13 / 126
第一部:冒険の根を張る
第2章:影と苔の森 第3話:黒髪の風
しおりを挟む
苔むした森の奥、深緑の帳が昼を拒むように垂れていた。
僕は一人、仲間とはぐれていた。原因は、罠だった。足元に張り巡らされた細い蔓。それに気づかず踏み込んでしまい、反射的に飛び退いた拍子に斜面を滑り落ちた。叫び声を上げる暇もなく、厚い苔に包まれた地面に叩きつけられ、気づけば霧に覆われた小さな谷底にいた。
「……どこだ、ここ」
声に出しても返事はない。耳に届くのは、葉が擦れる微かな音と、遠くで水が滴る気配だけ。
地図も、方角も、すべてが意味を失っていた。
クレアさんやガルドさんはすぐ上にいるかもしれない。でも、声を出すにはこの森は静かすぎた。魔獣が近くにいる気配はないが、それが逆に不安を煽った。
何より、僕は自分の失敗に胸が締めつけられていた。たったひとつの注意不足で、パーティを乱し、足を引っ張った。
(……落ち着け。まずは、戻る道を探さないと)
ゆっくりと歩を進めながら、周囲を見渡す。けれど苔と靄に包まれた視界は曖昧で、木々もどこか均一で、目印になるようなものは何もなかった。
霧が深くなる。歩けば歩くほど、音が吸い込まれていくような感覚が広がる。
木々の間を風が通り抜け、まるで誰かが囁いているように聞こえた。
そのときだった。
気配がした。背後、ではない。斜め前、木立の向こう。何かが、そこに“いる”。
僕は反射的に剣に手をかけた。が、それを抜く前に、姿が現れた。
――黒い外套。長く伸びた黒髪。無言で佇む少女。
背中には弓。腰には矢筒。その姿は、まるで森の空気そのもののように静かで、凛としていた。
「……誰……?」
僕が言葉を発すると、彼女は何も言わずに一歩前へ出た。
その足音さえも、まるで霧に溶けるように静かだった。
少女は僕の方を見るでもなく、すっと右手を上げ、森の奥――ほんのわずかに開けた獣道を指し示した。
苔の間に踏み固められたわずかな痕跡。気づかなければ見過ごしてしまうような、細く隠れた通り道。
僕は戸惑いながらも、思わず尋ねた。
「助けてくれるの?」
少女は、微かに眉を動かした気がした。けれどすぐに、首を横に振った。
「手を貸したわけじゃない」
久しぶりに聞くような声色だった。低く、乾いた響き。けれど、不思議と印象に残る声。
「ただ、邪魔されたくなかっただけ」
言い残すと、少女は踵を返して森の中へと歩き去っていく。
「ま、待って──!」
追いかけようとしたが、その背中はもう、靄の奥に溶けていた。気配も、音も、残していない。ただ、確かに“そこにいた”という感覚だけが残っていた。
僕は胸に手を当てた。なぜか心が、少しだけあたたかくなっていた。
(……誰だったんだろう。なんだか、すごく……)
言葉にはできない“何か”を感じながら、彼女が示した道へと足を踏み出した。
静かに、でも確かに、霧の奥に光が射すような気がしていた。
苔の道を辿ると、やがて視界の先に、見覚えのある倒木と苔壁の窪みが現れた。
「……戻れた」
安堵の吐息が零れた瞬間、遠くから声が届いた。
「ニコ君! そこにいるの?」
クレアさんの声だった。間もなく彼女とガルドの姿が木々の合間から現れる。クレアさんは駆け寄り、僕の肩を掴んだ。
「よかった……無事で……!」
その表情には心底ホッとした安堵がにじんでいた。僕は頷きながら、言葉を探す。
「ごめん……罠に引っかかって、はぐれて……でも、誰かが……」
言いかけて、言葉を飲み込んだ。
助けてくれた、とは言えない。彼女自身がそう否定したし、名も知らないままだ。けれど、彼女の示した道がなければ、僕は今ここにいなかった。
「……なんでもない。ちゃんと戻れてよかった」
クレアさんは少し首を傾げたが、それ以上は問わなかった。代わりに、ふっと笑って言った。
「ほんと、よく戻ってきてくれた。じゃないと、またガルドさんが森ごと斬り開くところだったよ」
その言葉に、ガルドさんは僅かに眉を動かし、目を逸らした。無口な彼なりに、心配してくれていたのだと思うと、胸がじんわりと温かくなる。
「……ありがとう。これからは、もっと気をつける」
その場で小さく頭を下げると、ガルドさんは一度だけ頷いた。
歩き出した三人の後ろで、僕はもう一度、森の奥を振り返った。
靄の向こうに、あの黒髪の少女の影はなかった。けれど、森を吹き抜ける風のなかに、微かに彼女の気配が残っている気がした。
(また会えるのかな)
そんな思いが、胸の奥に芽を出す。
ギルドに戻ったあと、今日の依頼内容を報告し、無事に報酬を受け取った。事務官の対応もいつも通りで、特に問題はなかったが、僕の心は落ち着かないままだった。
クレアさんやガルドさんと別れ、ひとりで寮の部屋に戻った夜。窓辺に腰かけ、ぼんやりと夜風に当たりながら、あの時の光景を何度も思い返した。
(なんで、僕にあの道を教えてくれたんだろう)
名を告げることもなく、矢も放たず、ただ静かに現れて、去っていった少女。
それが誰かと問われれば「黒髪の風」としか答えようがない。
強くて、静かで、けれどどこか寂しげな背中。
(あの人は、何を守っているんだろう)
窓の外に、夜の森が見えた。風が梢を揺らし、星明かりがこぼれていた。
僕は胸元にぶら下がる器――光の玉の入ったペンダントに手を添えた。
ほんの僅かに、それがあたたかく脈打ったように感じた。
もしかしたら、あの出会いは偶然じゃない。僕がここで生きていくための、ひとつの始まりなのかもしれない。
僕は一人、仲間とはぐれていた。原因は、罠だった。足元に張り巡らされた細い蔓。それに気づかず踏み込んでしまい、反射的に飛び退いた拍子に斜面を滑り落ちた。叫び声を上げる暇もなく、厚い苔に包まれた地面に叩きつけられ、気づけば霧に覆われた小さな谷底にいた。
「……どこだ、ここ」
声に出しても返事はない。耳に届くのは、葉が擦れる微かな音と、遠くで水が滴る気配だけ。
地図も、方角も、すべてが意味を失っていた。
クレアさんやガルドさんはすぐ上にいるかもしれない。でも、声を出すにはこの森は静かすぎた。魔獣が近くにいる気配はないが、それが逆に不安を煽った。
何より、僕は自分の失敗に胸が締めつけられていた。たったひとつの注意不足で、パーティを乱し、足を引っ張った。
(……落ち着け。まずは、戻る道を探さないと)
ゆっくりと歩を進めながら、周囲を見渡す。けれど苔と靄に包まれた視界は曖昧で、木々もどこか均一で、目印になるようなものは何もなかった。
霧が深くなる。歩けば歩くほど、音が吸い込まれていくような感覚が広がる。
木々の間を風が通り抜け、まるで誰かが囁いているように聞こえた。
そのときだった。
気配がした。背後、ではない。斜め前、木立の向こう。何かが、そこに“いる”。
僕は反射的に剣に手をかけた。が、それを抜く前に、姿が現れた。
――黒い外套。長く伸びた黒髪。無言で佇む少女。
背中には弓。腰には矢筒。その姿は、まるで森の空気そのもののように静かで、凛としていた。
「……誰……?」
僕が言葉を発すると、彼女は何も言わずに一歩前へ出た。
その足音さえも、まるで霧に溶けるように静かだった。
少女は僕の方を見るでもなく、すっと右手を上げ、森の奥――ほんのわずかに開けた獣道を指し示した。
苔の間に踏み固められたわずかな痕跡。気づかなければ見過ごしてしまうような、細く隠れた通り道。
僕は戸惑いながらも、思わず尋ねた。
「助けてくれるの?」
少女は、微かに眉を動かした気がした。けれどすぐに、首を横に振った。
「手を貸したわけじゃない」
久しぶりに聞くような声色だった。低く、乾いた響き。けれど、不思議と印象に残る声。
「ただ、邪魔されたくなかっただけ」
言い残すと、少女は踵を返して森の中へと歩き去っていく。
「ま、待って──!」
追いかけようとしたが、その背中はもう、靄の奥に溶けていた。気配も、音も、残していない。ただ、確かに“そこにいた”という感覚だけが残っていた。
僕は胸に手を当てた。なぜか心が、少しだけあたたかくなっていた。
(……誰だったんだろう。なんだか、すごく……)
言葉にはできない“何か”を感じながら、彼女が示した道へと足を踏み出した。
静かに、でも確かに、霧の奥に光が射すような気がしていた。
苔の道を辿ると、やがて視界の先に、見覚えのある倒木と苔壁の窪みが現れた。
「……戻れた」
安堵の吐息が零れた瞬間、遠くから声が届いた。
「ニコ君! そこにいるの?」
クレアさんの声だった。間もなく彼女とガルドの姿が木々の合間から現れる。クレアさんは駆け寄り、僕の肩を掴んだ。
「よかった……無事で……!」
その表情には心底ホッとした安堵がにじんでいた。僕は頷きながら、言葉を探す。
「ごめん……罠に引っかかって、はぐれて……でも、誰かが……」
言いかけて、言葉を飲み込んだ。
助けてくれた、とは言えない。彼女自身がそう否定したし、名も知らないままだ。けれど、彼女の示した道がなければ、僕は今ここにいなかった。
「……なんでもない。ちゃんと戻れてよかった」
クレアさんは少し首を傾げたが、それ以上は問わなかった。代わりに、ふっと笑って言った。
「ほんと、よく戻ってきてくれた。じゃないと、またガルドさんが森ごと斬り開くところだったよ」
その言葉に、ガルドさんは僅かに眉を動かし、目を逸らした。無口な彼なりに、心配してくれていたのだと思うと、胸がじんわりと温かくなる。
「……ありがとう。これからは、もっと気をつける」
その場で小さく頭を下げると、ガルドさんは一度だけ頷いた。
歩き出した三人の後ろで、僕はもう一度、森の奥を振り返った。
靄の向こうに、あの黒髪の少女の影はなかった。けれど、森を吹き抜ける風のなかに、微かに彼女の気配が残っている気がした。
(また会えるのかな)
そんな思いが、胸の奥に芽を出す。
ギルドに戻ったあと、今日の依頼内容を報告し、無事に報酬を受け取った。事務官の対応もいつも通りで、特に問題はなかったが、僕の心は落ち着かないままだった。
クレアさんやガルドさんと別れ、ひとりで寮の部屋に戻った夜。窓辺に腰かけ、ぼんやりと夜風に当たりながら、あの時の光景を何度も思い返した。
(なんで、僕にあの道を教えてくれたんだろう)
名を告げることもなく、矢も放たず、ただ静かに現れて、去っていった少女。
それが誰かと問われれば「黒髪の風」としか答えようがない。
強くて、静かで、けれどどこか寂しげな背中。
(あの人は、何を守っているんだろう)
窓の外に、夜の森が見えた。風が梢を揺らし、星明かりがこぼれていた。
僕は胸元にぶら下がる器――光の玉の入ったペンダントに手を添えた。
ほんの僅かに、それがあたたかく脈打ったように感じた。
もしかしたら、あの出会いは偶然じゃない。僕がここで生きていくための、ひとつの始まりなのかもしれない。
0
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる