108 / 126
第五部:決断の種を咲かせる
第21章:最後の咆哮 第3話:カイ、真剣になる
しおりを挟む
焼け焦げた空気が、肺の奥まで突き刺さる。
足元に転がる焦土は熱を帯び、今にも全身を灼き尽くそうとしている。だけど――そんな熱よりも、俺の胸の内で煮えたぎる想いの方が、よほど熱かった。
目の前にはレグナ。
その背中は、かつて俺が憧れた男のものだった。
だが今は、どこまでも遠く、ひどく小さく見える。
「終わりたいから戦う? そんなの、勝手すぎるだろ……ふざけんなよ」
自然と、拳に力がこもる。
気づけば、俺の手のひらには雷の光が、そして熱を帯びた火の光の玉が、静かに寄り添っていた。
レグナが、焦土の中でじっと俺を見返す。
「……カイ、もう俺にはどうしようもないんだよ」
「それでも、俺には関係ねぇよ。お前がどんなに終わりたいって叫んだって、仲間が傷つくのは、俺は許せねぇんだよ」
普段なら冗談のひとつも飛ばして、場の空気を変えていただろう。
だけど今は――本気だ。
怒りでも、悲しみでもない。“真剣”という言葉だけが、全身を貫いていた。
焼け野の断層に響く、静かなざわめき。
焔の牙の仲間たちも、俺たちブルーミング・ルーツも、みんながこの空気の中で、何かを見守っていた。
それぞれが、言葉にできない想いを抱えて。
レグナの周囲で光の玉たちが暴れ、火花を散らす。
雷の色、火の色、どれもが今にも爆発しそうなほど、張り詰めていた。
「止まらないって言ったよな。だったら、俺が止める。お前がどんなに強くても、俺の本気は、それ以上だ」
言葉が口から漏れるたび、体が熱くなる。
この気持ちは“怒り”でも“悲しみ”でもない。
ただ――今ここで、レグナと本気でぶつからなきゃいけない、そんな気がしていた。
俺の光の玉が、一層まばゆい輝きを放つ。雷と火の精霊が俺の周囲を滑り、拳に集まる。
「行くぞ、レグナ!」
俺の叫びが、焦土に響いた。
レグナもまた、静かに立ち上がる。
「……カイ、お前は変わらないな。本気でぶつかってくる、その感じ、……嫌いじゃない」
「だったら、手加減はしねぇ」
周囲の空気が一気に熱を増す。俺とレグナ、二人の光の玉が互いに呼応しあうように揺れる。
ジーナが一歩下がり、トムとメルも構えを解く。
ブルーミング・ルーツの仲間たちも、静かにその場を見守っている。
リリィは矢を下ろし、クレアは胸元で光の玉を祈るように抱えていた。
ガルドさんは、無言でこの一戦を受け止めようとしている。
この場にいる全員が、何かを決めた顔をしていた。でも、今この瞬間――
レグナと俺だけが、たった二人だけの世界にいる気がした。
レグナが静かに拳を握る。その瞳には、もう逃げも誤魔化しもなかった。
俺も、今だけは冗談も言わない。胸の奥に張りつめたままの熱と、一つになった。
「……カイ。俺は、間違ってたのかもしれない」
レグナが絞り出すように言った。
その声に、焦土を吹き抜ける風までが一瞬止まった気がした。
「強さばかりを求めて、仲間も、精霊も、全部――手段にしてしまった。守るつもりが、逆に何もかも遠ざけてた」
俺は一歩、前へ出る。
「気づいたんなら、それで終わりにすんなよ」
思わず、声が荒くなる。
「お前がどれだけ間違えても、俺たちは仲間だろ。背中向けて終わりにしていい関係じゃねぇだろ!」
レグナの目が、かすかに揺れる。
「……俺が、この手で傷つけたものは、もう戻せない」
「だったら、ここで全部さらけ出せよ。戦って、泣いて、叫んで、それでも残るもんがあるなら、それが“お前”だろ!」
今までの俺なら、こんな青臭い言葉、絶対に吐かなかったと思う。
だけど今は、心の奥がひりひりするほど“真剣”だった。
レグナが微かに笑う。
どこかで、肩の力が抜けたような、ほっとした笑みだった。
「お前、ほんと、変わらねぇな……」
「そっちこそ。変わらないでいてくれよ。俺にとっての“レグナ”は、そういうヤツなんだから」
互いの距離が、もう一歩だけ縮まった気がした。でも次の瞬間、レグナの光の玉が一際強く輝く。
「……それでも、俺はここで終わらせたい。全部背負ったまま、前に進むのが怖いんだよ」
「だったら、俺がぶっ壊してやる。その“終わりたい”って気持ちごと、全部!」
拳を握りしめる。雷が走り、火の精霊が舞う。
俺の光の玉が、レグナのものとぶつかり合う瞬間を待っている。
まわりで、誰かが息を呑む気配。ジーナもトムもメルも、静かに見守っている。
クレアもリリィも、ガルドもニコも――みんなが、俺たちを信じてくれている。
その想いが、さらに俺を強くした。
レグナが構えた。
俺も足を踏みしめる。
「……カイ。お前の“真剣”、受け取るぜ」
「言っただろ。今だけは、本気で行く」
次の瞬間、俺たちの拳がぶつかった。
火と雷の精霊術が、焦土に爆ぜる。
轟音とともに、地面が揺れる。
痛みも、熱も、今はどうでもよかった。ただ、俺の全てを、レグナにぶつけたかった。
――終わりたいから戦う、なんて理由、絶対に認めねぇ。
拳がもう一度ぶつかる。雷光が一瞬、世界を照らす。
レグナの目が見開かれ、その奥にかすかな涙が浮かんでいる気がした。
「……カイ、俺は……」
「俺は、お前が好きだったよ。強いけど、不器用で、だけど仲間想いで――そんなお前が、俺の憧れだった!」
叫びながら、拳を振るう。
身体の奥が焼ける。けど、やめられない。
何度もぶつかる。
何度も、火と雷が弾ける。
その度に、レグナの心の壁が少しずつ壊れていくのが分かった。
俺は、どこまでも真剣だった。
どんなに殴っても、涙が出そうになるくらい、本気でレグナと向き合っていた。
焦土の空に、雷鳴と火炎の響きが消えていく。気づけば、レグナはその場に膝をついていた。
「カイ……」
その声は、まるで泣き出しそうだった。
――俺の“真剣”が、ようやく届いた気がした。
静寂が、焦土を包み込む。遠くで、風が焼けた地面を撫でていった。
足元に転がる焦土は熱を帯び、今にも全身を灼き尽くそうとしている。だけど――そんな熱よりも、俺の胸の内で煮えたぎる想いの方が、よほど熱かった。
目の前にはレグナ。
その背中は、かつて俺が憧れた男のものだった。
だが今は、どこまでも遠く、ひどく小さく見える。
「終わりたいから戦う? そんなの、勝手すぎるだろ……ふざけんなよ」
自然と、拳に力がこもる。
気づけば、俺の手のひらには雷の光が、そして熱を帯びた火の光の玉が、静かに寄り添っていた。
レグナが、焦土の中でじっと俺を見返す。
「……カイ、もう俺にはどうしようもないんだよ」
「それでも、俺には関係ねぇよ。お前がどんなに終わりたいって叫んだって、仲間が傷つくのは、俺は許せねぇんだよ」
普段なら冗談のひとつも飛ばして、場の空気を変えていただろう。
だけど今は――本気だ。
怒りでも、悲しみでもない。“真剣”という言葉だけが、全身を貫いていた。
焼け野の断層に響く、静かなざわめき。
焔の牙の仲間たちも、俺たちブルーミング・ルーツも、みんながこの空気の中で、何かを見守っていた。
それぞれが、言葉にできない想いを抱えて。
レグナの周囲で光の玉たちが暴れ、火花を散らす。
雷の色、火の色、どれもが今にも爆発しそうなほど、張り詰めていた。
「止まらないって言ったよな。だったら、俺が止める。お前がどんなに強くても、俺の本気は、それ以上だ」
言葉が口から漏れるたび、体が熱くなる。
この気持ちは“怒り”でも“悲しみ”でもない。
ただ――今ここで、レグナと本気でぶつからなきゃいけない、そんな気がしていた。
俺の光の玉が、一層まばゆい輝きを放つ。雷と火の精霊が俺の周囲を滑り、拳に集まる。
「行くぞ、レグナ!」
俺の叫びが、焦土に響いた。
レグナもまた、静かに立ち上がる。
「……カイ、お前は変わらないな。本気でぶつかってくる、その感じ、……嫌いじゃない」
「だったら、手加減はしねぇ」
周囲の空気が一気に熱を増す。俺とレグナ、二人の光の玉が互いに呼応しあうように揺れる。
ジーナが一歩下がり、トムとメルも構えを解く。
ブルーミング・ルーツの仲間たちも、静かにその場を見守っている。
リリィは矢を下ろし、クレアは胸元で光の玉を祈るように抱えていた。
ガルドさんは、無言でこの一戦を受け止めようとしている。
この場にいる全員が、何かを決めた顔をしていた。でも、今この瞬間――
レグナと俺だけが、たった二人だけの世界にいる気がした。
レグナが静かに拳を握る。その瞳には、もう逃げも誤魔化しもなかった。
俺も、今だけは冗談も言わない。胸の奥に張りつめたままの熱と、一つになった。
「……カイ。俺は、間違ってたのかもしれない」
レグナが絞り出すように言った。
その声に、焦土を吹き抜ける風までが一瞬止まった気がした。
「強さばかりを求めて、仲間も、精霊も、全部――手段にしてしまった。守るつもりが、逆に何もかも遠ざけてた」
俺は一歩、前へ出る。
「気づいたんなら、それで終わりにすんなよ」
思わず、声が荒くなる。
「お前がどれだけ間違えても、俺たちは仲間だろ。背中向けて終わりにしていい関係じゃねぇだろ!」
レグナの目が、かすかに揺れる。
「……俺が、この手で傷つけたものは、もう戻せない」
「だったら、ここで全部さらけ出せよ。戦って、泣いて、叫んで、それでも残るもんがあるなら、それが“お前”だろ!」
今までの俺なら、こんな青臭い言葉、絶対に吐かなかったと思う。
だけど今は、心の奥がひりひりするほど“真剣”だった。
レグナが微かに笑う。
どこかで、肩の力が抜けたような、ほっとした笑みだった。
「お前、ほんと、変わらねぇな……」
「そっちこそ。変わらないでいてくれよ。俺にとっての“レグナ”は、そういうヤツなんだから」
互いの距離が、もう一歩だけ縮まった気がした。でも次の瞬間、レグナの光の玉が一際強く輝く。
「……それでも、俺はここで終わらせたい。全部背負ったまま、前に進むのが怖いんだよ」
「だったら、俺がぶっ壊してやる。その“終わりたい”って気持ちごと、全部!」
拳を握りしめる。雷が走り、火の精霊が舞う。
俺の光の玉が、レグナのものとぶつかり合う瞬間を待っている。
まわりで、誰かが息を呑む気配。ジーナもトムもメルも、静かに見守っている。
クレアもリリィも、ガルドもニコも――みんなが、俺たちを信じてくれている。
その想いが、さらに俺を強くした。
レグナが構えた。
俺も足を踏みしめる。
「……カイ。お前の“真剣”、受け取るぜ」
「言っただろ。今だけは、本気で行く」
次の瞬間、俺たちの拳がぶつかった。
火と雷の精霊術が、焦土に爆ぜる。
轟音とともに、地面が揺れる。
痛みも、熱も、今はどうでもよかった。ただ、俺の全てを、レグナにぶつけたかった。
――終わりたいから戦う、なんて理由、絶対に認めねぇ。
拳がもう一度ぶつかる。雷光が一瞬、世界を照らす。
レグナの目が見開かれ、その奥にかすかな涙が浮かんでいる気がした。
「……カイ、俺は……」
「俺は、お前が好きだったよ。強いけど、不器用で、だけど仲間想いで――そんなお前が、俺の憧れだった!」
叫びながら、拳を振るう。
身体の奥が焼ける。けど、やめられない。
何度もぶつかる。
何度も、火と雷が弾ける。
その度に、レグナの心の壁が少しずつ壊れていくのが分かった。
俺は、どこまでも真剣だった。
どんなに殴っても、涙が出そうになるくらい、本気でレグナと向き合っていた。
焦土の空に、雷鳴と火炎の響きが消えていく。気づけば、レグナはその場に膝をついていた。
「カイ……」
その声は、まるで泣き出しそうだった。
――俺の“真剣”が、ようやく届いた気がした。
静寂が、焦土を包み込む。遠くで、風が焼けた地面を撫でていった。
0
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる