69 / 126
第三部:精霊との対話
第13章:雪に染まる祈り 第4話:クレア──融ける雪の音
しおりを挟む
雪原の底を進む一行に、春の兆しはまだ遠い。
だが、氷の層の下――目を凝らせば、地面の割れ目に小さな雫が滴っているのが見える。
「雪、少し溶けてる……?」
リリィが、地面を指先でなぞった。
カイが身を屈めて覗き込み「地下水脈が近いのかもな」とつぶやく。ガルドは慎重に足場を探りながら、ゆっくりと進行方向を見定めている。
私は、その後ろ姿を見つめながら歩いていた。
ニコ君は荷物の紐を締め直し、少し遅れてみんなのあとをついてくる。
「ニコ君、疲れてない?」
声をかけると、
「大丈夫、だよ。クレアさんこそ、眠くない?」
「平気よ。ちゃんと寝たから」
雪原の音は静かで、まるで空気まで凍っているようだった。でも――ときおり、遠くから水の流れるような、澄んだ音が耳に届く。
それは、雪がわずかに融ける音。
季節は巡らないが、目に見えないところで、世界は少しずつ変化しているのかもしれない。
探索は慎重に進む。氷の下に隠された空洞、雪庇、落とし穴――
油断すれば命取りになる。リリィは無言で矢をつがえ、カイは氷を砕く棒で進路を確かめていた。
ガルドが低く「ここは危ない」とつぶやく。
その声に、みんながすぐ従った。
私も慎重に一歩ずつ、足元を確かめながら進む。
そのとき――
突然、雪面が小さく揺れた。
気配に気づいたのは、リリィが弓を引くよりも早かった。
「ニコ君、下がって!」
咄嗟に声を上げて、私はニコの腕を掴んだ。
同時に、雪面が崩れる音。白い壁が裂け、雪煙が空に舞い上がる。
私は、ニコを庇うように身を投げ出した。
体が雪に埋まり、冷たさが腕を刺す。
その瞬間、私の胸元で、光の玉が熱を帯びて輝いた。
(あ……)
無意識に、腕に強くしがみつくニコ。そして、雪の冷たさとは対照的な、柔らかいぬくもりが私の腕を包み込む。
――光の玉が、寄り添っている。
轟音が遠ざかり、ようやく雪煙が収まる。
私は自分の手でニコの背をかばったまま、しばらく息ができなかった。
「クレアさん、大丈夫……?」
ニコの声が震えている。
大きく息をつき、何度も頷いた。
「うん……ごめんね」
「でも、クレアさんがいてくれたから……助かった」
その言葉に、思わず小さく笑った。
自分の腕に、まだ淡く光る玉の温度が残っている。
(いま……この温かさは、――)
これまで、光の玉は“精霊の気配”として感じるだけだった。けれど、今ははっきりと“応えられた”ような、優しい感触が残っていた。
(……私の祈り、届いてたのかな)
心の奥で、静かにそう呟く。
雪の冷たさの中で、たしかに温かいものが残っていた。
雪煙が完全におさまると、ガルドが大股でこちらへ駆け寄ってきた。
カイも急いで足場を確認しながら近づく。リリィは矢を下ろし、しばらくその場に立ち尽くしていた。
「大丈夫か、クレア」
ガルドが低い声で訊ねる。クレアは頷いて、ニコの背をやさしく押した。
「私は平気。ニコ君は?」
「ううん、全然。ありがとう、クレアさん」
ニコが微かに震える指で雪を払う。その顔に、まだ怯えた色が残っているのが見えた。
「本当に……助けてくれて、ありがとう」
私はふっと微笑んだ。
自分が今、自然とニコを庇うように動けたことが、少し不思議に思えた。
(私は、何も考えずに……)
思わず自分の胸元に手をやる。光の玉の温度が、まだ腕に淡く残っていた。
「クレア、無茶すんなよ!」
カイが苦笑まじりに声をかける。その後ろで、ガルドも小さく息を吐いていた。
「二人とも、無事でよかった」
リリィが短くそう言って、ニコの肩にそっと手を置いた。
「うん。もう平気」
ニコが小さく頷き、クレアを見上げる。その視線が、どこか安心したように見えた。
雪原の空気は、相変わらず冷たい。だが、ニコの体温と光の玉の温もりが、私の中でゆっくりと広がっていく。
みんなで足元を確認しながら、再び歩き出す。
リリィが先頭に立ち、ガルドが盾を構え、カイは時折冗談を交えながら仲間を鼓舞していた。ニコは私のすぐ隣で歩いている。
ふと、私の中に、新しい感覚が生まれていた。
(祈りが、届いた――そう思っていいのかな)
光の玉は、ただの精霊の気配でも、力の象徴でもない。今は確かに、自分の想いに“応えてくれた”のだと、私は初めて信じたくなった。
雪の上に残る五人の足跡。
その中に、私自身の“祈り”が小さく刻まれている気がする。
「クレアさん……」
ニコが、歩きながらふいに声をかけた。
私は立ち止まって、ニコのほうを振り返る。
「さっき……本当に怖かったけど、クレアさんがいてくれて安心した。なんだか、光の玉も優しくなった気がして……」
その言葉が、心にじんと響いた。
「私も……あなたを守れてよかった。それに、私のほうこそ――ありがとう、ニコ君」
そう伝えると、ニコは照れくさそうに笑った。
カイが遠くから「行くぞー!」と手を振る。リリィも後ろを振り返り、みんなが再び雪原を進み始める。
雪はゆっくりと溶けていく。
その音は聞こえないはずなのに、私には“心の奥”で柔らかな音色となって響いていた。
(これからも、私は祈る。きっと、誰かのためだけじゃなく、自分のためにも――)
その思いと共に、私は歩き出す。
白い雪の中を、光の玉のぬくもりと、仲間たちの存在がやさしく包み込んでいた。
だが、氷の層の下――目を凝らせば、地面の割れ目に小さな雫が滴っているのが見える。
「雪、少し溶けてる……?」
リリィが、地面を指先でなぞった。
カイが身を屈めて覗き込み「地下水脈が近いのかもな」とつぶやく。ガルドは慎重に足場を探りながら、ゆっくりと進行方向を見定めている。
私は、その後ろ姿を見つめながら歩いていた。
ニコ君は荷物の紐を締め直し、少し遅れてみんなのあとをついてくる。
「ニコ君、疲れてない?」
声をかけると、
「大丈夫、だよ。クレアさんこそ、眠くない?」
「平気よ。ちゃんと寝たから」
雪原の音は静かで、まるで空気まで凍っているようだった。でも――ときおり、遠くから水の流れるような、澄んだ音が耳に届く。
それは、雪がわずかに融ける音。
季節は巡らないが、目に見えないところで、世界は少しずつ変化しているのかもしれない。
探索は慎重に進む。氷の下に隠された空洞、雪庇、落とし穴――
油断すれば命取りになる。リリィは無言で矢をつがえ、カイは氷を砕く棒で進路を確かめていた。
ガルドが低く「ここは危ない」とつぶやく。
その声に、みんながすぐ従った。
私も慎重に一歩ずつ、足元を確かめながら進む。
そのとき――
突然、雪面が小さく揺れた。
気配に気づいたのは、リリィが弓を引くよりも早かった。
「ニコ君、下がって!」
咄嗟に声を上げて、私はニコの腕を掴んだ。
同時に、雪面が崩れる音。白い壁が裂け、雪煙が空に舞い上がる。
私は、ニコを庇うように身を投げ出した。
体が雪に埋まり、冷たさが腕を刺す。
その瞬間、私の胸元で、光の玉が熱を帯びて輝いた。
(あ……)
無意識に、腕に強くしがみつくニコ。そして、雪の冷たさとは対照的な、柔らかいぬくもりが私の腕を包み込む。
――光の玉が、寄り添っている。
轟音が遠ざかり、ようやく雪煙が収まる。
私は自分の手でニコの背をかばったまま、しばらく息ができなかった。
「クレアさん、大丈夫……?」
ニコの声が震えている。
大きく息をつき、何度も頷いた。
「うん……ごめんね」
「でも、クレアさんがいてくれたから……助かった」
その言葉に、思わず小さく笑った。
自分の腕に、まだ淡く光る玉の温度が残っている。
(いま……この温かさは、――)
これまで、光の玉は“精霊の気配”として感じるだけだった。けれど、今ははっきりと“応えられた”ような、優しい感触が残っていた。
(……私の祈り、届いてたのかな)
心の奥で、静かにそう呟く。
雪の冷たさの中で、たしかに温かいものが残っていた。
雪煙が完全におさまると、ガルドが大股でこちらへ駆け寄ってきた。
カイも急いで足場を確認しながら近づく。リリィは矢を下ろし、しばらくその場に立ち尽くしていた。
「大丈夫か、クレア」
ガルドが低い声で訊ねる。クレアは頷いて、ニコの背をやさしく押した。
「私は平気。ニコ君は?」
「ううん、全然。ありがとう、クレアさん」
ニコが微かに震える指で雪を払う。その顔に、まだ怯えた色が残っているのが見えた。
「本当に……助けてくれて、ありがとう」
私はふっと微笑んだ。
自分が今、自然とニコを庇うように動けたことが、少し不思議に思えた。
(私は、何も考えずに……)
思わず自分の胸元に手をやる。光の玉の温度が、まだ腕に淡く残っていた。
「クレア、無茶すんなよ!」
カイが苦笑まじりに声をかける。その後ろで、ガルドも小さく息を吐いていた。
「二人とも、無事でよかった」
リリィが短くそう言って、ニコの肩にそっと手を置いた。
「うん。もう平気」
ニコが小さく頷き、クレアを見上げる。その視線が、どこか安心したように見えた。
雪原の空気は、相変わらず冷たい。だが、ニコの体温と光の玉の温もりが、私の中でゆっくりと広がっていく。
みんなで足元を確認しながら、再び歩き出す。
リリィが先頭に立ち、ガルドが盾を構え、カイは時折冗談を交えながら仲間を鼓舞していた。ニコは私のすぐ隣で歩いている。
ふと、私の中に、新しい感覚が生まれていた。
(祈りが、届いた――そう思っていいのかな)
光の玉は、ただの精霊の気配でも、力の象徴でもない。今は確かに、自分の想いに“応えてくれた”のだと、私は初めて信じたくなった。
雪の上に残る五人の足跡。
その中に、私自身の“祈り”が小さく刻まれている気がする。
「クレアさん……」
ニコが、歩きながらふいに声をかけた。
私は立ち止まって、ニコのほうを振り返る。
「さっき……本当に怖かったけど、クレアさんがいてくれて安心した。なんだか、光の玉も優しくなった気がして……」
その言葉が、心にじんと響いた。
「私も……あなたを守れてよかった。それに、私のほうこそ――ありがとう、ニコ君」
そう伝えると、ニコは照れくさそうに笑った。
カイが遠くから「行くぞー!」と手を振る。リリィも後ろを振り返り、みんなが再び雪原を進み始める。
雪はゆっくりと溶けていく。
その音は聞こえないはずなのに、私には“心の奥”で柔らかな音色となって響いていた。
(これからも、私は祈る。きっと、誰かのためだけじゃなく、自分のためにも――)
その思いと共に、私は歩き出す。
白い雪の中を、光の玉のぬくもりと、仲間たちの存在がやさしく包み込んでいた。
0
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる