スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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72話・引き剥がす

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 とりあえず、ローブの中に何かしら隠したりしている可能性を考慮し、ローブを引き剥がす為に駆け出す。
 すると、駆け出した私目掛けて魔法が飛んでくるが、その魔法の対応はマオがしてくれたので、そのまま一直線で向かっていく。
 半分を過ぎた所で、魔法を撃っても無駄だと悟ったのか、魔法を撃つのを止め、鉄棍を構え出した。
 そして、間近まで行った所で、フードが勢い良く鉄棍を振り下ろしてくる。
 振り下ろされた鉄棍を剣で受け流しながら、フードの顔の近くに片腕を伸ばし、すぐさま私は目を閉じる。

「フラッシュ!!」

 そして、途中で詠唱を済ませていた光魔法を唱える。

「!?」

 効果はしっかりあったようで、隠れていた腕が顔を覆う。
 私はその隙に、がむしゃらに振り回される鉄棍を躱しつつ、フードの横を通りすぎながら、ローブに手を伸ばす。
 そして、ローブをしっかり掴み、力一杯引き剥がすと共に、ついでとばかりに首目掛けて剣を振るう。
 だけど、振った剣は、運悪く振り回していた鉄棍で防がれてしまったが、第一目標であるローブの引き剥がしには成功した為、相手の動きに注意しながら1度マオの元へ戻る。





 マオの元へ戻ってくると、

「やはりあの体、随分と手を加えられているみたいじゃな…」

 マオの第一声がそれだった。

「どうやらそうみたいね…」

 改めてローブがビリビリに破れた元フードを見てみる。
 一応服らしきものを着てはいるが、それでも所々確認出来た所は、全身くまなく継ぎはぎだらけだった。
 しかも、極めつけは、顔も私とそこまで変わらなそうな若い男性の顔2人分を繋ぎあわせて出来ていた。

「あれって、もしかしてゾンビ系のモンスターかな?」

 徐々に回復している様子の奴を見ながら、マオに聞いてみる。

「…いや、たぶん違うと思うのじゃ?」

「その根拠は?」

「儂の魔法で受けたダメージを回復魔法で回復していたからじゃな」

「なる程ね。ゾンビ系のモンスターの場合、回復魔法は逆にダメージになる筈だもんね」

「そうじゃ。だから、あれは多分生きている人間を繋ぎ合わせているんじゃないかと思うんじゃ」

「そう… とりあえず、それをやった奴はとんでもないクソって事ね」

「同意じゃな。っと、そろそろ動き出しそうじゃぞ」

 視力が戻ったようで、私たちを睨んでくる。

「ねぇ、マオ。とりあえず、話が通じないかどうか試してみない?」

 剣を構えながらそう提案してみる。

「あの感じじゃと少し難しいと思うのじゃが、やってみてもいいかも知れないのじゃ」

「なら、話しかけてみるわね」

 構えはそのままで、話しかけてみる。
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