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愛園寧という“人”
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奏汰《かなた》奏汰......その......ラブコメ......どう......?」
「結構面白いよ、読み終わって時間があったら貸そうか?」
「......うん......お願い」
無事に出会えた僕たち4人は端にあるソファーに座りながら会話をしたり、本を読んだりして楽しんでいた。静華《しずか》さんと神崎《かんざき》さんが2人で話していると時々僕やるなちゃんの名前を出すからちょっと気になるけど、今はこの学園ラブコメ『ラポールパニック』のページをめくる手が止まらない。
「それにしてもラポールってなんだろ、パニックは分かるけど......」
「それは主に信頼関係を意味するんだよー」
「んっ? ......愛園《あいぞの》さん」
ふわふわした声でラポールの意味を教えてくれたのはさっき会った愛園さんだった。
「気になったからついてきちゃった、るなちゃんもさっきぶりだね」
「......うん」
るなちゃんは不機嫌そうに答えた。
「ラポールは信頼関係......って言うことはこの本の題名って信頼関係混乱ですか? 」
「そうだね、幼なじみ転校生初恋の人、男友達に親友、とにかく色々出てくるからね」
「なるほど、それで『ラポールパニック』ですか」
「そんなの......なんで......知ってる......?」
「医療にもあるんだよ、ラポールって言う専門用語」
そう愛園さんが言った瞬間さっきまで神崎さんと話していた静華さんが割って入ってきた。
「ラポールって事は愛園さんは心理学部の方なんですね」
「そうですね、人の“こころ”の問題にアプローチする心の専門家を目指してますよ。だから大体の性格とかが分かっちゃえば、どんな物が好みかとか分かっちゃうんです」
だから僕の好きそうな本をあんな直ぐに選べれたんだ。まあ愛園さんが単純にすごいって可能性もあると思うけど。
「なるほどです......でもそれって愛園さんがすごいだけじゃないですか?」
あっ思ってた事聞いてくれた。
「確かにそれはあるかもしれんな、私の知り合いに心理学部の子がいたが相手の好みが分かるみたいな大層なことは出来なかったはずだ」
口調が変わってクール系になっている神崎さんも話に参加してきた。
「そうなんですね、それじゃあ私が得意なだけなのかも知れません」
大体の性格を知っていたら相手の好みが分かるとか、その能力めっちゃ欲しー! 奏汰くんやるなちゃんにサプライズプレゼントする時役に立ちそうだし、単純に奏汰くんの好みが知りたい!
「ねえそれってどうやるの!?」
静華さんは愛園さんに詰め寄った。
「相手の性格を聞いてどんなのが好きか当てるだけですよ、奏汰くんだったら落ち着いていて周りに気を配れる優しい子なので純愛じれじれだとか、推理を要するミステリー系とかですかね」
「あってます」
「すごー!」
「でも絶対当たるわけじゃないので本人に聞くのが1番良いと思いますよ」
「そうだな」
そう都合良くは行かないかぁ、好きな色何か当ててって言われたらそれはもう相手次第なのねー。
「長年の付き合いで選択肢が絞れるなら話は別ですよ、既に色々と知ってると思いますし」
「......しんり......がく......って......なんか......あい......まい......?」
「まあ曖昧《あいまい》と言えば曖昧かな、こころの問題は人によって違うから」
「......なる......ほど......」
「それじゃあ私はまだ課題をやらないといけないからここら辺で失礼しますね」
「そうでした! 息抜きしてたんですよね」
「そうだったんだな、それはすまない」
「いえ、とっても息抜きになりましたよ。奏汰くんとるなちゃんもまたねー!」
そう言って愛園さんは僕たちに手を振りながら去っていった。
愛園さんと別れた後、奏汰たちは普通に小説を読んだり話し合ったりしてとても有意義な時間を過ごしていた。『ラポールパニック』の第一巻を読み終えた奏汰は約束通りるなちゃんに『ラポールパニック』を貸してあげたり、逆にるなちゃんから本を貸してもらったりした。奏汰が貸してもらった本を読み終える前に『ラポールパニック』を読み終えたるなちゃんはその良さを神崎さんや静華さんにも教え絶賛していた。
「ふぅ」
奏汰はそっと息を吐き、満足した顔をして読み終えた本を閉じた。
「あっ......奏汰......読み終わっ......た......?」
「うん、かなり良かったよ!」
「私......も......初めて......読んだ......恋愛小説......だった......けど......これは......泣く......」
奏汰とるなちゃんが読んだ恋愛小説は不登校で家から一歩も出たくない男子高校生と、人と関わることが極度に苦手な女子高校生が偶然出会い、お互いに支え合い困難に立ち向かっていく物語。
題名は『午後4時に逢いに行く』一巻完結の恋愛小説だ。
「もうそろそろ夕方だし帰ろっかー」
静華さんが声を掛けてくれた。あまりにも集中していたようで読み終わるのを待っていてくれたようだ。
「それじゃあ借りた本を元の場所に戻しに行きますか」
「そう......だね......奏汰......感想は......また後で」
「うん!」
そう奏汰とるなちゃんが話した瞬間静華さんは言った。
「央光《おうこう》医療大学の図書館は衛生面も重視してるから本は受付だよ!」
「あっそうなんですね」
「本を一気に消毒する機会があるんだよ、便利なことにね」
静華さんと神崎さんの言った通り図書館の本を受付で返し、僕たちは図書館を後にした。
「結構面白いよ、読み終わって時間があったら貸そうか?」
「......うん......お願い」
無事に出会えた僕たち4人は端にあるソファーに座りながら会話をしたり、本を読んだりして楽しんでいた。静華《しずか》さんと神崎《かんざき》さんが2人で話していると時々僕やるなちゃんの名前を出すからちょっと気になるけど、今はこの学園ラブコメ『ラポールパニック』のページをめくる手が止まらない。
「それにしてもラポールってなんだろ、パニックは分かるけど......」
「それは主に信頼関係を意味するんだよー」
「んっ? ......愛園《あいぞの》さん」
ふわふわした声でラポールの意味を教えてくれたのはさっき会った愛園さんだった。
「気になったからついてきちゃった、るなちゃんもさっきぶりだね」
「......うん」
るなちゃんは不機嫌そうに答えた。
「ラポールは信頼関係......って言うことはこの本の題名って信頼関係混乱ですか? 」
「そうだね、幼なじみ転校生初恋の人、男友達に親友、とにかく色々出てくるからね」
「なるほど、それで『ラポールパニック』ですか」
「そんなの......なんで......知ってる......?」
「医療にもあるんだよ、ラポールって言う専門用語」
そう愛園さんが言った瞬間さっきまで神崎さんと話していた静華さんが割って入ってきた。
「ラポールって事は愛園さんは心理学部の方なんですね」
「そうですね、人の“こころ”の問題にアプローチする心の専門家を目指してますよ。だから大体の性格とかが分かっちゃえば、どんな物が好みかとか分かっちゃうんです」
だから僕の好きそうな本をあんな直ぐに選べれたんだ。まあ愛園さんが単純にすごいって可能性もあると思うけど。
「なるほどです......でもそれって愛園さんがすごいだけじゃないですか?」
あっ思ってた事聞いてくれた。
「確かにそれはあるかもしれんな、私の知り合いに心理学部の子がいたが相手の好みが分かるみたいな大層なことは出来なかったはずだ」
口調が変わってクール系になっている神崎さんも話に参加してきた。
「そうなんですね、それじゃあ私が得意なだけなのかも知れません」
大体の性格を知っていたら相手の好みが分かるとか、その能力めっちゃ欲しー! 奏汰くんやるなちゃんにサプライズプレゼントする時役に立ちそうだし、単純に奏汰くんの好みが知りたい!
「ねえそれってどうやるの!?」
静華さんは愛園さんに詰め寄った。
「相手の性格を聞いてどんなのが好きか当てるだけですよ、奏汰くんだったら落ち着いていて周りに気を配れる優しい子なので純愛じれじれだとか、推理を要するミステリー系とかですかね」
「あってます」
「すごー!」
「でも絶対当たるわけじゃないので本人に聞くのが1番良いと思いますよ」
「そうだな」
そう都合良くは行かないかぁ、好きな色何か当ててって言われたらそれはもう相手次第なのねー。
「長年の付き合いで選択肢が絞れるなら話は別ですよ、既に色々と知ってると思いますし」
「......しんり......がく......って......なんか......あい......まい......?」
「まあ曖昧《あいまい》と言えば曖昧かな、こころの問題は人によって違うから」
「......なる......ほど......」
「それじゃあ私はまだ課題をやらないといけないからここら辺で失礼しますね」
「そうでした! 息抜きしてたんですよね」
「そうだったんだな、それはすまない」
「いえ、とっても息抜きになりましたよ。奏汰くんとるなちゃんもまたねー!」
そう言って愛園さんは僕たちに手を振りながら去っていった。
愛園さんと別れた後、奏汰たちは普通に小説を読んだり話し合ったりしてとても有意義な時間を過ごしていた。『ラポールパニック』の第一巻を読み終えた奏汰は約束通りるなちゃんに『ラポールパニック』を貸してあげたり、逆にるなちゃんから本を貸してもらったりした。奏汰が貸してもらった本を読み終える前に『ラポールパニック』を読み終えたるなちゃんはその良さを神崎さんや静華さんにも教え絶賛していた。
「ふぅ」
奏汰はそっと息を吐き、満足した顔をして読み終えた本を閉じた。
「あっ......奏汰......読み終わっ......た......?」
「うん、かなり良かったよ!」
「私......も......初めて......読んだ......恋愛小説......だった......けど......これは......泣く......」
奏汰とるなちゃんが読んだ恋愛小説は不登校で家から一歩も出たくない男子高校生と、人と関わることが極度に苦手な女子高校生が偶然出会い、お互いに支え合い困難に立ち向かっていく物語。
題名は『午後4時に逢いに行く』一巻完結の恋愛小説だ。
「もうそろそろ夕方だし帰ろっかー」
静華さんが声を掛けてくれた。あまりにも集中していたようで読み終わるのを待っていてくれたようだ。
「それじゃあ借りた本を元の場所に戻しに行きますか」
「そう......だね......奏汰......感想は......また後で」
「うん!」
そう奏汰とるなちゃんが話した瞬間静華さんは言った。
「央光《おうこう》医療大学の図書館は衛生面も重視してるから本は受付だよ!」
「あっそうなんですね」
「本を一気に消毒する機会があるんだよ、便利なことにね」
静華さんと神崎さんの言った通り図書館の本を受付で返し、僕たちは図書館を後にした。
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