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弱点の理解
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「あら、奏汰くんも来てくれたの?」
「あっはい、ハロウィンの飾り付けに」
るなちゃんたちと解散したあと、僕と静華さんはハロウィンの飾り付けをするために入院している子供たちが飾り付けを行っている場所まで来ていた。
「私と奏汰くんも飾り付け手伝いますね」
「それはありがたいわ、飾りはここら辺にある箱から自由に取っていいからね」
「分かりました、それじゃあ選ぼっか」
「はい」
看護主任との話が終わり、奏汰は箱の前まで車椅子を静華さんに押してもらい、飾り付けを選んでいた。
「これとかどう?」
そう言って静華さんが箱の中から取り出したのは、壁などに掛けるオレンジ色の長いシャワシャワしたマフラーのような飾り付けだった。
「それなんですか?」
「正式名称はプルフラワーストリップ......だったかな? 壁に掛けたり付けたりするタイプの飾り付けだと思うよ」
「みんな上の方に付けてますね、僕じゃ身長届かないかも」
「じゃあ私が付けてあげる」
「あっありがとうございま──」
その少女は突然現れた、綺麗な黒髪に少しつり目なショートカットの女の子。僕より身長は高く、スラッとしていて傍から見ていても大人びていることが分かるだろう。
「無理しないようにね」
彼女はそう言い残し、奏汰たちから少し離れた場所にプルフラワーストリップを付け始めた。
「あっ、ありがとうございます......」
「あの子と喋るの緊張しちゃった?」
僕の緊張を悟ってくれたのか、そう静華さんは声をかけてくれた。僕ってこんな人見知りだったっけ?
「......」
「大丈夫大丈夫、この病院には基本いい子たちしかいないから」
そう言って静華さんは奏汰の頭を優しく、そして励ますように撫でた。
「初対面の人だと緊張しちゃいます」
「だれでもそうじゃない? 気にしたら負けだよ」
静華さんはそう言いながら飾りの入っている箱に手を入れる。
「......そうかもですね」
「あの子は普段優しいし、みんなに分け隔てなく接するからいい子なんだけど、たまにみんなの意見を聞いた上でその空気感を壊す現実的なことを言っちゃったりして、友達との間に少しの亀裂が生まれて自然消滅的に仲のいい友達が離れていっちゃうの」
「大変ですね......」
ん? ......それってあの子に悪いところないんじゃないか? 現実的なことを言って何が悪くて亀裂が生まれるんだろ。
「だから誰でも弱点の1つや2つぐらいあるから大丈夫!」
「それだけのためにさっきの説明を?」
「そうだよ?」
「それが静華さんの弱点ですね」
「えっどこどこ?」
飾りの入っている箱から飾りを取り出して静華さんは奏汰に言い寄った。
「でもそのおかげでちょっとあの子と話してみたくなりました」
「奏汰くんの弱点は心の声が読みやすいのとぉ......思ったことをすぐ言っちゃうことだね」
「そうですかね?」
「そうだよー」
まあそこも可愛いところなんだけどね!
「さっ、早く飾り付けしよ」
「はい!」
こうして奏汰たちは飾り付けを始めた。かなりの人数がいたので全てを飾り付けるのにそこまで時間はかからなく、そのあとは色んな人が奏汰に話しかけてくれた。
「どう? 悪そうな子はいないでしょ」
「静華さんの言った通りでしたね」
みんな仲良くしてくれそうで、改めてかなり安心して楽に過ごせそうでよかった。
「どうするこの後は、部屋戻る?」
「そうですね、特にやることもないですよね?」
「まぁそうだねー検査的なものはないし、飾り付けも終わっちゃったし、お花は私たち看護師が飾っちゃったから、後は......」
車椅子を静華さんが少しづつ部屋へ向かわせながら奏汰と静華さんは悩んだ。
「あっそうだ、るなちゃんのとこ行く?」
そう言った静華さんは奏汰の了承を聞かずに調理場へ車椅子を走らせた。
「ちょっと待って......ほんとに」
「いいからいいから~! 奏汰くんだって本当はるなちゃんの頑張ってる姿見たいんじゃないの~?」
そう言われて僕は少し黙ってしまった。見たいかと言われれば......ちょっと見てみたい、でも頑張ってるるなちゃんの邪魔にならないか、どうしてもそう思ってしまう。
「そりゃあ少しは見たい......ですけど......」
「じゃあ応援しに行くのだったらどう?」
「まあそれなら......」
こうして奏汰と静華さんはハロウィン料理の練習をしているであろう、るなちゃんと神崎さんのもとへ向かった。
「るなちゃんどこにいるかな?」
「奥の方じゃないですか?」
そう言って奏汰は調理場の奥を見渡した、そうしたら偶然にもそこには神崎さんとるなちゃんの姿があった。
「あっ、いました」
「本当に奥にいたんだね」
そう言いながら静華さんは、るなちゃんのもとへと車椅子を走らせる。
「るなちゃん調子どう?」
「あ......北条さんと......奏汰......調子は......良い感じ......」
「今は何作ってるの?」
そう言いながらるなちゃんの方へと少しづつ近寄っていく静華さん。
「今は──」
るなちゃんが何かを言いかけた瞬間、神崎さんがるなちゃんに耳打ちをした。
「大丈夫? それ言っちゃって」
「......あっ! ......だめかも」
「どうかしたんですか、2人とも」
「いや......灰羽さん、特に何も無いよ」
「それで雪希子《ゆきこ》さん、今は何作ってるの?」
これはるなちゃんが決めることだから、私はるなちゃんを信じて託そうかな。
「うーん......秘密ー?」
「えー教えてくれてもいいじゃん!」
そう言って今度はるなちゃんに質問した。
「るなちゃんは何作ってるの?」
「んー......」
「ほら、奏汰くんも!」
「えっ? あ......何作ってるの?」
静華さんの突然のふりに戸惑いつつも僕は言った、だけど予想外の返事が返ってきた。
「秘密......あと......これ以上近づ......かないで......」
「あっはい、ハロウィンの飾り付けに」
るなちゃんたちと解散したあと、僕と静華さんはハロウィンの飾り付けをするために入院している子供たちが飾り付けを行っている場所まで来ていた。
「私と奏汰くんも飾り付け手伝いますね」
「それはありがたいわ、飾りはここら辺にある箱から自由に取っていいからね」
「分かりました、それじゃあ選ぼっか」
「はい」
看護主任との話が終わり、奏汰は箱の前まで車椅子を静華さんに押してもらい、飾り付けを選んでいた。
「これとかどう?」
そう言って静華さんが箱の中から取り出したのは、壁などに掛けるオレンジ色の長いシャワシャワしたマフラーのような飾り付けだった。
「それなんですか?」
「正式名称はプルフラワーストリップ......だったかな? 壁に掛けたり付けたりするタイプの飾り付けだと思うよ」
「みんな上の方に付けてますね、僕じゃ身長届かないかも」
「じゃあ私が付けてあげる」
「あっありがとうございま──」
その少女は突然現れた、綺麗な黒髪に少しつり目なショートカットの女の子。僕より身長は高く、スラッとしていて傍から見ていても大人びていることが分かるだろう。
「無理しないようにね」
彼女はそう言い残し、奏汰たちから少し離れた場所にプルフラワーストリップを付け始めた。
「あっ、ありがとうございます......」
「あの子と喋るの緊張しちゃった?」
僕の緊張を悟ってくれたのか、そう静華さんは声をかけてくれた。僕ってこんな人見知りだったっけ?
「......」
「大丈夫大丈夫、この病院には基本いい子たちしかいないから」
そう言って静華さんは奏汰の頭を優しく、そして励ますように撫でた。
「初対面の人だと緊張しちゃいます」
「だれでもそうじゃない? 気にしたら負けだよ」
静華さんはそう言いながら飾りの入っている箱に手を入れる。
「......そうかもですね」
「あの子は普段優しいし、みんなに分け隔てなく接するからいい子なんだけど、たまにみんなの意見を聞いた上でその空気感を壊す現実的なことを言っちゃったりして、友達との間に少しの亀裂が生まれて自然消滅的に仲のいい友達が離れていっちゃうの」
「大変ですね......」
ん? ......それってあの子に悪いところないんじゃないか? 現実的なことを言って何が悪くて亀裂が生まれるんだろ。
「だから誰でも弱点の1つや2つぐらいあるから大丈夫!」
「それだけのためにさっきの説明を?」
「そうだよ?」
「それが静華さんの弱点ですね」
「えっどこどこ?」
飾りの入っている箱から飾りを取り出して静華さんは奏汰に言い寄った。
「でもそのおかげでちょっとあの子と話してみたくなりました」
「奏汰くんの弱点は心の声が読みやすいのとぉ......思ったことをすぐ言っちゃうことだね」
「そうですかね?」
「そうだよー」
まあそこも可愛いところなんだけどね!
「さっ、早く飾り付けしよ」
「はい!」
こうして奏汰たちは飾り付けを始めた。かなりの人数がいたので全てを飾り付けるのにそこまで時間はかからなく、そのあとは色んな人が奏汰に話しかけてくれた。
「どう? 悪そうな子はいないでしょ」
「静華さんの言った通りでしたね」
みんな仲良くしてくれそうで、改めてかなり安心して楽に過ごせそうでよかった。
「どうするこの後は、部屋戻る?」
「そうですね、特にやることもないですよね?」
「まぁそうだねー検査的なものはないし、飾り付けも終わっちゃったし、お花は私たち看護師が飾っちゃったから、後は......」
車椅子を静華さんが少しづつ部屋へ向かわせながら奏汰と静華さんは悩んだ。
「あっそうだ、るなちゃんのとこ行く?」
そう言った静華さんは奏汰の了承を聞かずに調理場へ車椅子を走らせた。
「ちょっと待って......ほんとに」
「いいからいいから~! 奏汰くんだって本当はるなちゃんの頑張ってる姿見たいんじゃないの~?」
そう言われて僕は少し黙ってしまった。見たいかと言われれば......ちょっと見てみたい、でも頑張ってるるなちゃんの邪魔にならないか、どうしてもそう思ってしまう。
「そりゃあ少しは見たい......ですけど......」
「じゃあ応援しに行くのだったらどう?」
「まあそれなら......」
こうして奏汰と静華さんはハロウィン料理の練習をしているであろう、るなちゃんと神崎さんのもとへ向かった。
「るなちゃんどこにいるかな?」
「奥の方じゃないですか?」
そう言って奏汰は調理場の奥を見渡した、そうしたら偶然にもそこには神崎さんとるなちゃんの姿があった。
「あっ、いました」
「本当に奥にいたんだね」
そう言いながら静華さんは、るなちゃんのもとへと車椅子を走らせる。
「るなちゃん調子どう?」
「あ......北条さんと......奏汰......調子は......良い感じ......」
「今は何作ってるの?」
そう言いながらるなちゃんの方へと少しづつ近寄っていく静華さん。
「今は──」
るなちゃんが何かを言いかけた瞬間、神崎さんがるなちゃんに耳打ちをした。
「大丈夫? それ言っちゃって」
「......あっ! ......だめかも」
「どうかしたんですか、2人とも」
「いや......灰羽さん、特に何も無いよ」
「それで雪希子《ゆきこ》さん、今は何作ってるの?」
これはるなちゃんが決めることだから、私はるなちゃんを信じて託そうかな。
「うーん......秘密ー?」
「えー教えてくれてもいいじゃん!」
そう言って今度はるなちゃんに質問した。
「るなちゃんは何作ってるの?」
「んー......」
「ほら、奏汰くんも!」
「えっ? あ......何作ってるの?」
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「秘密......あと......これ以上近づ......かないで......」
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