39 / 126
第二部:覚悟の種が揺れる
第7章:雷と風の兄弟 第4話:カイ──雷は己を撃つ
しおりを挟む
焦土の戦いが終わり、焼けつくような熱の残滓が風の中に漂っていた。
ブルーミング・ルーツと焔の牙が並び立った焦げ跡――あの場で交わした言葉と、レグナの鋭い視線が、いまだ胸の奥を離れない。
(理想か、現実か……)
仲間と進むこと。それが今の自分の“現実”だと信じたかった。でも、レグナの言葉は確かに核心を突いていた。「お前が守りたいのは“理想”か? それとも“現実”だ?」――あの問いが頭から離れない。
焦げた地表を踏みしめながら、俺たちは次の安息ポイントへと向かっていた。
先頭を歩くガルドの背中。無言で歩くリリィ。ニコとクレアは小声で何か話している。俺は――今にも体が勝手に駆け出しそうな気がして、わざと仲間たちから少し距離をとった。
(俺は、もっとできるはずだ――)
自分の中に、暴れだしそうな力が渦巻いているのが分かる。焦燥、苛立ち、そして……“恐れ”。
あの戦いで、もし俺がもっと速く、もっと強く攻撃していれば――そんな思いがぐるぐると渦巻く。
「……カイさん?」
ニコの声に、肩が跳ねた。
「……ん、どうした?」
「顔が暗いですよ。何かあったんですか?」
「いや、なんでもねぇよ。気にすんな」
精一杯、明るく振る舞ってみせる。
でも、ニコはじっと俺の顔を見つめるだけだった。
その時、遠くからまた魔獣の咆哮が響いた。
焦土の洞窟――ここではどこまでも休息を許してはくれない。
「行くぞ!」
仲間たちが武器を構え、戦闘態勢に入る。
この場には焔の牙はいない。ブルーミング・ルーツだけで、魔獣の大群に立ち向かわなければならなかった。
俺は胸の内で、風と雷の精霊に呼びかける。
「今度こそ……俺が全部守ってみせる」
――そう、思っていた。
魔獣の群れが地を揺らして現れる。
リリィの矢が一閃し、ガルドが盾で最前線を支える。クレアの光が全体に行き渡る中、俺は一気に前線へと飛び込んだ。
「カイ、危険だ!」
ガルドの警告が聞こえたが、俺は耳を貸さなかった。
“力”を誰よりも速く、誰よりも正確に――それだけを考えて、雷と風の精霊術を同時に放つ。
轟音と閃光が、魔獣の群れを貫く。
一瞬にして三体を仕留めた。だが、四体目の魔獣が俺の死角から回り込み、鋭い爪を振り上げる。
(まずい――)
気づいたときには遅かった。
リリィが間に入り、肩を負傷する。クレアがすぐに回復をかけるがリリィの顔はわずかにしかめられている。
「……ごめん」
思わず、言葉が漏れる。
ガルドが低い声で言った。
「カイ、お前の突撃がなきゃ、リリィは怪我しなかった」
リリィは無言で首を振った。
「私のミス。……でも、次からは、もっと冷静に」
その言葉に、心がさらに痛んだ。
(俺のせいだ――俺が、“守る”つもりで仲間を危険に晒した)
皆の顔を、まともに見られなかった。
焦土の奥に、小さな火口が口を開けている。俺はふらりとそちらへ歩き出す。
火口の縁に腰を下ろした。焦げた風が、炎の名残を含んで頬を撫でる。
遠くで仲間たちが動く気配を背に受けながら、俺は膝に肘をついてうつむいた。
(結局、俺は何も変わってない……)
“守る”つもりで独りよがりの行動をして、仲間を危険にさらす。それは、かつての俺が繰り返した失敗そのものだった。
自由に、気ままに、強く生きる――その信条が、今はどうしようもなく苦しい鎖に思える。
(レグナみたいにはなれない。けど、誰かの背中を任されるほど器用でもない)
苛立ちと自己嫌悪が入り混じる。
焦げた岩肌の上、手のひらに光の玉がそっと浮かび上がる。精霊達が、何も言わずにそこにいる。俺の迷いも、不甲斐なさも、全部知っているような静けさだった。
――気がつけば、足音が近づいていた。
「カイさん」
ニコの声だ。振り返らずにいると、彼は隣に腰を下ろす。しばらく、ふたりで沈黙が続いた。
火口の熱が微かに立ち上り、空気が揺れる。
「……みんなには、謝っといてくれ」
やっとの思いで口を開く。
「俺が、無茶したせいで」
「みんな、もう気にしていませんよ」
ニコはそう言って、じっと火口を見つめていた。
しばらく、また沈黙。
俺の中の焦りや悔しさ、すべてが空に溶けていきそうだった。
「カイさんの精霊術、僕はすごく安心できます」
不意に、ニコがぽつりと呟いた。
「……え?」
驚いて顔を向けると、ニコはにこやかに笑っていた。
「さっきも、カイさんがいてくれたから、全力で戦えました。無茶をしなくても、カイさんの精霊術がちゃんと僕たちを守ってくれてる――そう思えるんです」
「……俺、ただ無駄に突っ走っただけだろ」
「そんなことありません」
ニコの声はきっぱりしていた。
「カイさんがいると、僕も、みんなも“戦える”そのための力を貸してくれるから、安心できるんです」
胸の奥が、じんわりと熱くなった。
「……役に、立ってるってことか?」
「もちろんです。すごく」
何気ない言葉が、ずっと欲しかった“答え”だった気がする。
自分がこのパーティにいる意味――誰かの役に立っている、という実感。それは、ただ“強い”ことより、ずっと重みのあるものだった。
「ありがとな、ニコ」
俺は照れくさくて、つい頭をかく。
「こっちこそ……頼りにしてるんだぜ?」
「はい!」
ニコが満面の笑みを浮かべて頷いた。
火口の熱が、ほんの少しだけ心地よく思える。
雷と風の精霊の光が、ゆっくりと明滅する。その明かりが、自分の中の迷いを少しずつ溶かしていくようだった。
「そろそろ戻ろうか」
「うん。みんな待ってる」
立ち上がり、肩を並べて仲間のもとへ歩き出す。
振り返れば、さっきまで重かった背中が、少しだけ軽くなっていた。
――雷は、己を撃つ。痛みとともに、何かが抜け落ち、そこに新しい風が生まれていた。
ブルーミング・ルーツと焔の牙が並び立った焦げ跡――あの場で交わした言葉と、レグナの鋭い視線が、いまだ胸の奥を離れない。
(理想か、現実か……)
仲間と進むこと。それが今の自分の“現実”だと信じたかった。でも、レグナの言葉は確かに核心を突いていた。「お前が守りたいのは“理想”か? それとも“現実”だ?」――あの問いが頭から離れない。
焦げた地表を踏みしめながら、俺たちは次の安息ポイントへと向かっていた。
先頭を歩くガルドの背中。無言で歩くリリィ。ニコとクレアは小声で何か話している。俺は――今にも体が勝手に駆け出しそうな気がして、わざと仲間たちから少し距離をとった。
(俺は、もっとできるはずだ――)
自分の中に、暴れだしそうな力が渦巻いているのが分かる。焦燥、苛立ち、そして……“恐れ”。
あの戦いで、もし俺がもっと速く、もっと強く攻撃していれば――そんな思いがぐるぐると渦巻く。
「……カイさん?」
ニコの声に、肩が跳ねた。
「……ん、どうした?」
「顔が暗いですよ。何かあったんですか?」
「いや、なんでもねぇよ。気にすんな」
精一杯、明るく振る舞ってみせる。
でも、ニコはじっと俺の顔を見つめるだけだった。
その時、遠くからまた魔獣の咆哮が響いた。
焦土の洞窟――ここではどこまでも休息を許してはくれない。
「行くぞ!」
仲間たちが武器を構え、戦闘態勢に入る。
この場には焔の牙はいない。ブルーミング・ルーツだけで、魔獣の大群に立ち向かわなければならなかった。
俺は胸の内で、風と雷の精霊に呼びかける。
「今度こそ……俺が全部守ってみせる」
――そう、思っていた。
魔獣の群れが地を揺らして現れる。
リリィの矢が一閃し、ガルドが盾で最前線を支える。クレアの光が全体に行き渡る中、俺は一気に前線へと飛び込んだ。
「カイ、危険だ!」
ガルドの警告が聞こえたが、俺は耳を貸さなかった。
“力”を誰よりも速く、誰よりも正確に――それだけを考えて、雷と風の精霊術を同時に放つ。
轟音と閃光が、魔獣の群れを貫く。
一瞬にして三体を仕留めた。だが、四体目の魔獣が俺の死角から回り込み、鋭い爪を振り上げる。
(まずい――)
気づいたときには遅かった。
リリィが間に入り、肩を負傷する。クレアがすぐに回復をかけるがリリィの顔はわずかにしかめられている。
「……ごめん」
思わず、言葉が漏れる。
ガルドが低い声で言った。
「カイ、お前の突撃がなきゃ、リリィは怪我しなかった」
リリィは無言で首を振った。
「私のミス。……でも、次からは、もっと冷静に」
その言葉に、心がさらに痛んだ。
(俺のせいだ――俺が、“守る”つもりで仲間を危険に晒した)
皆の顔を、まともに見られなかった。
焦土の奥に、小さな火口が口を開けている。俺はふらりとそちらへ歩き出す。
火口の縁に腰を下ろした。焦げた風が、炎の名残を含んで頬を撫でる。
遠くで仲間たちが動く気配を背に受けながら、俺は膝に肘をついてうつむいた。
(結局、俺は何も変わってない……)
“守る”つもりで独りよがりの行動をして、仲間を危険にさらす。それは、かつての俺が繰り返した失敗そのものだった。
自由に、気ままに、強く生きる――その信条が、今はどうしようもなく苦しい鎖に思える。
(レグナみたいにはなれない。けど、誰かの背中を任されるほど器用でもない)
苛立ちと自己嫌悪が入り混じる。
焦げた岩肌の上、手のひらに光の玉がそっと浮かび上がる。精霊達が、何も言わずにそこにいる。俺の迷いも、不甲斐なさも、全部知っているような静けさだった。
――気がつけば、足音が近づいていた。
「カイさん」
ニコの声だ。振り返らずにいると、彼は隣に腰を下ろす。しばらく、ふたりで沈黙が続いた。
火口の熱が微かに立ち上り、空気が揺れる。
「……みんなには、謝っといてくれ」
やっとの思いで口を開く。
「俺が、無茶したせいで」
「みんな、もう気にしていませんよ」
ニコはそう言って、じっと火口を見つめていた。
しばらく、また沈黙。
俺の中の焦りや悔しさ、すべてが空に溶けていきそうだった。
「カイさんの精霊術、僕はすごく安心できます」
不意に、ニコがぽつりと呟いた。
「……え?」
驚いて顔を向けると、ニコはにこやかに笑っていた。
「さっきも、カイさんがいてくれたから、全力で戦えました。無茶をしなくても、カイさんの精霊術がちゃんと僕たちを守ってくれてる――そう思えるんです」
「……俺、ただ無駄に突っ走っただけだろ」
「そんなことありません」
ニコの声はきっぱりしていた。
「カイさんがいると、僕も、みんなも“戦える”そのための力を貸してくれるから、安心できるんです」
胸の奥が、じんわりと熱くなった。
「……役に、立ってるってことか?」
「もちろんです。すごく」
何気ない言葉が、ずっと欲しかった“答え”だった気がする。
自分がこのパーティにいる意味――誰かの役に立っている、という実感。それは、ただ“強い”ことより、ずっと重みのあるものだった。
「ありがとな、ニコ」
俺は照れくさくて、つい頭をかく。
「こっちこそ……頼りにしてるんだぜ?」
「はい!」
ニコが満面の笑みを浮かべて頷いた。
火口の熱が、ほんの少しだけ心地よく思える。
雷と風の精霊の光が、ゆっくりと明滅する。その明かりが、自分の中の迷いを少しずつ溶かしていくようだった。
「そろそろ戻ろうか」
「うん。みんな待ってる」
立ち上がり、肩を並べて仲間のもとへ歩き出す。
振り返れば、さっきまで重かった背中が、少しだけ軽くなっていた。
――雷は、己を撃つ。痛みとともに、何かが抜け落ち、そこに新しい風が生まれていた。
0
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる