スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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96話・死

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 クソ野郎が、ロンたちの方へと向き直った瞬間、

眠れる力ソーン・武具覚醒 結界破壊」

 短剣にスキルを使い、クソ野郎目掛けて短剣を投げつける。
 その際、ロンたちの持つ刀のスキルの効果が切れてしまったが、まぁいいかと短剣の行方を追う。
 短剣は狙い通りにクソ野郎に当たるが、結界を壊したのはいいが、その反動なのか、短剣はクソ野郎に刺さる事なく地面に落ちてしまう。
 だけど、しっかりフォロー出来たようで、ロンたちの拳がクソ野郎にヒットする。
 そして、ロンたちは、流れるように四本の腕で次から次へと殴りかかっていた。刀を捨てたのは、多分使いなれていない武器より拳の方がいいと判断した結果だろう。

「「オラオラオラオラオラ!!」」

 ロンたちの拳は、クソ野郎の至る場所にヒットしていく。見ていてスカッとする。

「「オラァ!!」」

 右側の拳が勢いよくヒットし、クソ野郎を吹っ飛ばす。
 そして、追い討ちとばかりに、

「「ファイアーボール!!」」

 魔法を放ち、地面に横たわるクソ野郎に向かっていく。
 火の玉は、クソ野郎にヒットする。
 それを見届けたロンたちは、落とした刀を拾い、俺の元に歩いてくる。

「お疲れ、ロン。ベン。ナイスパンチだったな」

「「あぁ、ありがと。あ、後これ」」

 手渡された刀を受けとる。

「それで、少しは恨みははれたか?」

「「少しはですかね」」

「そうか… じゃああいつを… 「糞共が!!」」

 声のした方を見ると所々皮膚を焼き、服もボロボロになったクソ野郎が起き上がっていた。

「「何度だってやってやるよ」」

「あ、おい」

 ロンたちは、制止する暇もなく、クソ野郎の元へ向かって行こうとする。

「ゴミの分際で付け上がるな!!」

 クソ野郎は、右手をつき出す。
 そのつき出した右手には何かを握っていた。
 咄嗟にロンたちの前に出て、その何かに備える。

「起動」

 クソ野郎が何かしらを唱えるが、先程のように魔法が飛んでくる事もなかった。
 だけど、

「「ゴホッ!!」」

「!?」

 振り返ると、ロンたちが血を吐き出しながら倒れそうになっていた。

「ロン、ベン!!」

 咄嗟に受け止め、横にならせる。

「おい、大丈夫か? 何があった?」

 声をかけるが、意識が朦朧としており反応が鈍い。

「おい、おい!!」

 すぐアイテムボックスからエリクサーを取り出すが、腕を捕まれる。

「ロン、ベン…」

 ロンたちは、首を横に振る。

「「どうせ時間の問題だ… グフッ… だから、回復ポーションはとっておいて下さい…」」

「そんな事気にするな。だから、早く飲め」

「「もう、いいんです… その代わり、あいつを…」」

 俺の腕を掴んでいた手が離れ重力に負け地面に打ち付けた。
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