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97話・魔方陣
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俺の腕を掴んでいたロンたちの手が離れ重力に負け地面に打ち付けた。
「ふぅ… 私に反抗しなければ少しでも長く生きられたものを。それに、自ら回復出来る機会を断るなんて、ただのバカじゃないですか。私なら考えられませんね」
後ろから、瓶が割れる音と共に、クソ野郎の呆れ声が聞こえてくる。
「確かにお前の言う通りだな。本当バカな奴らだよ… だけど、お前にそれを言われるとイラッとするな」
「ふっ。あなたの気持ちなんて知った事じゃないですね。私はただ思った事を言ったまでですからね」
何が面白いのか、クソ野郎は少し笑いながら口を開く。
「・・・」
更に込み上げてくる怒りを抑え、先にロンたちの遺体をアイテムボックスに入れておく。こんな状態になった遺体を2人の両親に返すのは憚れるが、後で供養だけでもしてやりたかったからだ。
それが終わるとクソ野郎へと向き直る。
「ちょっと勝手にそんな事されては困りますねぇ。その実験体には、まだ私の魔道具を埋め込んでいるんですよ。貴方を片付けてからそれを回収する予定なんですから、それを返して貰えませんかねぇ」
「こっちもそんな事知った事じゃないな… それより、その埋めこんである魔道具でロンたちを殺したのか?」
「はぁ… 答える必要はないんですが、まぁいいですか。えぇ、あなたの言う通りですよ。先程の実験体には身体強化系などの魔道具の他に、もしもの時に備えて、すぐ処理出来るようにそれ用の魔道具を埋め込んでいたんですよ。実際今回は役にたったので、やはり私の考えは間違いではなかったと証明されました。どうです、私の回答に満足して頂けましたか?」
さも当然というように答える。
「あぁ… お前が救いようがない程のクソ野郎だということが改めて分かったよ。すぐボコボコにしてやるか覚悟しろ… 眠れる力・能力向上」
クソ野郎をボコる為に最大まで上げる。
とりあえず、何があってもクソ野郎のにやけ面に1発拳をぶちこむ為に足に力をこめようとした瞬間、
「それはこちらの台詞です」
クソ野郎は、再び手をつき出してくる。
また魔法でも放ってくるのかと思ったが、
「召喚」
魔法ではなく、大きな魔方陣が現れる。
その魔方陣から、徐々に大きなモンスターが姿を現した。
「ゴォォォォォォォォ!!」
現れたモンスターは、体が俺の数倍はあり、顔の中央にデカイ目が1つ、手には体格に合わせたこん棒が握られていた。
初めて会ったモンスターだが、そのなりには見覚えがあった。
「ふぅ… 私に反抗しなければ少しでも長く生きられたものを。それに、自ら回復出来る機会を断るなんて、ただのバカじゃないですか。私なら考えられませんね」
後ろから、瓶が割れる音と共に、クソ野郎の呆れ声が聞こえてくる。
「確かにお前の言う通りだな。本当バカな奴らだよ… だけど、お前にそれを言われるとイラッとするな」
「ふっ。あなたの気持ちなんて知った事じゃないですね。私はただ思った事を言ったまでですからね」
何が面白いのか、クソ野郎は少し笑いながら口を開く。
「・・・」
更に込み上げてくる怒りを抑え、先にロンたちの遺体をアイテムボックスに入れておく。こんな状態になった遺体を2人の両親に返すのは憚れるが、後で供養だけでもしてやりたかったからだ。
それが終わるとクソ野郎へと向き直る。
「ちょっと勝手にそんな事されては困りますねぇ。その実験体には、まだ私の魔道具を埋め込んでいるんですよ。貴方を片付けてからそれを回収する予定なんですから、それを返して貰えませんかねぇ」
「こっちもそんな事知った事じゃないな… それより、その埋めこんである魔道具でロンたちを殺したのか?」
「はぁ… 答える必要はないんですが、まぁいいですか。えぇ、あなたの言う通りですよ。先程の実験体には身体強化系などの魔道具の他に、もしもの時に備えて、すぐ処理出来るようにそれ用の魔道具を埋め込んでいたんですよ。実際今回は役にたったので、やはり私の考えは間違いではなかったと証明されました。どうです、私の回答に満足して頂けましたか?」
さも当然というように答える。
「あぁ… お前が救いようがない程のクソ野郎だということが改めて分かったよ。すぐボコボコにしてやるか覚悟しろ… 眠れる力・能力向上」
クソ野郎をボコる為に最大まで上げる。
とりあえず、何があってもクソ野郎のにやけ面に1発拳をぶちこむ為に足に力をこめようとした瞬間、
「それはこちらの台詞です」
クソ野郎は、再び手をつき出してくる。
また魔法でも放ってくるのかと思ったが、
「召喚」
魔法ではなく、大きな魔方陣が現れる。
その魔方陣から、徐々に大きなモンスターが姿を現した。
「ゴォォォォォォォォ!!」
現れたモンスターは、体が俺の数倍はあり、顔の中央にデカイ目が1つ、手には体格に合わせたこん棒が握られていた。
初めて会ったモンスターだが、そのなりには見覚えがあった。
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