37 / 126
第二部:覚悟の種が揺れる
第7章:雷と風の兄弟 第2話:カイ──焔の牙との再会
しおりを挟む
断層地帯の切れ目から吹き込む風が、不意に熱を帯びる。まるで警告のように、俺の背中の精霊たちがそっと身構えた。
足音が近づき、洞窟の入り口に巨大な影が現れる。
炎のような赤髪――レグナ。その姿をひと目見ただけで、胸の奥に古傷のような疼きが蘇る。
あの時も、こんなふうに空気を変える男だった。
「よぉ、カイ。ずいぶん楽しそうにやってるじゃねぇか」
レグナが、岩棚を踏みしめながらこちらに近づく。無造作な足取りのはずなのに、一歩ごとに地面がわずかに軋む。
その後ろには、冷たい瞳のジーナ、薄く笑うトム、無表情なメル――焔の牙の仲間たちが並ぶ。
「随分と派手なパーティ組んでるな。しかもガキ連れとは……お前、昔はもっと自由だったろ?」
嘲るような言い方。でも、その声には不思議と嫌悪はない。ただ“試す”ような響きが混じっていた。
「ま、こいつらといると退屈しねぇからな」
肩をすくめて返す俺。強がり半分、本音半分だ。
「子供扱いはやめてください」
と、ニコが一歩前に出て、じっとレグナを見返した。柔らかな瞳に、ほんの少しだけ決意の色。
「俺たちは、それぞれに理由があってここにいる。……カイさんも、そうです」
ニコの言葉が静かに響く。
レグナがわずかに目を細めた。
「へぇ。しっかりした子分だな、カイ」
「子分って柄じゃねぇよ。こいつら、意外と強いんだぜ」
受け流す俺を見て、ジーナが鼻で笑う。
「お人好しになったものね、カイ」
「そっちだって、俺にあきれてなかったっけ?」
「今でもあきれてるわよ」
ジーナの返答にどこか安堵する。懐かしい。けれど、それだけじゃない――
今の俺には、“帰る場所”がある。
レグナが、ふと声の調子を落とした。
「……で? “本気”はどうした?」
不意に、真正面から投げかけられる問い。
「昔みてぇに、力だけを信じて走ってたお前が、今は何を見てるんだ?」
その一言が、胸に鋭く突き刺さる。
「さあな。今は、こいつらと前に進むのが面白くてな」
素直な気持ちのつもりだったが、レグナは“ふっ”と息を吐いた。
「……ずいぶん丸くなったじゃねぇか。でもな、甘くなった分、強さは失っちゃいねぇか?」
レグナの視線は重い。冗談のようでいて、本気で俺の“変化”を計ろうとしている。
「答えは、そのうち見せてやるよ」
とだけ、俺は言った。
断層地帯の風が強まり、周囲の岩肌が鳴る。
レグナは話を終えると、わざとらしく背を向ける。
「――行くぞ」
その背中は、巨大な炎の塊のようだった。
彼らが歩き去る。その残り火のような熱だけが、しばらく空気に残る。
静けさが戻った瞬間、俺は無意識に拳を握っていた。
(……チクショウ、やっぱりまだ、あいつには敵わないって思ってるのか、俺)
仲間たちの視線を感じ、俺はいつもの軽口でごまかした。
「なんだよ、珍しい奴らに会ったな。さて、行こうぜ」
「カイさん……」
ニコが何かを言いかけたが、俺はわざと明るく笑った。
“燻るもの”が胸の奥に残り続けている。それは、かつての自分と、今の自分――
どちらが本物なのかを問われたような、不安にも似た熱だった。
レグナたちの背が断層の向こうに消えていくと、さっきまで張りつめていた空気が、嘘みたいに軽くなった。
俺は肩の力を抜いて深呼吸する。けれど、心臓の奥に残る熱は、簡単に冷めてくれなかった。
「……知り合いだったんだね」
クレアが控えめに尋ねてくる。
「まあな。昔、ちょっと一緒に魔獣狩りやっただけだ」
できるだけ軽く答える。クレアはそれ以上、何も聞こうとしなかった。ただ、俺の横を静かに歩いてくれる。その沈黙が少しだけありがたい。
「カイ、さっきの人……怖い」
リリィがぽつりと呟く。普段は感情を表に出さない彼女が、ほんのわずか眉を寄せていた。
「平気だよ。見た目は怖いけど、妙なところで律儀なんだ、あいつは」
そう答えた瞬間、胸がちくりと痛んだ。本当にそう思っているのか? それとも――自分に言い聞かせているだけなのか。
ガルドが少しだけ間を置いてから、低く言った。
「……強かった。昔、同じ任務に出たことがある。あれは“敵”なら厄介だ」
ガルドのような男がそう評するほどだ。やっぱり、あいつの力は特別なんだろう。
「ま、今は味方でも敵でもないさ」
俺はそう締めくくった。
俺たちは再び歩き出す。断層地帯の風は鋭く冷たいはずなのに、肌の奥ではレグナが残した熱が燻り続けている。
ニコが、少しだけ距離を詰めて俺の隣に並ぶ。
「カイさんは……あの人のこと、どう思ってるんですか?」
いきなり本質を突く。やっぱり、こいつは不思議だ。
「うーん。昔は憧れたこともあった。でも今は……うまく言えねぇな」
「……今は、違う?」
「違うな。昔の俺なら、たぶんあいつみたいになりたかった。でも今は――」
言葉に詰まった。
“自由”のままでは、きっと手に入らなかったものがある。それを今、仲間たちと歩きながら、少しずつ実感している。
「今は“誰かと進む”ほうが面白い気がしてる。なんでだろうな」
答えにならない答え。けれど、ニコは優しく微笑んでくれた。
「それで、いいと思います」
“それで、いい”――その言葉だけで、また胸の中が少し楽になる。
断層の裂け目を抜けると、さらに風が強まる。岩棚の隙間から、遠くで焔の牙の一団が前を進んでいるのが見えた。
レグナは時折立ち止まり、後ろも振り返らずに仲間たちに指示を飛ばしている。その背中はどこまでも大きく、孤独だった。
「……ああいう人が、一人で進み続ける理由、わかる気がする」
俺がぽつりと呟くと、リリィがちらりと横目で見てくる。
「どうして?」
「怖いからかもな。立ち止まるのも、誰かに預けるのも。あいつはたぶん、それができないんだろ」
俺自身、ずっとそうだった。誰とも深く関わらず、自由でいることだけを選んできた。でも、今は――
「俺も前は、そうだった。……だけど、今はちょっと違う。こうして誰かと一緒に歩くのも、悪くないって思えるようになったんだ」
恥ずかしくて、つい照れ隠しに頭をかく。
「へんなカイ」
リリィが無表情でそう呟き、ニコが吹き出した。クレアも小さく笑う。ガルドは無言で前を向いたまま、肩をひとつ揺らした。
仲間と歩く道。そのぬくもりと、まだ拭いきれない燻る想い。
――どちらも、今の俺には必要なものなのかもしれない。
その時、不意に風が止み、空間が妙な静けさに包まれた。遥か前方、断層の岩壁を突き抜けるような轟音――魔獣の咆哮が響き渡った。
「……始まるな」
ガルドが小さく呟く。
「よし、気を引き締めて行こうぜ!」
俺は前を向き直し、風と雷の精霊にそっと呼びかける。
レグナの熱と、焔の牙の記憶が、まだ俺の中に燻っている。だが、それを抱えて進むしかない。
――今の俺は、“一人じゃない”。
その確信を胸に、断層の風の中へと、俺たちは歩き出した。
足音が近づき、洞窟の入り口に巨大な影が現れる。
炎のような赤髪――レグナ。その姿をひと目見ただけで、胸の奥に古傷のような疼きが蘇る。
あの時も、こんなふうに空気を変える男だった。
「よぉ、カイ。ずいぶん楽しそうにやってるじゃねぇか」
レグナが、岩棚を踏みしめながらこちらに近づく。無造作な足取りのはずなのに、一歩ごとに地面がわずかに軋む。
その後ろには、冷たい瞳のジーナ、薄く笑うトム、無表情なメル――焔の牙の仲間たちが並ぶ。
「随分と派手なパーティ組んでるな。しかもガキ連れとは……お前、昔はもっと自由だったろ?」
嘲るような言い方。でも、その声には不思議と嫌悪はない。ただ“試す”ような響きが混じっていた。
「ま、こいつらといると退屈しねぇからな」
肩をすくめて返す俺。強がり半分、本音半分だ。
「子供扱いはやめてください」
と、ニコが一歩前に出て、じっとレグナを見返した。柔らかな瞳に、ほんの少しだけ決意の色。
「俺たちは、それぞれに理由があってここにいる。……カイさんも、そうです」
ニコの言葉が静かに響く。
レグナがわずかに目を細めた。
「へぇ。しっかりした子分だな、カイ」
「子分って柄じゃねぇよ。こいつら、意外と強いんだぜ」
受け流す俺を見て、ジーナが鼻で笑う。
「お人好しになったものね、カイ」
「そっちだって、俺にあきれてなかったっけ?」
「今でもあきれてるわよ」
ジーナの返答にどこか安堵する。懐かしい。けれど、それだけじゃない――
今の俺には、“帰る場所”がある。
レグナが、ふと声の調子を落とした。
「……で? “本気”はどうした?」
不意に、真正面から投げかけられる問い。
「昔みてぇに、力だけを信じて走ってたお前が、今は何を見てるんだ?」
その一言が、胸に鋭く突き刺さる。
「さあな。今は、こいつらと前に進むのが面白くてな」
素直な気持ちのつもりだったが、レグナは“ふっ”と息を吐いた。
「……ずいぶん丸くなったじゃねぇか。でもな、甘くなった分、強さは失っちゃいねぇか?」
レグナの視線は重い。冗談のようでいて、本気で俺の“変化”を計ろうとしている。
「答えは、そのうち見せてやるよ」
とだけ、俺は言った。
断層地帯の風が強まり、周囲の岩肌が鳴る。
レグナは話を終えると、わざとらしく背を向ける。
「――行くぞ」
その背中は、巨大な炎の塊のようだった。
彼らが歩き去る。その残り火のような熱だけが、しばらく空気に残る。
静けさが戻った瞬間、俺は無意識に拳を握っていた。
(……チクショウ、やっぱりまだ、あいつには敵わないって思ってるのか、俺)
仲間たちの視線を感じ、俺はいつもの軽口でごまかした。
「なんだよ、珍しい奴らに会ったな。さて、行こうぜ」
「カイさん……」
ニコが何かを言いかけたが、俺はわざと明るく笑った。
“燻るもの”が胸の奥に残り続けている。それは、かつての自分と、今の自分――
どちらが本物なのかを問われたような、不安にも似た熱だった。
レグナたちの背が断層の向こうに消えていくと、さっきまで張りつめていた空気が、嘘みたいに軽くなった。
俺は肩の力を抜いて深呼吸する。けれど、心臓の奥に残る熱は、簡単に冷めてくれなかった。
「……知り合いだったんだね」
クレアが控えめに尋ねてくる。
「まあな。昔、ちょっと一緒に魔獣狩りやっただけだ」
できるだけ軽く答える。クレアはそれ以上、何も聞こうとしなかった。ただ、俺の横を静かに歩いてくれる。その沈黙が少しだけありがたい。
「カイ、さっきの人……怖い」
リリィがぽつりと呟く。普段は感情を表に出さない彼女が、ほんのわずか眉を寄せていた。
「平気だよ。見た目は怖いけど、妙なところで律儀なんだ、あいつは」
そう答えた瞬間、胸がちくりと痛んだ。本当にそう思っているのか? それとも――自分に言い聞かせているだけなのか。
ガルドが少しだけ間を置いてから、低く言った。
「……強かった。昔、同じ任務に出たことがある。あれは“敵”なら厄介だ」
ガルドのような男がそう評するほどだ。やっぱり、あいつの力は特別なんだろう。
「ま、今は味方でも敵でもないさ」
俺はそう締めくくった。
俺たちは再び歩き出す。断層地帯の風は鋭く冷たいはずなのに、肌の奥ではレグナが残した熱が燻り続けている。
ニコが、少しだけ距離を詰めて俺の隣に並ぶ。
「カイさんは……あの人のこと、どう思ってるんですか?」
いきなり本質を突く。やっぱり、こいつは不思議だ。
「うーん。昔は憧れたこともあった。でも今は……うまく言えねぇな」
「……今は、違う?」
「違うな。昔の俺なら、たぶんあいつみたいになりたかった。でも今は――」
言葉に詰まった。
“自由”のままでは、きっと手に入らなかったものがある。それを今、仲間たちと歩きながら、少しずつ実感している。
「今は“誰かと進む”ほうが面白い気がしてる。なんでだろうな」
答えにならない答え。けれど、ニコは優しく微笑んでくれた。
「それで、いいと思います」
“それで、いい”――その言葉だけで、また胸の中が少し楽になる。
断層の裂け目を抜けると、さらに風が強まる。岩棚の隙間から、遠くで焔の牙の一団が前を進んでいるのが見えた。
レグナは時折立ち止まり、後ろも振り返らずに仲間たちに指示を飛ばしている。その背中はどこまでも大きく、孤独だった。
「……ああいう人が、一人で進み続ける理由、わかる気がする」
俺がぽつりと呟くと、リリィがちらりと横目で見てくる。
「どうして?」
「怖いからかもな。立ち止まるのも、誰かに預けるのも。あいつはたぶん、それができないんだろ」
俺自身、ずっとそうだった。誰とも深く関わらず、自由でいることだけを選んできた。でも、今は――
「俺も前は、そうだった。……だけど、今はちょっと違う。こうして誰かと一緒に歩くのも、悪くないって思えるようになったんだ」
恥ずかしくて、つい照れ隠しに頭をかく。
「へんなカイ」
リリィが無表情でそう呟き、ニコが吹き出した。クレアも小さく笑う。ガルドは無言で前を向いたまま、肩をひとつ揺らした。
仲間と歩く道。そのぬくもりと、まだ拭いきれない燻る想い。
――どちらも、今の俺には必要なものなのかもしれない。
その時、不意に風が止み、空間が妙な静けさに包まれた。遥か前方、断層の岩壁を突き抜けるような轟音――魔獣の咆哮が響き渡った。
「……始まるな」
ガルドが小さく呟く。
「よし、気を引き締めて行こうぜ!」
俺は前を向き直し、風と雷の精霊にそっと呼びかける。
レグナの熱と、焔の牙の記憶が、まだ俺の中に燻っている。だが、それを抱えて進むしかない。
――今の俺は、“一人じゃない”。
その確信を胸に、断層の風の中へと、俺たちは歩き出した。
0
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる