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127話・名前
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赤鬼は、薬の出処を話した後、
「あ、最後の相手としてお前の名前だけ教えてくれないか?」
自分の最後を悟り、私の名を聞いてくる。
たぶん、それ以外にも別の目的があるように思えるが、そこには触れず赤鬼の話に乗る。
「分かった。だけど、私の名を教える前に、まずお前の名を聞いていい?」
「俺の名だと?」
「えぇ」
「何故だ? お前みたいな強者が俺みたいな弱者の名など知る必要もないと思うが?」
「ただの気まぐれよ。強いて言うなら、お前が私と同じで、最後の最期まで武の事を思っていたからかな」
私と状況などは全く違うが、死ぬ前の自分の姿を赤鬼に重ねてしまう。
「俺と同じだと? どういう事だ?」
「悪いけど、そこまで教えるつもりはない」
「そうか。気にはなるがまぁいい。それで俺は魔神教団… いや、違うな。俺はただの鬼人族のフィオーリだ!!」
赤鬼、改めフィオーリが自分の名を答える。
「フィオーリね… なるべく覚えておくよ」
チラッと赤鬼の両腕を確認しながら、今度は私が自分の名を答える。
「それで私の名は、茨木童子よ」
答えた瞬間、フィオーリは目を見開く。
「茨木童子だと!? 冗談ではないんだよな?」
「えぇ、そうよ。あぁ後鮮血鬼とも呼ばれていたな」
「!? なる程な。何故ここにいるのか知らないが、その圧倒的な強さに合点がいったよ」
「どうやら私の事を知ってたみたいね」
「あぁ。餓鬼の頃から嫌と言うほど聞かされてきたよ」
「そう。何を聞かされたのか気になる所ね」
「聞きてぇか?」
「止めとく。たぶん、ろくな話じゃないと思うしね」
「ふっ、そうだな。餓鬼の頃は、あんたの話を聞かされ、そんな訳ねぇだろと話をかなり盛ってんなと思ってたんだが、実際にあんたの強さを目の当たりにして、あれが冗談なんかではなかったと思い知らされたよ」
「そう。それで、腕はそろそろ治りそう?」
話している最中に、鬼神薬で上がった回復力で、バキバキに折れていた腕が治りかけていたのでそう聞いてみる。
「あぁ、あんたが話に乗ってくれたから、そろそろ使えるまで回復したよ」
ゆっくり両手を動かしながら、フィオーリが答える。
「そう。なら、そろそろいいみたいね」
「あぁ、待たせて悪かったな」
「別にいい。私が勝手に待っただけだしね。それじゃあ、望み通り私の力を見せてあげる」
私は両手の親指をカリッと噛む。
すると、噛んだ箇所から血が出だしたので、その指を頬や腕に擦り付ける。
ある程度、擦り付けた所で構えをとる。
「あ、最後の相手としてお前の名前だけ教えてくれないか?」
自分の最後を悟り、私の名を聞いてくる。
たぶん、それ以外にも別の目的があるように思えるが、そこには触れず赤鬼の話に乗る。
「分かった。だけど、私の名を教える前に、まずお前の名を聞いていい?」
「俺の名だと?」
「えぇ」
「何故だ? お前みたいな強者が俺みたいな弱者の名など知る必要もないと思うが?」
「ただの気まぐれよ。強いて言うなら、お前が私と同じで、最後の最期まで武の事を思っていたからかな」
私と状況などは全く違うが、死ぬ前の自分の姿を赤鬼に重ねてしまう。
「俺と同じだと? どういう事だ?」
「悪いけど、そこまで教えるつもりはない」
「そうか。気にはなるがまぁいい。それで俺は魔神教団… いや、違うな。俺はただの鬼人族のフィオーリだ!!」
赤鬼、改めフィオーリが自分の名を答える。
「フィオーリね… なるべく覚えておくよ」
チラッと赤鬼の両腕を確認しながら、今度は私が自分の名を答える。
「それで私の名は、茨木童子よ」
答えた瞬間、フィオーリは目を見開く。
「茨木童子だと!? 冗談ではないんだよな?」
「えぇ、そうよ。あぁ後鮮血鬼とも呼ばれていたな」
「!? なる程な。何故ここにいるのか知らないが、その圧倒的な強さに合点がいったよ」
「どうやら私の事を知ってたみたいね」
「あぁ。餓鬼の頃から嫌と言うほど聞かされてきたよ」
「そう。何を聞かされたのか気になる所ね」
「聞きてぇか?」
「止めとく。たぶん、ろくな話じゃないと思うしね」
「ふっ、そうだな。餓鬼の頃は、あんたの話を聞かされ、そんな訳ねぇだろと話をかなり盛ってんなと思ってたんだが、実際にあんたの強さを目の当たりにして、あれが冗談なんかではなかったと思い知らされたよ」
「そう。それで、腕はそろそろ治りそう?」
話している最中に、鬼神薬で上がった回復力で、バキバキに折れていた腕が治りかけていたのでそう聞いてみる。
「あぁ、あんたが話に乗ってくれたから、そろそろ使えるまで回復したよ」
ゆっくり両手を動かしながら、フィオーリが答える。
「そう。なら、そろそろいいみたいね」
「あぁ、待たせて悪かったな」
「別にいい。私が勝手に待っただけだしね。それじゃあ、望み通り私の力を見せてあげる」
私は両手の親指をカリッと噛む。
すると、噛んだ箇所から血が出だしたので、その指を頬や腕に擦り付ける。
ある程度、擦り付けた所で構えをとる。
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