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3.普通男子×地味女子
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由衣の身体の上で、揺れている祐輝の額から汗が落ちた。
下腹部が痛んだが、最初は祐輝がゆっくり揺れていたおかげで、あまり苦しくなかった。彼とつながってしばらくは、お腹が圧迫されている感じがして、少し苦しかった。
途中から次第に動きが速くなり、腰をぎゅっと掴まれながら、祐輝の下腹部が打ち付けられた。パンパンッと激しい音が鳴り、祐輝の身体が壊れるんじゃないかと不安になったが、キスをくれるだけで安心できた。
抱き起こされた状態で、腰を打ち付けられた時は、振り落とされそうな気がして祐輝に思い切りしがみついた。祐輝も由衣をしっかり抱きしめてくれた。
「気持ちいい……」
祐輝がそう言うのが聞こえた。
「……うん、よかった」
「痛くないか?」
「大丈夫……」
「辛くないか?」
「大丈夫……」
「よかった」
ふにゃりと祐輝が笑った。
昔、この笑顔を見たことがあった気がした。
校外学習で、意地悪な男子に崖から突き落とされ、祐輝が助けに来てくれたときだった。あの時、由衣が無事なのを見て、ふにゃりと笑った気がする。
(痛くないか、心配してくれたのかな)
「祐ちゃんが気持ちいいなら……それでいいよ」
「バカ、おまえにも気持ちよくなってもらいたいんだよ! 今は難しいかもだけど」
由衣をもう一度倒すと、胸を鷲掴みにして、キスの雨を振らせた。
祐輝に触れられた場所が、気持ちよくて、妙な声が出てしまう。
「気持ちよすぎて、もうイキそ……」
祐輝の動きが速くなっていく。
「くっ……あっ……うっ……もう……」
由衣の身体の両側に腕を置き、ものすごい早さで腰を振り出した。
由衣の腰が浮きそうになる。
息が苦しくなった。
「……イクッ……」
由衣の秘部の奥で、ドクドクドク……と何かが動いているのを感じた。薄いゴム越しだが、祐輝のものが放出されたのだとわかる。
荒い息を吐きながら、祐輝は由衣を見つめた。
汗が次から次へと、由衣の顔に落ちてゆく。
「はあああ……」
ぱたりと由衣の身体に雪崩れ込んだ。
由衣は祐輝の身体にそっと手を回し、包み込む。
「大、丈夫……?」
「大丈夫、だ……。気持ちよすぎて、意識飛びそうだった……」
胸が早鐘を打っているのが伝わってくる。
由衣の胸もバクバク言っている。
「ちょっと、このままでいさせて……」
由衣はあやすように祐輝の背中を撫でた。
「由衣」
「はい」
「ありがと」
「え……」
「すっげー幸せ。初恋の女の子と、セックス出来る日が来るなんて夢みたいだ」
それはわたしも同じだ、と由衣は思ったが言葉にはしなかった。
「諦めなくてよかった」
「…………」
「好きだ」
「……わたしも、好き」
嬉しいな、と祐輝はキスをした。
徐に由衣の身体から下り、由衣の身体からさきほどまで硬くなっていたものを抜く。
ウエットティッシュを持ってくると、由衣の秘部を拭ってくれた。
「自分でするよ」
「いいよ、俺がしたいんだ」
「じゃあ、わたしが祐ちゃんのを拭く」
「いいって」
そう言いつつも、由衣にされるがままになる祐輝だった。
「……そんなに見るな」
「だって……」
「そんなに見たけりゃ、今度もっと見せてやるよ」
「いいよ、そんな」
興味よりも羞恥心が勝り、由衣はしっかり遠慮をした。
祐輝は由衣の肩を抱き、二人はベッドに転がった。
「会ってすぐこんなことするなんて、わたし、ふしだらだよ」
「別に初対面じゃないし、悪いことじゃないよ。……俺はおまえが好きだったし」
「そうだけど……」
戸惑いがないとは言えない。
ドラマや漫画や小説の世界でしか無いことだと思っていた。
そんな簡単に身体を許すなんて、自分には無縁だと思っていたのだ。
けれど、祐輝が言うように「悪いことではない」とは思った。
「……初めてが祐ちゃんでよかった」
「そっか。でも最初で最後だと思うけどな」
「え? それどういう意味?」
「由衣の相手は俺だけってことだよ」
「そうなの?」
「そのつもりでいろってことだよ」
鈍感だな、と祐輝は額を小突いた。
「痛っ」
もう、と由衣は額を撫でた。
そして幸せな気持ちのまま、目を閉じた。
下腹部が痛んだが、最初は祐輝がゆっくり揺れていたおかげで、あまり苦しくなかった。彼とつながってしばらくは、お腹が圧迫されている感じがして、少し苦しかった。
途中から次第に動きが速くなり、腰をぎゅっと掴まれながら、祐輝の下腹部が打ち付けられた。パンパンッと激しい音が鳴り、祐輝の身体が壊れるんじゃないかと不安になったが、キスをくれるだけで安心できた。
抱き起こされた状態で、腰を打ち付けられた時は、振り落とされそうな気がして祐輝に思い切りしがみついた。祐輝も由衣をしっかり抱きしめてくれた。
「気持ちいい……」
祐輝がそう言うのが聞こえた。
「……うん、よかった」
「痛くないか?」
「大丈夫……」
「辛くないか?」
「大丈夫……」
「よかった」
ふにゃりと祐輝が笑った。
昔、この笑顔を見たことがあった気がした。
校外学習で、意地悪な男子に崖から突き落とされ、祐輝が助けに来てくれたときだった。あの時、由衣が無事なのを見て、ふにゃりと笑った気がする。
(痛くないか、心配してくれたのかな)
「祐ちゃんが気持ちいいなら……それでいいよ」
「バカ、おまえにも気持ちよくなってもらいたいんだよ! 今は難しいかもだけど」
由衣をもう一度倒すと、胸を鷲掴みにして、キスの雨を振らせた。
祐輝に触れられた場所が、気持ちよくて、妙な声が出てしまう。
「気持ちよすぎて、もうイキそ……」
祐輝の動きが速くなっていく。
「くっ……あっ……うっ……もう……」
由衣の身体の両側に腕を置き、ものすごい早さで腰を振り出した。
由衣の腰が浮きそうになる。
息が苦しくなった。
「……イクッ……」
由衣の秘部の奥で、ドクドクドク……と何かが動いているのを感じた。薄いゴム越しだが、祐輝のものが放出されたのだとわかる。
荒い息を吐きながら、祐輝は由衣を見つめた。
汗が次から次へと、由衣の顔に落ちてゆく。
「はあああ……」
ぱたりと由衣の身体に雪崩れ込んだ。
由衣は祐輝の身体にそっと手を回し、包み込む。
「大、丈夫……?」
「大丈夫、だ……。気持ちよすぎて、意識飛びそうだった……」
胸が早鐘を打っているのが伝わってくる。
由衣の胸もバクバク言っている。
「ちょっと、このままでいさせて……」
由衣はあやすように祐輝の背中を撫でた。
「由衣」
「はい」
「ありがと」
「え……」
「すっげー幸せ。初恋の女の子と、セックス出来る日が来るなんて夢みたいだ」
それはわたしも同じだ、と由衣は思ったが言葉にはしなかった。
「諦めなくてよかった」
「…………」
「好きだ」
「……わたしも、好き」
嬉しいな、と祐輝はキスをした。
徐に由衣の身体から下り、由衣の身体からさきほどまで硬くなっていたものを抜く。
ウエットティッシュを持ってくると、由衣の秘部を拭ってくれた。
「自分でするよ」
「いいよ、俺がしたいんだ」
「じゃあ、わたしが祐ちゃんのを拭く」
「いいって」
そう言いつつも、由衣にされるがままになる祐輝だった。
「……そんなに見るな」
「だって……」
「そんなに見たけりゃ、今度もっと見せてやるよ」
「いいよ、そんな」
興味よりも羞恥心が勝り、由衣はしっかり遠慮をした。
祐輝は由衣の肩を抱き、二人はベッドに転がった。
「会ってすぐこんなことするなんて、わたし、ふしだらだよ」
「別に初対面じゃないし、悪いことじゃないよ。……俺はおまえが好きだったし」
「そうだけど……」
戸惑いがないとは言えない。
ドラマや漫画や小説の世界でしか無いことだと思っていた。
そんな簡単に身体を許すなんて、自分には無縁だと思っていたのだ。
けれど、祐輝が言うように「悪いことではない」とは思った。
「……初めてが祐ちゃんでよかった」
「そっか。でも最初で最後だと思うけどな」
「え? それどういう意味?」
「由衣の相手は俺だけってことだよ」
「そうなの?」
「そのつもりでいろってことだよ」
鈍感だな、と祐輝は額を小突いた。
「痛っ」
もう、と由衣は額を撫でた。
そして幸せな気持ちのまま、目を閉じた。
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