ぶ。
『…分かった?』
目の前に黒い渦が現れ、そこからスピカがチラッと顔を出してくれる。
"急に呼んで悪いな"
手を差し出しながら謝る。
『…別にいい。それで、どうしたの?』
俺の手に移りながら、どうしたのか尋ねてくる。
"説明は移動しながらするから、今からスピカの完全遮断を使ってくれないか?"
今急いでいるので、説明は後回しにし、スピカのユニークスキルを使ってくれるよう頼む。
『分かった。なら、使う…』
スピカそう言うと、スピカの体が淡く光だし、スピカに触れている手から俺も徐々に光出す。
そして、その光が全身を包んだ所でその光が弱まってきて消える。
『終わったよ…』
"そうか… 少し確認してみてもいいか?"
『いいよ…』
"なら、スピカは肩に移動してくれ"
『分かった…』
スピカを肩へと移動させ、俺はそのまま1度表通りに出てから、丁度近くにいた小太りのおっちゃんの肩を軽く叩いてみる。
「うぉ、なんだ!!」
叩かれたおっちゃんは振り返り、俺と目があったのだが、
「? 気のせいか」
俺に気づかずに、気味悪そうに、そのまま小走りで消えていった。
『どう?』
"完璧だな。流石はスピカだ"
効果の確認はできたので、とりあえず従魔を褒めておいた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(説明追加)
完全遮断 ・・・ ユニークスキル。自分及び触れているものを五感など全ての事から完全に遮断する事が出来る。正し、スキル所有者が寝た時間の10分1の時間しか発動できない。(0分)
↓
完全遮断 ・・・ ユニークスキル。自分及び触れているものを五感など全ての事から完全に遮断する事が出来る。正し、スキル所有者が寝た時間の10分1の時間しか発動できない。また、遮断している間、遮断されているものがスキルや魔力を使用した場合や人などへの過度の接触をした場合スキルが解除される。(0分)
その為、ある方法を試そうと、道をそれたタイミングで遠話のブレスレットが反応した。
そのまま魔力を流し、遠話してきたシエルから話を聞く。
モンスターを率いる鬼人と聞いて、まず思い浮かんだのは、マレンから聞いた話だった。
その事を聞いてみると、シエルたちも同じ事を思っていたようだった。
「それでシエルたちは、緊張クエストを受けて、他の冒険者と一緒に襲撃に備えるんだよな?」
『えぇ、そのつもりよ。だから、セウンには、そのままそっちに専念してほしいの』
「了解。そっちは任せたから、こっちの事は任せてくれ。ただ、何かあった時は、すぐ遠話してきてくれ」
『分かったわ』
「なら、気を付けてな」
『えぇ、セウンも気を付けてね』
「あぁ」
そこで、遠話のブレスレットに再び魔力を流し遠話を切る。
「あっちも何が起こるか変わらなそうだから、何が起こっても対応出来るようにしとかないとな」
それなら、更に急がないとなと思いながら、
"出てきてくれ、スピカ"
と念話でスピカを呼ぶ。
『…分かった?』
目の前に黒い渦が現れ、そこからスピカがチラッと顔を出してくれる。
"急に呼んで悪いな"
手を差し出しながら謝る。
『…別にいい。それで、どうしたの?』
俺の手に移りながら、どうしたのか尋ねてくる。
"説明は移動しながらするから、今からスピカの完全遮断を使ってくれないか?"
今急いでいるので、説明は後回しにし、スピカのユニークスキルを使ってくれるよう頼む。
『分かった。なら、使う…』
スピカそう言うと、スピカの体が淡く光だし、スピカに触れている手から俺も徐々に光出す。
そして、その光が全身を包んだ所でその光が弱まってきて消える。
『終わったよ…』
"そうか… 少し確認してみてもいいか?"
『いいよ…』
"なら、スピカは肩に移動してくれ"
『分かった…』
スピカを肩へと移動させ、俺はそのまま1度表通りに出てから、丁度近くにいた小太りのおっちゃんの肩を軽く叩いてみる。
「うぉ、なんだ!!」
叩かれたおっちゃんは振り返り、俺と目があったのだが、
「? 気のせいか」
俺に気づかずに、気味悪そうに、そのまま小走りで消えていった。
『どう?』
"完璧だな。流石はスピカだ"
効果の確認はできたので、とりあえず従魔を褒めておいた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(説明追加)
完全遮断 ・・・ ユニークスキル。自分及び触れているものを五感など全ての事から完全に遮断する事が出来る。正し、スキル所有者が寝た時間の10分1の時間しか発動できない。(0分)
↓
完全遮断 ・・・ ユニークスキル。自分及び触れているものを五感など全ての事から完全に遮断する事が出来る。正し、スキル所有者が寝た時間の10分1の時間しか発動できない。また、遮断している間、遮断されているものがスキルや魔力を使用した場合や人などへの過度の接触をした場合スキルが解除される。(0分)
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