BAD ENDしかないゲームの世界で、俺は幸せを掴んでみせる 〜導きのカケラと呪われた転生者〜

この世界《レセフィロス》は、かつて“善”を手放した四人の原初の魔女によって創られた。
その代償に世界は歪み、四つの国は狂気に沈んだ。

だが、封じられた“善の欠片”は、やがて一人の娘として再誕する。
彼女は“善の化身”にして、世界を再び創造せんとする存在。
しかしその「完全な善」は、時に“無慈悲”でもあった。

「救うためには、壊さねばならぬ」


現代日本の青年・翔(かける)は、失踪した姉を追って呪われたゲーム《導きのカケラ》の中に転移した。
目を覚ますと、そこは“善なき世界”だった。
その身体には“魔王の核”が眠り、彼は“世界を終わらせる唯一の“器”として選ばれていた。

翔の傍らに立つのは、完璧すぎる微笑みを浮かべる案内人・ルーク。
彼は優しく穏やかに接しながらも、何かを隠しているようでーー
その手が差し伸べられるたび、翔は救われ、そして壊されていく。
それでも翔は、彼の微笑みをどうしても好きにはなれなかった。

翔は抗う。
この地獄のような世界で、姉を見つけ出す、その願いのために。

善を失った世界と、善に憑かれた青年。
滅びを越えて紡がれる、“救いのない救済譚”が今、始まる。

「たとえ全部が罠でも……俺は、姉さんを取り戻す」


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