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ようこそ! 央光医療大学へ
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「はい奏汰《かなた》くんこれ持ってて!」
「あ、ありがとうございます。なんですかこれ」
「許可証よ、外出する時に必要な物だよ」
僕たちは今、央光《おうこう》医療大学へ見学に行く準備をしていた。それの1つとして静華《しずか》さんは既に外出許可の届出用紙を提出して許可をもらってくれていた。
「外出札は......私たちがついて行くし要らないかな」
「お待たせー」
「もう準備済ませておいたよ」
「ありがとー!」
「はいるなちゃん、これ持っててね」
「許可証......?」
「そうだよ!」
静華《しずか》さんはるなちゃんに許可証を渡し終えたら僕の背後に周り、車椅子の手押しハンドルを持って何時でも行けるようにしてくれた。
「もう行きます? 雪希子《ゆきこ》さん」
「ちょっと早いけど行きましょうか」
「それじゃあ しゅっぱーつ!」
「「おー!」」
「おー......」
こうして僕たちは央光《おうこう》医療大学へと歩き出した。
「近......」
「広っ......」
歩き出してから5分、僕たちは正門近くまで来ていた。
「めちゃくちゃ広いから、今日は2人が楽しめそうな所だけ回ろう」
「うん......分かった......」
「じゃあ図書館は必須ね! うちの図書館は医療の本以外の本も置いてあるから」
「まあそこら辺の医療大学とは訳が違うからな」
「見るからに凄いのが分かりますよ」
窓から見た時もそうだったけど広すぎないか、これは車椅子で回れる広さじゃないじゃん。そもそも一日で回れるのかこれ。
「それにしてもるなちゃんの服可愛いわね」
「......あり......がと......ママが......買って......くれたの............可愛い......」
そう言って るなちゃんは服を見せるようにその場でくるりと回ってくれた。
肩から腰にかけてフリルのある黒のセーターにライトブラウンのフレアスカート。そして腰につけてあるライトブラウンのリボンベルト......
「かわ──」
おっと危ない、素で醜態《しゅうたい》を晒しちゃうとこだったわ。
「可愛いねー!」
「ん......ありがと......神崎《かんざき》さん......」
「さっ! もうすぐ着くよ」
おっ、正門が見えてきた。
「あれ、門とか無いんだ」
「朝とか昼間は開いてるよー! 夜は閉門時間があってよく終電ギリギリまで残ってたから閉門に間に合わなくて柵を乗り越えたよ」
「そんなこともあったな~」
「......?」
「ふっ」
静華《しずか》さんの話に懐かしんでいる神崎《かんざき》さん、その横でなんで終電ギリギリまで残っているのと言わんばかりの顔をしているるなちゃん。
その構図が何故か面白く笑ってしまった。
そして僕たちは央光《おうこう》大学へ入ろうとしていた。時間的にはまだ早いけど先に理事長室に行って神崎さんの用事を済ませてから一緒に回ることにしたからだ。
「すいません」
門を通ろうとしたら央光《おうこう》大学の先生らしき人に話しかけられた。
「あ、はいなんですか?」
「何かこの大学に御用でしょうか」
「ちょっと見学をしたいんですけど......」
「では確認をしてきますので少々お待ちください」
「確認はいりませんよ」
遠くから聞こえたその声は聞き覚えのある声だった。
「咲苺《わらめ》さん!」
「すいません遅れてしまって」
「いやいや、私たちが早く来ちゃっただけだから」
「咲苺《わらめ》さんの知り合いでしたか、ようこそ央光《おうこう》医療大学へ」
もしかして咲苺《わらめ》さんって大学での地位高い? 先生からの信頼もあるし意外と凄い人だったりして。
「理事長が少し話があるそうなので、まずは理事長室に行きましょうか」
「ちょうど良かった、私たちも先に私の用事を終わらせてから一緒に回る予定だったんだ」
「そうですか、ならるなちゃんも安心ですね」
「私と咲苺《わらめ》さんだけじゃ不安だもんね、るなちゃん」
そう静華《しずか》さんは言いるなちゃんの方を見る。
「べ......別に......」
そこには少し頬を赤く染めたるなちゃんが恥ずかしそうに小さな声で否定していた。
「まあ私の用事が終わるまでゆっくりしててくれ。回るのはその後だ」
「......うん」
そして僕たち5人は注目の視線を掻い潜りながら理事長に辿り着いた。
「やっぱり土曜日とはいえ生徒は結構いるわね」
「皆さん研究室に行ったりとか教授に質問しに来たりとか色々しに来てますね」
「さすがは超難関校、いつになってもストイックだな」
「それじゃあノックしますね」
そう言い咲苺《わらめ》さんは理事長のドアをノックし中に入った。もちろん僕たちも咲苺《わらめ》さんについて行き中に入る。
「失礼します」
「待ってたよ、2人とも。ようこそ日本が誇る医療大学、央光《おうこう》医療大学へ!」
「2人ともってなんですか、私たちもいるんですけど?」
「静華《しずか》くんと雪希子《ゆきこ》くんは通ってたじゃないか」
「それはそうだが」
「まあそれは置いといてだな、早速話をしよう」
そう理事長が言った瞬間ドアがノックされた。
「失礼します理事長。平元《ひらもと》さんの件で──」
そう言って入ってきた黒髪ロングの女生徒さんは静華《しずか》さんたちを見ると直ぐ理解したかのように発言した。
「あら、お取り込み中でしたか」
「いやちょうど良かった、これからその話をするところだったんだ」
「そうでしたか、なら参加させていただきます」
「すみません、この方は?」
「ああ、うちの生徒の神薙《かんなぎ》美琴《みこと》くんだ」
「ご挨拶が遅れて申し訳ございません、現生徒会長兼12光生《こうせい》の神薙《かんなぎ》美琴《みこと》と申します。以後お見知りおきを」
「あ、ありがとうございます。なんですかこれ」
「許可証よ、外出する時に必要な物だよ」
僕たちは今、央光《おうこう》医療大学へ見学に行く準備をしていた。それの1つとして静華《しずか》さんは既に外出許可の届出用紙を提出して許可をもらってくれていた。
「外出札は......私たちがついて行くし要らないかな」
「お待たせー」
「もう準備済ませておいたよ」
「ありがとー!」
「はいるなちゃん、これ持っててね」
「許可証......?」
「そうだよ!」
静華《しずか》さんはるなちゃんに許可証を渡し終えたら僕の背後に周り、車椅子の手押しハンドルを持って何時でも行けるようにしてくれた。
「もう行きます? 雪希子《ゆきこ》さん」
「ちょっと早いけど行きましょうか」
「それじゃあ しゅっぱーつ!」
「「おー!」」
「おー......」
こうして僕たちは央光《おうこう》医療大学へと歩き出した。
「近......」
「広っ......」
歩き出してから5分、僕たちは正門近くまで来ていた。
「めちゃくちゃ広いから、今日は2人が楽しめそうな所だけ回ろう」
「うん......分かった......」
「じゃあ図書館は必須ね! うちの図書館は医療の本以外の本も置いてあるから」
「まあそこら辺の医療大学とは訳が違うからな」
「見るからに凄いのが分かりますよ」
窓から見た時もそうだったけど広すぎないか、これは車椅子で回れる広さじゃないじゃん。そもそも一日で回れるのかこれ。
「それにしてもるなちゃんの服可愛いわね」
「......あり......がと......ママが......買って......くれたの............可愛い......」
そう言って るなちゃんは服を見せるようにその場でくるりと回ってくれた。
肩から腰にかけてフリルのある黒のセーターにライトブラウンのフレアスカート。そして腰につけてあるライトブラウンのリボンベルト......
「かわ──」
おっと危ない、素で醜態《しゅうたい》を晒しちゃうとこだったわ。
「可愛いねー!」
「ん......ありがと......神崎《かんざき》さん......」
「さっ! もうすぐ着くよ」
おっ、正門が見えてきた。
「あれ、門とか無いんだ」
「朝とか昼間は開いてるよー! 夜は閉門時間があってよく終電ギリギリまで残ってたから閉門に間に合わなくて柵を乗り越えたよ」
「そんなこともあったな~」
「......?」
「ふっ」
静華《しずか》さんの話に懐かしんでいる神崎《かんざき》さん、その横でなんで終電ギリギリまで残っているのと言わんばかりの顔をしているるなちゃん。
その構図が何故か面白く笑ってしまった。
そして僕たちは央光《おうこう》大学へ入ろうとしていた。時間的にはまだ早いけど先に理事長室に行って神崎さんの用事を済ませてから一緒に回ることにしたからだ。
「すいません」
門を通ろうとしたら央光《おうこう》大学の先生らしき人に話しかけられた。
「あ、はいなんですか?」
「何かこの大学に御用でしょうか」
「ちょっと見学をしたいんですけど......」
「では確認をしてきますので少々お待ちください」
「確認はいりませんよ」
遠くから聞こえたその声は聞き覚えのある声だった。
「咲苺《わらめ》さん!」
「すいません遅れてしまって」
「いやいや、私たちが早く来ちゃっただけだから」
「咲苺《わらめ》さんの知り合いでしたか、ようこそ央光《おうこう》医療大学へ」
もしかして咲苺《わらめ》さんって大学での地位高い? 先生からの信頼もあるし意外と凄い人だったりして。
「理事長が少し話があるそうなので、まずは理事長室に行きましょうか」
「ちょうど良かった、私たちも先に私の用事を終わらせてから一緒に回る予定だったんだ」
「そうですか、ならるなちゃんも安心ですね」
「私と咲苺《わらめ》さんだけじゃ不安だもんね、るなちゃん」
そう静華《しずか》さんは言いるなちゃんの方を見る。
「べ......別に......」
そこには少し頬を赤く染めたるなちゃんが恥ずかしそうに小さな声で否定していた。
「まあ私の用事が終わるまでゆっくりしててくれ。回るのはその後だ」
「......うん」
そして僕たち5人は注目の視線を掻い潜りながら理事長に辿り着いた。
「やっぱり土曜日とはいえ生徒は結構いるわね」
「皆さん研究室に行ったりとか教授に質問しに来たりとか色々しに来てますね」
「さすがは超難関校、いつになってもストイックだな」
「それじゃあノックしますね」
そう言い咲苺《わらめ》さんは理事長のドアをノックし中に入った。もちろん僕たちも咲苺《わらめ》さんについて行き中に入る。
「失礼します」
「待ってたよ、2人とも。ようこそ日本が誇る医療大学、央光《おうこう》医療大学へ!」
「2人ともってなんですか、私たちもいるんですけど?」
「静華《しずか》くんと雪希子《ゆきこ》くんは通ってたじゃないか」
「それはそうだが」
「まあそれは置いといてだな、早速話をしよう」
そう理事長が言った瞬間ドアがノックされた。
「失礼します理事長。平元《ひらもと》さんの件で──」
そう言って入ってきた黒髪ロングの女生徒さんは静華《しずか》さんたちを見ると直ぐ理解したかのように発言した。
「あら、お取り込み中でしたか」
「いやちょうど良かった、これからその話をするところだったんだ」
「そうでしたか、なら参加させていただきます」
「すみません、この方は?」
「ああ、うちの生徒の神薙《かんなぎ》美琴《みこと》くんだ」
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