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仮面を被った4人組
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この時間が......1秒でも長く......続けばいいのに......
「倒れる! 倒れるって!」
「あっ! ごめ──」
その瞬間、車椅子が後方へ倒れたかと思われた。
「あっぶな......2人とも大丈夫?」
「ありがとうございます静華さん、僕は大丈夫です」
この状況は他の人に見られたらかなりまずいけど......
「大丈夫......ありがと......」
恥ずかし......食堂に居る人みんなこっち見てるし......どうしちゃったんだろ......今日のるななんか変だ......心臓ずっとバクバク言ってるし......顔も熱い気がする......
「そこの床濡れてるぞ」
「あっほんとだ、これで滑っちゃったのね」
「私雑巾持ってくるわ」
「ありがとう雪希子《ゆきこ》さん」
それにしても急展開だったわ......まさかるなちゃん自身が攻めに入るなんて、これはもう好きって自覚してるよね......?
「あっ......あ......ごめん......ね......」
「いっ いや! るなちゃんもビックリしただろうし......しっ仕方ないよ!」
「ちょっと2人ともアタフタし過ぎじゃない?」
静華さんは2人をからかうが如く会話に参加した。
「アタフタなんてしてっ......してないよ!」
「るなちゃん、とりあえずお水飲みな」
「......はい」
ペットボトルの水をるなちゃんに手渡し、静華さんは徐々に口角が上がっていった。
「んっ......んっ......んー......」
水を飲み終え、るなちゃんが少し落ち着いた様子で静華さんにペットボトルを渡そうと手を伸ばした時、静華さんが急に声を発した。
「あっ! そのお水、奏汰くんのだったわ」
「えっ......ええっ!?」
え! ......急に......間接キス......! ......なんて......いやでもお水満タンだったし、口付けてな──あ......キャップ......開いてた......!?
「奏汰くんには新しいの用意しとくね」
「あっ......はい、お願いします」
多分あれ、静華さんが窓閉めたついでに冷蔵庫から持ってきたお水だよね、口付けてなくて良かったぁ。
「えっ......じゃあこれは......」
「るなちゃんが全部飲んじゃっていいよ!」
計画通り......! 思った以上に成功してて自分が怖いわ。ほら、るなちゃん慌ててる慌ててる! なんで慌ててる姿って可愛いんだろうねー。
「雑巾持ってきたぞーって、るなちゃんなんでそんなにアタフタしてるの?」
「あっ! ......いや......なんでもない......よ?」
何でも無くはないでしょ、そんなに顔を赤くして。
「みんなご飯は食べ終わってるわね、とりあえず休憩室にでも行きましょうか」
「そうですね」
「っ......うん」
「私は床拭いてから行くよ」
「分かった、先行ってるね」
そう言って神崎さんを残し、奏汰たちは食器を返したあと食堂を後にした。
「いつもの所でいい?」
「うん......お願い」
窓際じゃないと見られてる気がして安心できないって雪希子《ゆきこ》さんからるなちゃんのこと聞いてたけど、今のるなちゃんなら大丈夫だと思うんだけど......もしや! 奏汰くんと人目につかない場所で話したいとか? さすがに考えすぎか。
「それじゃあ奏汰くん、るなちゃんのこと頼んだよ」
「えっ? どこか行くんですか」
「ちょっとした用事だからすぐ戻るけどね」
「分かりました」
「それじゃあね」
「......うん......また後で」
さっ、聞きに行くわよ──
「ふぅ、これでもう滑ることは無いだろ」
早いところ休憩室に戻ってるなちゃんの様子みたら、有給申請通ってるか事務室確認しに行こ。
「お疲れ様」
「ああ、静華さん、2人を置いてきて大丈夫?」
「しっかりしてるから大丈夫よ、何かあったら購買にいる凛ちゃんが対応してくれるよ」
「そうだな、私たちにも直ぐ連絡が来るだろう」
「それはないと思うよ、ここにあるし」
静華さんはバックポケットから黒沢《くろさわ》夏凛《かりん》のスマホを取り出し、トーク画面を表示しながら神崎さんに見せた。
「なんで夏凛のスマホを静華さんが!?」
「奏汰くんの部屋に置いてあったよ」
「あの忘れん坊が」
てことは私たちが央光《おうこう》に行くことを知っている......ってことは絶対──
「央光に行くなら私も行きたい! 前会えなかった愛宮《あみ》ちゃんに久しぶりに会いに行きたい!」
「やっぱり......こうなるから黙ってたんだよ」
「それと奏汰くんの誕生日プレゼント一緒に買いに行きたい! 大丈夫! もう目星はつけてあるから」
そういう問題じゃないんだよなぁ......
「もし静華さんが央光に来たら灰羽さんはともかく、るなちゃんはどうするのよ」
「確かに......」
「るなちゃんは私たち以外に喋れる看護師がいないんだから、患者さんでも奏汰くんと謎に喋れる清水さんぐらいしかいないんだし」
「......分かった、今回は諦める......でも! 愛宮ちゃんがいたら教えてね!」
「分かったよ、そういえば椿愛宮からの返信は来てないのか?」
あれから相当時間経ってるし、連絡の一つや二つぐらいあってもおかしくないけど。
「既読もついてないよ、ほら」
「ほんとだ......」
「まあこれは置いといて、とりあえず休憩室に戻ろっか、2人とも待ってるだろうし」
「そうだな」
「ねえその喋り方やめてくれなーい? 神崎さんって感じ、雪希子さんじゃない!」
「どっちでもいいだろ」
「私は素を欲してるの! 偽りなんていらないよ」
偽りだらけの学校を卒業してるくせによく言うよ、メンタルだけは鬼なんだから。
「倒れる! 倒れるって!」
「あっ! ごめ──」
その瞬間、車椅子が後方へ倒れたかと思われた。
「あっぶな......2人とも大丈夫?」
「ありがとうございます静華さん、僕は大丈夫です」
この状況は他の人に見られたらかなりまずいけど......
「大丈夫......ありがと......」
恥ずかし......食堂に居る人みんなこっち見てるし......どうしちゃったんだろ......今日のるななんか変だ......心臓ずっとバクバク言ってるし......顔も熱い気がする......
「そこの床濡れてるぞ」
「あっほんとだ、これで滑っちゃったのね」
「私雑巾持ってくるわ」
「ありがとう雪希子《ゆきこ》さん」
それにしても急展開だったわ......まさかるなちゃん自身が攻めに入るなんて、これはもう好きって自覚してるよね......?
「あっ......あ......ごめん......ね......」
「いっ いや! るなちゃんもビックリしただろうし......しっ仕方ないよ!」
「ちょっと2人ともアタフタし過ぎじゃない?」
静華さんは2人をからかうが如く会話に参加した。
「アタフタなんてしてっ......してないよ!」
「るなちゃん、とりあえずお水飲みな」
「......はい」
ペットボトルの水をるなちゃんに手渡し、静華さんは徐々に口角が上がっていった。
「んっ......んっ......んー......」
水を飲み終え、るなちゃんが少し落ち着いた様子で静華さんにペットボトルを渡そうと手を伸ばした時、静華さんが急に声を発した。
「あっ! そのお水、奏汰くんのだったわ」
「えっ......ええっ!?」
え! ......急に......間接キス......! ......なんて......いやでもお水満タンだったし、口付けてな──あ......キャップ......開いてた......!?
「奏汰くんには新しいの用意しとくね」
「あっ......はい、お願いします」
多分あれ、静華さんが窓閉めたついでに冷蔵庫から持ってきたお水だよね、口付けてなくて良かったぁ。
「えっ......じゃあこれは......」
「るなちゃんが全部飲んじゃっていいよ!」
計画通り......! 思った以上に成功してて自分が怖いわ。ほら、るなちゃん慌ててる慌ててる! なんで慌ててる姿って可愛いんだろうねー。
「雑巾持ってきたぞーって、るなちゃんなんでそんなにアタフタしてるの?」
「あっ! ......いや......なんでもない......よ?」
何でも無くはないでしょ、そんなに顔を赤くして。
「みんなご飯は食べ終わってるわね、とりあえず休憩室にでも行きましょうか」
「そうですね」
「っ......うん」
「私は床拭いてから行くよ」
「分かった、先行ってるね」
そう言って神崎さんを残し、奏汰たちは食器を返したあと食堂を後にした。
「いつもの所でいい?」
「うん......お願い」
窓際じゃないと見られてる気がして安心できないって雪希子《ゆきこ》さんからるなちゃんのこと聞いてたけど、今のるなちゃんなら大丈夫だと思うんだけど......もしや! 奏汰くんと人目につかない場所で話したいとか? さすがに考えすぎか。
「それじゃあ奏汰くん、るなちゃんのこと頼んだよ」
「えっ? どこか行くんですか」
「ちょっとした用事だからすぐ戻るけどね」
「分かりました」
「それじゃあね」
「......うん......また後で」
さっ、聞きに行くわよ──
「ふぅ、これでもう滑ることは無いだろ」
早いところ休憩室に戻ってるなちゃんの様子みたら、有給申請通ってるか事務室確認しに行こ。
「お疲れ様」
「ああ、静華さん、2人を置いてきて大丈夫?」
「しっかりしてるから大丈夫よ、何かあったら購買にいる凛ちゃんが対応してくれるよ」
「そうだな、私たちにも直ぐ連絡が来るだろう」
「それはないと思うよ、ここにあるし」
静華さんはバックポケットから黒沢《くろさわ》夏凛《かりん》のスマホを取り出し、トーク画面を表示しながら神崎さんに見せた。
「なんで夏凛のスマホを静華さんが!?」
「奏汰くんの部屋に置いてあったよ」
「あの忘れん坊が」
てことは私たちが央光《おうこう》に行くことを知っている......ってことは絶対──
「央光に行くなら私も行きたい! 前会えなかった愛宮《あみ》ちゃんに久しぶりに会いに行きたい!」
「やっぱり......こうなるから黙ってたんだよ」
「それと奏汰くんの誕生日プレゼント一緒に買いに行きたい! 大丈夫! もう目星はつけてあるから」
そういう問題じゃないんだよなぁ......
「もし静華さんが央光に来たら灰羽さんはともかく、るなちゃんはどうするのよ」
「確かに......」
「るなちゃんは私たち以外に喋れる看護師がいないんだから、患者さんでも奏汰くんと謎に喋れる清水さんぐらいしかいないんだし」
「......分かった、今回は諦める......でも! 愛宮ちゃんがいたら教えてね!」
「分かったよ、そういえば椿愛宮からの返信は来てないのか?」
あれから相当時間経ってるし、連絡の一つや二つぐらいあってもおかしくないけど。
「既読もついてないよ、ほら」
「ほんとだ......」
「まあこれは置いといて、とりあえず休憩室に戻ろっか、2人とも待ってるだろうし」
「そうだな」
「ねえその喋り方やめてくれなーい? 神崎さんって感じ、雪希子さんじゃない!」
「どっちでもいいだろ」
「私は素を欲してるの! 偽りなんていらないよ」
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