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33.昼寝
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真緒は、身を捩らせながらも、恥ずかしいですと尚も軽く抵抗している。
「恥ずかしい恥ずかしい、って……恥ずかしいことしてんだから当たり前だろ?」
俺の前では恥ずかしい姿も見せろって、と耳元で囁く。
「俺しか見てないんだから、恥ずかしがってる顔も、エロい顔も全部見せてよ。その声も聞かせてよ、全部。な? 俺も見せてるんだから」
わざと卑猥な言い方で囁く。
真緒の手首を掴み、唇を押しつける。
「ぃぁ……あぅ……」
全身が性感帯であるかのように、創平の下で悶えている。
昨日初めてセックスをしたというのに、もう創平の手や指にかき回されて、いやらしい声を出している。
『勝手に……変な声が……』
「自然なことだ」
だが身体は正直なようで、まだ繋がるには苦悶に顔を歪めていた。
「大丈夫か?」
大丈夫、と真緒の口がそう言っている。
シャーベットを食べ終わったあと、二人はベッドに転がった。
創平は少し昼寝をしよう、とわざと真緒をベッドに誘ったのだ。あわよくば、と疚しい気持ちを持ちを抱き、寝転ぶ真緒の身体を背後から抱きしめた。
初めは服のシャツの上から胸や腹を撫でているだけだった。真緒が抵抗しないのをいいことに、裾から手を忍ばせ、真緒の女性らしい場所に直接侵入した。
「……っ」
それでも嫌がる様子はなかったので、調子に乗ってしまった。スカートをゆっくりたくし上げ、太腿の間に手を入れ、くにくにと真ん中を撫で上げた。
「……ゃぅ……っ……」
「いや?」
首を振るのを確認し、そのまま指先の動きを続けた。
彼女が少しでも淫らな気分になってくれれば、とわざと身体を撫でたり、耳元で話したり……企んだら、まんまと乗せられたようだ。
「セックス、する?」
今、こうして生まれたままの姿にして、一つに繋がっているのだ。
少し苦しそうだったが、涙を流してはいなかった。
繋がった部分が熱く、そこだけが別の生き物のように熱を帯びている。
「真緒のナカ、熱い」
勝手に腰が動いてしまう。
自分のモノも熱くなっているのはわかっている。
擦り合わせるとさらに熱を帯び、快感が湧き上がってくるのだ。
「真緒も、いつか気持ちよくなるから。気持ちよくなるように俺がするから」
勝手なことを言って、言いくるめて、こうしてまた抱いている。
「……ぁぅ……ぃゃぁ……」
悲鳴なのか、聞いたことのない声に思わず微笑んでしまう。
(真緒の喘ぎ声か……)
声が出なくても、あいうえお、の母音は小さく口にすることが出来るのだと気づいた。
(俺をそそらせるには充分な声だ)
昨日よりもっと長く真緒のナカにいよう、と創平は彼女を抱きしめた。
服を着るのも、背を向けている真緒だ。
(ま、いきなり恥じらいなくなるよりはいいか……?)
そのうち自分を求めるようになるだろうな、と先のことを考えてほくそ笑んだ。
「痛む? 明日、自転車乗れるか?」
そんな創平のデリカシーのない質問に、真緒は小さく頷いた。
「昨日二回で今日も二回……ちょっとさすがに痛むか? 腫れてはなかったみたいだけど」
さらに追い打ちをかける発言に、真緒は赤面した。
「乱暴に突いてごめん……」
平気です、と彼女は笑った。
「あのさ、したくない日はちゃんと言えよ? でないと、俺は無限に求めそうだから」
『はい』
ちゃんと言います、と頷いてくれた。
今日も、本当はもっと抱きたかった。実際は体力は持たないだろうけれど、時間の許す限りこのベッドで貪りたかったくらいだ。
(最初からがっついてたからな……)
『あの』
「ん?」
『会う度にするものなんでしょうか』
「会うとセックスするのかって? いや、そんなことはないけど」
『そうなんですね』
なぜか真緒はほっとした顔になっている。
「まあ、するかもしれないし、しないかもしれない。俺は……したいけどな」
『!』
「覚悟しといて」
『…………』
真緒は困惑したようで俯いた。
「けど、身体目的だと思われたくないし。昨日も言ったけど、好きの延長でするんだよ。真緒が好きだから、一緒にいたいと思ってて、手ぇつないだり、キスしたりする。その先にセックスがある。しなくても、俺は別に嫌いにはならないよ。一緒にいるから、一緒にいろんなことしたい。楽しいこととか、面白いこととか。……気持ちいいこととか。それだけだよ」
性欲強くてごめん、と真緒を頭を撫でた。
『もっと勉強します』
「勉強?」
『恋人同士が、どんなことするのかって、調べてみたんですけど』
「調べた!? セックス?」
はい、と彼女は頷く。
「何、調べた? 誰かに訊いたの? ああ、ネットか」
『その……女性が、男性の……を舐めたり咥えたりするとか、あって……。したほうがいいのかなって思ったんですけど……」
彼女が何を言っているか、必死で理解しようと処理するが、どう考えても卑猥なことを言っているとしか思えなかった。
(え、咥える……)
『恥ずかしくて……言えなくて……』
「それ、したかったの?」
『そういうわけでは。みんなしてるなら恥ずかしくないと思ったけど、いざとなると恥ずかしいと思って……』
「だったら次、してもらうから。俺さ、真緒にしてもらいたいこととか、したい体位とかたくさんあるんだよな。でもそれは、真緒が、俺とのセックスに抵抗がなくなってからの話。まだ身体も慣れてないだろ。俺に抱かれて気持ちいいって思えるようになったら、してもらおう。真緒のこともちゃんとイかせたいし」
真顔で俺は何言ってんだ、と思うが、真緒が真剣なのでそうなってしまうのだった。
「恥ずかしいこと、二人でもっとしよっか」
耳まで赤くさせている真緒は、伝えるのも思い切ったのだろう。
「あ、変な知識は覚えなくていいから。俺が教えるって言ったろ?」
『そう、ですね……』
「俺のことだけ考えてよ」
『はい……』
「したいことはもっと伝えてくれ」
可愛いなあもう、と創平は悶えだ。
「恥ずかしい恥ずかしい、って……恥ずかしいことしてんだから当たり前だろ?」
俺の前では恥ずかしい姿も見せろって、と耳元で囁く。
「俺しか見てないんだから、恥ずかしがってる顔も、エロい顔も全部見せてよ。その声も聞かせてよ、全部。な? 俺も見せてるんだから」
わざと卑猥な言い方で囁く。
真緒の手首を掴み、唇を押しつける。
「ぃぁ……あぅ……」
全身が性感帯であるかのように、創平の下で悶えている。
昨日初めてセックスをしたというのに、もう創平の手や指にかき回されて、いやらしい声を出している。
『勝手に……変な声が……』
「自然なことだ」
だが身体は正直なようで、まだ繋がるには苦悶に顔を歪めていた。
「大丈夫か?」
大丈夫、と真緒の口がそう言っている。
シャーベットを食べ終わったあと、二人はベッドに転がった。
創平は少し昼寝をしよう、とわざと真緒をベッドに誘ったのだ。あわよくば、と疚しい気持ちを持ちを抱き、寝転ぶ真緒の身体を背後から抱きしめた。
初めは服のシャツの上から胸や腹を撫でているだけだった。真緒が抵抗しないのをいいことに、裾から手を忍ばせ、真緒の女性らしい場所に直接侵入した。
「……っ」
それでも嫌がる様子はなかったので、調子に乗ってしまった。スカートをゆっくりたくし上げ、太腿の間に手を入れ、くにくにと真ん中を撫で上げた。
「……ゃぅ……っ……」
「いや?」
首を振るのを確認し、そのまま指先の動きを続けた。
彼女が少しでも淫らな気分になってくれれば、とわざと身体を撫でたり、耳元で話したり……企んだら、まんまと乗せられたようだ。
「セックス、する?」
今、こうして生まれたままの姿にして、一つに繋がっているのだ。
少し苦しそうだったが、涙を流してはいなかった。
繋がった部分が熱く、そこだけが別の生き物のように熱を帯びている。
「真緒のナカ、熱い」
勝手に腰が動いてしまう。
自分のモノも熱くなっているのはわかっている。
擦り合わせるとさらに熱を帯び、快感が湧き上がってくるのだ。
「真緒も、いつか気持ちよくなるから。気持ちよくなるように俺がするから」
勝手なことを言って、言いくるめて、こうしてまた抱いている。
「……ぁぅ……ぃゃぁ……」
悲鳴なのか、聞いたことのない声に思わず微笑んでしまう。
(真緒の喘ぎ声か……)
声が出なくても、あいうえお、の母音は小さく口にすることが出来るのだと気づいた。
(俺をそそらせるには充分な声だ)
昨日よりもっと長く真緒のナカにいよう、と創平は彼女を抱きしめた。
服を着るのも、背を向けている真緒だ。
(ま、いきなり恥じらいなくなるよりはいいか……?)
そのうち自分を求めるようになるだろうな、と先のことを考えてほくそ笑んだ。
「痛む? 明日、自転車乗れるか?」
そんな創平のデリカシーのない質問に、真緒は小さく頷いた。
「昨日二回で今日も二回……ちょっとさすがに痛むか? 腫れてはなかったみたいだけど」
さらに追い打ちをかける発言に、真緒は赤面した。
「乱暴に突いてごめん……」
平気です、と彼女は笑った。
「あのさ、したくない日はちゃんと言えよ? でないと、俺は無限に求めそうだから」
『はい』
ちゃんと言います、と頷いてくれた。
今日も、本当はもっと抱きたかった。実際は体力は持たないだろうけれど、時間の許す限りこのベッドで貪りたかったくらいだ。
(最初からがっついてたからな……)
『あの』
「ん?」
『会う度にするものなんでしょうか』
「会うとセックスするのかって? いや、そんなことはないけど」
『そうなんですね』
なぜか真緒はほっとした顔になっている。
「まあ、するかもしれないし、しないかもしれない。俺は……したいけどな」
『!』
「覚悟しといて」
『…………』
真緒は困惑したようで俯いた。
「けど、身体目的だと思われたくないし。昨日も言ったけど、好きの延長でするんだよ。真緒が好きだから、一緒にいたいと思ってて、手ぇつないだり、キスしたりする。その先にセックスがある。しなくても、俺は別に嫌いにはならないよ。一緒にいるから、一緒にいろんなことしたい。楽しいこととか、面白いこととか。……気持ちいいこととか。それだけだよ」
性欲強くてごめん、と真緒を頭を撫でた。
『もっと勉強します』
「勉強?」
『恋人同士が、どんなことするのかって、調べてみたんですけど』
「調べた!? セックス?」
はい、と彼女は頷く。
「何、調べた? 誰かに訊いたの? ああ、ネットか」
『その……女性が、男性の……を舐めたり咥えたりするとか、あって……。したほうがいいのかなって思ったんですけど……」
彼女が何を言っているか、必死で理解しようと処理するが、どう考えても卑猥なことを言っているとしか思えなかった。
(え、咥える……)
『恥ずかしくて……言えなくて……』
「それ、したかったの?」
『そういうわけでは。みんなしてるなら恥ずかしくないと思ったけど、いざとなると恥ずかしいと思って……』
「だったら次、してもらうから。俺さ、真緒にしてもらいたいこととか、したい体位とかたくさんあるんだよな。でもそれは、真緒が、俺とのセックスに抵抗がなくなってからの話。まだ身体も慣れてないだろ。俺に抱かれて気持ちいいって思えるようになったら、してもらおう。真緒のこともちゃんとイかせたいし」
真顔で俺は何言ってんだ、と思うが、真緒が真剣なのでそうなってしまうのだった。
「恥ずかしいこと、二人でもっとしよっか」
耳まで赤くさせている真緒は、伝えるのも思い切ったのだろう。
「あ、変な知識は覚えなくていいから。俺が教えるって言ったろ?」
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