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お味噌汁の謎と恥を狙う人
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「......ん」
今日はなんだか騒がしいな......あそっか。見学に来るんだっけ。
そう思った後、意識せず静かに瞼を下ろした。
二度寝をすること約2時間。既に朝食の時間になっていた。
「奏汰くーん! 起きる時間ですよー」
「奏汰......起きて...」
ん......? 静華さん...?
僕は少し目を開け、前を見る。そこには静華さんが笑顔で立っていた。
「あ......おはようございます」
「はい、おはよう」
「おはよ...」
とりあえずベッド起こそ。
奏汰はベッドを起こすためにボタンを右手で探す。
相変わらず寝起きの奏汰くんは可愛いわねぇ。
まだ完全に起ききっていないのがまた良い!
今日は絶対疲れるから早めに癒しを貰っておいて正解だわ。
「...ニヤニヤ......? ...なんで?」
「え!? ...なんでもないよー!」
「.........嘘」
思いっきり顔に出てる......。
奏汰は2人が話している間もずっと探していた。ベッドを起こすボタンを。
あれ? 見つからない。これだけ探して無いってどういうこと?
「何探してるの?」
ちょうどよく静華さんが質問してくれた。
「ベッドを起こす...ボタン」
「あー! それなら──」
「これかな」
ボタンっぽいのがあったので押してみた。
「ひっ!」
「え?」
その声で奏汰は意識がハッキリする。
今の感触......人の指?
奏汰は目を擦り、目を開けて辺りを見渡すと、そこには驚いた顔をしているるなちゃんがいた。
「るなちゃん?」
「......はい」
「るなちゃんの指だったの?」
「そう......」
「ごめん、ボタンかと思ってて...」
「......大丈夫...びっくりした......だけ」
沈黙が訪れる。
きっ...気まずい。
「あっ! ちなみにベッドを起こすボタンは基本左側にあるよ! 右側はナースコールだね」
「あっ......そうなんですね」
ありがたい助け舟だ。
そう思いながら奏汰は申し訳なさそうにして、ベッドを起こす。
「よし、それじゃあ朝食を食べに食堂へ行こうか! ほら乗って乗って!」
静華は奏汰に車椅子に乗るよう促しながら、乗る手伝いをしてくれようしていた。
「じゃあお願いします」
「はーい! お任せあれ~」
何事もなく僕は車椅子に乗って移動し、食堂の席に着いていた。
来る途中、るなちゃんの様子が少し変だったけど昨日の事を思い出しちゃったのかな?
「はい、どうぞー。今日の朝ごはんはお米と鮭の塩焼きとお味噌汁だよー!」
「任せちゃってすみません」
「全然大丈夫! これが看護師の役目だから」
「あ...りが......と」
「いいえー」
「じゃあ食べよっか。いただきます!」
「いただきます」
「いた...だ...きます...」
食べよう。これぞ日本の朝ご飯。
まずはお味噌汁から...
え......美味しい。言っちゃ悪いけど前はそこまで美味しく感じなかったのに。
「あの、このお味噌汁前より美味しくなってませんか?」
「本当に? 飲んでみよ」
「私も...」
2人は疑いながらもお味噌汁を飲む。
「あれ? 何かが違う」
「前...より......美味しい」
「ですよね!」
そこでふと思い出したのか、静華さんが急に声を出す。
「...あっ! 分かった!」
「何がですか?」
「何故こんなに美味しいのかよ」
「何...?」
「看護主任の代わりに誰かが料理を作ってくれてるのよ! 看護主任は今、央光の生徒が来るので忙しいから」
「誰かって...誰だ?」
ていうか看護主任さんがご飯作ってくれてたんだ。
「わかんなーい」
「ですよね」
「...多分......神崎...さん......かも」
「神崎さん?」
「確かに今日見てないわね」
「...うん」
「謎は深まるばかりですね」
「雪希子さんに会ったら聞いておきますね!」
「お願いします」
そこで会話は途切れ、各々朝食を食べていく。
そういえば今日は央光医療大学の3年生が来るんだっけ。看護師さん達は忙しそうだけど僕にはあまり関係ないかも。いつも通り休憩室でるなちゃんと本の話でもして時間潰そうかなー。
「そういえばるなちゃん、今日1日ずっと部屋にいると退屈じゃない?」
「...大丈夫。本......持ってく」
「分かったー! あと雪希子さんと交代交代でたまに見に来るから安心してね」
「え? るなちゃん今日1日中部屋なんですか?」
「そうだよー」
「......うん」
2人はあまり深刻な表情ではなく、軽く奏汰に言ってきた。
「理由はまあ、今日は知らない人がいっぱい来るから」
「そう...」
るなちゃんは頷きながら言う。
「なるほどです。じゃあ今日は1人で本でも読んで時間潰そうかなー」
そこで奏汰は思いついた。
「......あ! じゃあ僕がるなちゃんの病室に行ってもいいですか?」
「あー! その手があったね。るなちゃんがいいなら私はいい案だと思うけど......どう、るなちゃん?」
静華さんはるなちゃんの方を向きながら話しかける。
「......うん...遊び......来て」
「あら、珍し」
ボソッと声に出してしまった静華。
「ありがとうね、るなちゃん」
「...うん」
「奏汰くんナイスアイディア! じゃあ雪希子さんに伝えておくね! 私も雪希子さんも奏汰くんがいてくれたら安心出来るし、るなちゃんも嬉しいよねー!」
しんみりとした雰囲気をバッサリ切っていき、己の欲望のままに静華さんは言葉を発してしまう。
「え......あ...」
私は少しニヤニヤしている。だってこれから可愛い顔が見れるかもしれないんだよ? これを機に奏汰くんが勘づくかもしれないけど、だけどだって可愛い顔見たいじゃない? 仕掛けに行ってなんぼの世界なのよ。...さあ見るよ。
「...どうしたの、るなちゃん?」
「...ん......何でも......ない...」
冷静を装っているけどこれはキタ。あと一息で可愛い顔が!
「るなちゃんは奏汰くんが来てくれて嬉しい?」
少し恥ずかしそうにコクリと頷くるなちゃん。
「かわ」
「......え?」
「何でもないよー!」
「...?」
どこに可愛い要素があるのか分からないから、首を傾げるるなちゃん。
それを見た静華さんは心の奥でノックダウンしていた。
静華さんいつもより活き活きしてるな。何か嬉しいことあったのかな?
こうして無事? るなちゃんの部屋に遊びに行くことが決まり、僕達は朝食を終え、3人で食堂を後にする。
静華さんは僕とるなちゃんを部屋まで送ってくれて、僕をベッドの上に乗せてくれた後、るなちゃんの部屋に行き、雪希子さんに伝えに行くと同時にそのまま仕事に戻って行った。
今日はなんだか騒がしいな......あそっか。見学に来るんだっけ。
そう思った後、意識せず静かに瞼を下ろした。
二度寝をすること約2時間。既に朝食の時間になっていた。
「奏汰くーん! 起きる時間ですよー」
「奏汰......起きて...」
ん......? 静華さん...?
僕は少し目を開け、前を見る。そこには静華さんが笑顔で立っていた。
「あ......おはようございます」
「はい、おはよう」
「おはよ...」
とりあえずベッド起こそ。
奏汰はベッドを起こすためにボタンを右手で探す。
相変わらず寝起きの奏汰くんは可愛いわねぇ。
まだ完全に起ききっていないのがまた良い!
今日は絶対疲れるから早めに癒しを貰っておいて正解だわ。
「...ニヤニヤ......? ...なんで?」
「え!? ...なんでもないよー!」
「.........嘘」
思いっきり顔に出てる......。
奏汰は2人が話している間もずっと探していた。ベッドを起こすボタンを。
あれ? 見つからない。これだけ探して無いってどういうこと?
「何探してるの?」
ちょうどよく静華さんが質問してくれた。
「ベッドを起こす...ボタン」
「あー! それなら──」
「これかな」
ボタンっぽいのがあったので押してみた。
「ひっ!」
「え?」
その声で奏汰は意識がハッキリする。
今の感触......人の指?
奏汰は目を擦り、目を開けて辺りを見渡すと、そこには驚いた顔をしているるなちゃんがいた。
「るなちゃん?」
「......はい」
「るなちゃんの指だったの?」
「そう......」
「ごめん、ボタンかと思ってて...」
「......大丈夫...びっくりした......だけ」
沈黙が訪れる。
きっ...気まずい。
「あっ! ちなみにベッドを起こすボタンは基本左側にあるよ! 右側はナースコールだね」
「あっ......そうなんですね」
ありがたい助け舟だ。
そう思いながら奏汰は申し訳なさそうにして、ベッドを起こす。
「よし、それじゃあ朝食を食べに食堂へ行こうか! ほら乗って乗って!」
静華は奏汰に車椅子に乗るよう促しながら、乗る手伝いをしてくれようしていた。
「じゃあお願いします」
「はーい! お任せあれ~」
何事もなく僕は車椅子に乗って移動し、食堂の席に着いていた。
来る途中、るなちゃんの様子が少し変だったけど昨日の事を思い出しちゃったのかな?
「はい、どうぞー。今日の朝ごはんはお米と鮭の塩焼きとお味噌汁だよー!」
「任せちゃってすみません」
「全然大丈夫! これが看護師の役目だから」
「あ...りが......と」
「いいえー」
「じゃあ食べよっか。いただきます!」
「いただきます」
「いた...だ...きます...」
食べよう。これぞ日本の朝ご飯。
まずはお味噌汁から...
え......美味しい。言っちゃ悪いけど前はそこまで美味しく感じなかったのに。
「あの、このお味噌汁前より美味しくなってませんか?」
「本当に? 飲んでみよ」
「私も...」
2人は疑いながらもお味噌汁を飲む。
「あれ? 何かが違う」
「前...より......美味しい」
「ですよね!」
そこでふと思い出したのか、静華さんが急に声を出す。
「...あっ! 分かった!」
「何がですか?」
「何故こんなに美味しいのかよ」
「何...?」
「看護主任の代わりに誰かが料理を作ってくれてるのよ! 看護主任は今、央光の生徒が来るので忙しいから」
「誰かって...誰だ?」
ていうか看護主任さんがご飯作ってくれてたんだ。
「わかんなーい」
「ですよね」
「...多分......神崎...さん......かも」
「神崎さん?」
「確かに今日見てないわね」
「...うん」
「謎は深まるばかりですね」
「雪希子さんに会ったら聞いておきますね!」
「お願いします」
そこで会話は途切れ、各々朝食を食べていく。
そういえば今日は央光医療大学の3年生が来るんだっけ。看護師さん達は忙しそうだけど僕にはあまり関係ないかも。いつも通り休憩室でるなちゃんと本の話でもして時間潰そうかなー。
「そういえばるなちゃん、今日1日ずっと部屋にいると退屈じゃない?」
「...大丈夫。本......持ってく」
「分かったー! あと雪希子さんと交代交代でたまに見に来るから安心してね」
「え? るなちゃん今日1日中部屋なんですか?」
「そうだよー」
「......うん」
2人はあまり深刻な表情ではなく、軽く奏汰に言ってきた。
「理由はまあ、今日は知らない人がいっぱい来るから」
「そう...」
るなちゃんは頷きながら言う。
「なるほどです。じゃあ今日は1人で本でも読んで時間潰そうかなー」
そこで奏汰は思いついた。
「......あ! じゃあ僕がるなちゃんの病室に行ってもいいですか?」
「あー! その手があったね。るなちゃんがいいなら私はいい案だと思うけど......どう、るなちゃん?」
静華さんはるなちゃんの方を向きながら話しかける。
「......うん...遊び......来て」
「あら、珍し」
ボソッと声に出してしまった静華。
「ありがとうね、るなちゃん」
「...うん」
「奏汰くんナイスアイディア! じゃあ雪希子さんに伝えておくね! 私も雪希子さんも奏汰くんがいてくれたら安心出来るし、るなちゃんも嬉しいよねー!」
しんみりとした雰囲気をバッサリ切っていき、己の欲望のままに静華さんは言葉を発してしまう。
「え......あ...」
私は少しニヤニヤしている。だってこれから可愛い顔が見れるかもしれないんだよ? これを機に奏汰くんが勘づくかもしれないけど、だけどだって可愛い顔見たいじゃない? 仕掛けに行ってなんぼの世界なのよ。...さあ見るよ。
「...どうしたの、るなちゃん?」
「...ん......何でも......ない...」
冷静を装っているけどこれはキタ。あと一息で可愛い顔が!
「るなちゃんは奏汰くんが来てくれて嬉しい?」
少し恥ずかしそうにコクリと頷くるなちゃん。
「かわ」
「......え?」
「何でもないよー!」
「...?」
どこに可愛い要素があるのか分からないから、首を傾げるるなちゃん。
それを見た静華さんは心の奥でノックダウンしていた。
静華さんいつもより活き活きしてるな。何か嬉しいことあったのかな?
こうして無事? るなちゃんの部屋に遊びに行くことが決まり、僕達は朝食を終え、3人で食堂を後にする。
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