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111話・馴染む
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原因は分からないが、スキルを発動したのに、あの悪魔にはふらつく程度の効果しかないようだ。
まぁそれならそれでやりようはある為魔法障壁を張り直される前に向かっていく。
「マタヤッテクレタナ!!」
悪魔も苛立ちながら向かってくる。
こちらとしてはその方が都合がよく、向かってくる悪魔に再度スキルを発動する。
「ウッ…」
やはり眠りはしなかったが、先程同様にふらつく。
ふらついた反動で転べばよかったのだが、そうはならなかった。だけど、その隙をついて刀を振るう。
「ダカラナメルナ!!」
悪魔はすぐ体勢を整え、爪を伸ばし俺の振った刀を受け止めようとする。
俺は爪に打ち付ける直前で刀を止め、悪魔が体勢を整えるために前に出ていた片足を足払いの要領で払う。
「ナ!!」
案の定その足に重心をかけていたようで、払った事で悪魔は体勢を崩し倒れる。
倒れた悪魔に、すぐさま刀を半回転させ胴体に一気に差し込む。
「ダークシールド!!」
だけど差し込む直前で、闇の盾を出現させ防がれてしまう。
更に力をいれるとヒビが入ったように感じるが、貫く前に逃げられそうだったので、とりあえず顔面に蹴りをいれる。
それも腕でガードされ、その勢いで地面を転がりながら体勢を起こし、追撃を繰り出す前に少し距離をとられてしまう。
「ヤッテクレタナ。ダガ、ソレモココマデダ」
何やら自信ありげな顔で悪魔がこちらを見てくる。
「どういう事だ?」
「ソノママノイミダ。ヤットトリコンダタマシイガナジンデキタタダソレダケダ (そのままの意味だ。やっと取り込んだ魂が馴染んできたただそれだけだ)」
ほくそ笑みながら悪魔はそれだけを告げる。
取り込んだ魂が馴染んだ?
だからなんだとそう思った瞬間
「!?」
悪魔は先程以上の速さで向かってきた。
「オドロクヒマハナイゾ (驚く暇はないぞ)」
あっという間に目の前に現れ爪を伸ばし振るってくる。
ギリギリ刀で受け止めるが、少しの拮抗もする事なく吹き飛ばされてしまう。
あれが魂が馴染んだって事なのか、速さだけでなく力も更に上がっているようだ。
着地と同時に再び目の前にいた悪魔が爪を振るってくる。今度は面と向かって受け止めるのではなく、なるべく受け流すように意識する。
吹き飛ばされる事はなくなったが、悪魔は両手の爪を伸ばしジワジワなぶるように攻撃してくる。
◆
「おや? 互角かと思ったんですが、私の勘違いでしたか」
急に悪魔の力と速さが上がり、優勢になってきていた。
「このままいけば、いいんですがね」
手に持つアイテムを今一度確認し、行く末を見守る。
まぁそれならそれでやりようはある為魔法障壁を張り直される前に向かっていく。
「マタヤッテクレタナ!!」
悪魔も苛立ちながら向かってくる。
こちらとしてはその方が都合がよく、向かってくる悪魔に再度スキルを発動する。
「ウッ…」
やはり眠りはしなかったが、先程同様にふらつく。
ふらついた反動で転べばよかったのだが、そうはならなかった。だけど、その隙をついて刀を振るう。
「ダカラナメルナ!!」
悪魔はすぐ体勢を整え、爪を伸ばし俺の振った刀を受け止めようとする。
俺は爪に打ち付ける直前で刀を止め、悪魔が体勢を整えるために前に出ていた片足を足払いの要領で払う。
「ナ!!」
案の定その足に重心をかけていたようで、払った事で悪魔は体勢を崩し倒れる。
倒れた悪魔に、すぐさま刀を半回転させ胴体に一気に差し込む。
「ダークシールド!!」
だけど差し込む直前で、闇の盾を出現させ防がれてしまう。
更に力をいれるとヒビが入ったように感じるが、貫く前に逃げられそうだったので、とりあえず顔面に蹴りをいれる。
それも腕でガードされ、その勢いで地面を転がりながら体勢を起こし、追撃を繰り出す前に少し距離をとられてしまう。
「ヤッテクレタナ。ダガ、ソレモココマデダ」
何やら自信ありげな顔で悪魔がこちらを見てくる。
「どういう事だ?」
「ソノママノイミダ。ヤットトリコンダタマシイガナジンデキタタダソレダケダ (そのままの意味だ。やっと取り込んだ魂が馴染んできたただそれだけだ)」
ほくそ笑みながら悪魔はそれだけを告げる。
取り込んだ魂が馴染んだ?
だからなんだとそう思った瞬間
「!?」
悪魔は先程以上の速さで向かってきた。
「オドロクヒマハナイゾ (驚く暇はないぞ)」
あっという間に目の前に現れ爪を伸ばし振るってくる。
ギリギリ刀で受け止めるが、少しの拮抗もする事なく吹き飛ばされてしまう。
あれが魂が馴染んだって事なのか、速さだけでなく力も更に上がっているようだ。
着地と同時に再び目の前にいた悪魔が爪を振るってくる。今度は面と向かって受け止めるのではなく、なるべく受け流すように意識する。
吹き飛ばされる事はなくなったが、悪魔は両手の爪を伸ばしジワジワなぶるように攻撃してくる。
◆
「おや? 互角かと思ったんですが、私の勘違いでしたか」
急に悪魔の力と速さが上がり、優勢になってきていた。
「このままいけば、いいんですがね」
手に持つアイテムを今一度確認し、行く末を見守る。
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