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第1章
舞踏会1
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王宮で秋の収穫を祝うための恒例の舞踏会が開かれている。
この舞踏会のために開放された大広間は、至る所に華やかな花々が飾られ、所々には魔力を集めた石が宙に浮かび、色とりどりの鮮やかな光を放ち、広間の端にいる楽団は賑やかな音楽が奏でている。
この華麗でありながら心地よい明るさを感じる広間に集った着飾った人々は、領地の収穫状況を確認する立場からは離れた、主にその家の令息、令嬢である若い男女だった。
若い男女はしきたりに縛られる部分が少ないのだろうか、朗らかな広間の空気に素直に染まり、いつしか緊張も解け、社交儀礼だけでなく幾分かは心からの笑顔を浮かべ始めていた。
そんな人々の中で、一際艶やかな笑顔を浮かべ、人々の視線を惹き付けているご令嬢がいた。
密かに視線を向ける人々は、――若い男性は思わずそのまま視線を元に戻せない者もいたのだが――その花のような笑顔に見惚れながら、ご令嬢が心から会を楽しんでいると思っていたけれど、ご令嬢本人は、実のところ、会を楽しむ余裕は欠片もなかったのである。
一身に視線を集めるご令嬢、リズは、艶やかな笑顔を浮かべながら、自分の顔の筋肉に限界が迫っているのをひしひしと感じている。
この6年間で鍛え抜かれた筋肉をもってしても、完璧な笑顔が崩れそうになる。
リズはちらりと、その元凶ともいえる人物の顔に目を遣る。
自分の隣に立つ、今日もこの会場で一番麗しいと思える美貌の持ち主は、その顔の筋肉を腹立たしい程に緩ませて、こちらを見続けている。
もう、どうしてですの?
リズは扇を握る手に力を込めながら、筋肉の限界と戦い始めていた。
◇
それは遡ること、その日の昼過ぎのこと。
天気もよくいつもどおり庭に出ていたリズは、そろそろ舞踏会の支度にとりかからないと侍女たちがやきもきするだろうと、草の手入れを最低限に済ませ、自分の部屋に戻り、
そして――、庭に戻りたい、もしくは庭に逃げ込みたい気持ちで後ずさりすることを懸命に抑えることになった。
部屋には、天気の良さと競わんばかりの笑顔を見せるクリスティと、笑顔まで主に忠実なクリスティ付きの侍女たち、後ろめたそうにリズから目を逸らすリズ付きの侍女たちが待ち構えていた。
けれど、リズの視線はクリスティたちには向けられなかった。
クリスティたちの存在も、リズは微かにしか感じていなかった。リズの視線と意識は、ただ一つの存在に向かっていた。
リズの全ては、部屋の中央に飾られた例のドレスに、くぎ付けとなっていたのだ。
赤を基調とした光沢のある生地で作られたドレスは、飾りを極力省き、生地の美しさを全面に押し出したもので、ともすれば寂しい印象になりがちなところを、体の線を強調し、足元は動きやすく波立たせたデザインが、ドレスに緊張感のある美しさを持たせている。
深く開いた胸のラインには銀糸で編まれた花を模った繊細な模様の見事なレースが付けられていた。
そこは確かに予定通りだった。
強いて言うならば、レースの見事さが予想を超え、母が懇意にしている仕立屋の質の高さがリズの目でも分かった。
本当に素敵なレースですわ
しばし現実と向き合うことを放棄したリズは、そのレースに心からの称賛を贈った。
けれど、やはり現実はリズにしっかりと迫って来る。
何度見直しても、どれだけ意識を集中してみても、付け足された質の良いレースは長く見積もっても5ミリほどしか幅がなかった。
加えて5ミリの幅の半分ほどは、縫い付けるためにドレスに被さっている。
つまり、レースで隠れる胸の部分は長く見積もって――、リズはここで考えることを止めた。
これは、全く予定とは違っていた。こんなはずではなかった。
予定外の事態に固まり続けるリズに、鈴を振るようなクリスティの声が投げかけられた。
「このドレスに合うレースがなかなか手に入らなくて、今朝届いたのよ。」
こんな策に出るほどまで、このドレスがお好みだったのですね
直前までドレスの仕上げを延ばし、このドレスを何としてもリズに着させようとする母の執念を感じ、リズはもう母を責める気力も湧いてこなかった。
母を責めても他にドレスは用意されていないし、何より時間もない。
お母様の勝ちだわ。舞踏会では扇で口元を隠し続けて、さりげなく胸も隠すしかないわ。
この時点で、今日の舞踏会の目標は、心ときめく新たな出会いを果たすことではなく、胸を隠し続けて舞踏会を乗り切るというものに変わったことを悟り、リズはゆっくりと瞳を閉じたのだった。
◇
リズが舞踏会の目標を変えてから3時間余り経ったころ
公爵家の兄妹は、大広間の前にようやく到着した。
アンソニーは、まるでこれから戦場に向かうかのような悲壮で決然とした声をリズに投げかけた。
「僕の天使。今日は僕から一歩も離れないでおくれ。ダンスも僕とだけだ」
新しい出会いは消え去ったことを思い出し、リズは溜息を隠しきれないまま、頷いて答える。
「確かにお兄様以外の方とダンスはできません。ダンスの時は扇で胸を隠せないですもの」
そもそも、私はもうダンスをする気力が残っていません。お兄様。
リズは心の内でそっと付け加える。リズは既に疲労困憊の状態だった。
まず、公爵家を出発するまでにリズは疲れを覚えていた。
一足先に順調に支度を終え、上機嫌で愛しい妹を部屋まで迎えに来たアンソニーが、リズのドレスに目を剥き言葉を失ったのを、何とか宥めすかして馬車に乗り込ませる大仕事があったのだ。
仕事はそれだけではなかった。
王宮への道すがら、目を潤ませながら「引き返そう」と抗いがたい誘惑の言葉を兄は何度も投げかけ、リズは思わず頷きそうになる自分を必死に良識をかき集めて抑え込む苦行をこなしていた。
今日の舞踏会は王室法にも定められた公式行事で、公爵家を代表して出席することは、いわば義務であったのだ。
それを十分に承知していたリズであったが、自分の欲求と良識のせめぎ合いは、気力を激しく削り取っていったのである。
もう、今のリズは、ここまでたどり着いたことで、今日の責務を果たした気になっていた。
出会いもダンスも、恐ろしいことに、ドレスすらも些末なことになっていたのだ。
そんな妹の疲れのかなりの原因であるアンソニーは、愛する妹の同意に安心したのか、脱力した妹の様子にようやく気が付いたのか、いつもの柔らかな声を愛しい妹へ向ける。
「今日は僕の天使を独占できるね。少しお母様に感謝したくなったよ」
リズの大好きな、包み込むような笑顔を向けられて、リズもようやく笑顔を浮かべることができ、公爵家の兄妹は笑顔を交わしながら広間に足を踏み入れたのだった。
気を取り直して広間に足を踏み入れたリズは、既に多くの招待客がひしめく中で、即座に艶やかな金の髪を見つけることが出来た。
すらりとした体躯を包む正装は、サファイアの瞳と合わせるように、鮮やかな青を基調としたもので、金糸で国章が描かれている。
煌びやかな正装に見劣りすることのない端正な美貌が、挨拶に訪れる人々に惜しげもなく向けられ、ご令嬢たちの頬は薄っすらと染まっていた。
リズはその美貌を遠くから目にして、自分の胸がツキリと痛むのを感じた。
あの笑顔は苦手だわ
挨拶を返す殿下が浮かべている笑顔は、「氷の王子」に相応しい美しくも冴え冴えとした、王族としての威厳に満ちたものだった。
居並ぶ貴族たちから、僅かに畏怖を覚えている様子がうかがえる。
その光景は、王族と臣下である貴族の立場として、ある意味正しいものであると思えるものの、リズは殿下がただ一人佇んでいるように思えて、堪らないもどかしさを覚えていた。
そんなリズの思いを感じ取ったかのように、殿下がふと視線を動かし、リズたちにそのサファイアの瞳を向けた。
リズと殿下の視線が重なった瞬間、
殿下はその端正な顔を辺りを照らすように輝かせ、サファイアの瞳は煌めきを放った。
目元も口元も、ふわりと優しく緩んだものとなる。
それはリズにとって馴染みのある笑顔だったものの、リズは思わず扇の陰で息を呑んだ。
「僕の天使には、僕の笑顔だけで十分だ」
凍るような声で呟き洩らした兄に、リズは困ったように笑顔を浮かべて頷いた。
ええ、お兄様、私はあの笑顔も苦手なようです
リズは高まった鼓動を何とか落ち着けようと、扇の陰でそっと息を吸い込んだ。
この舞踏会のために開放された大広間は、至る所に華やかな花々が飾られ、所々には魔力を集めた石が宙に浮かび、色とりどりの鮮やかな光を放ち、広間の端にいる楽団は賑やかな音楽が奏でている。
この華麗でありながら心地よい明るさを感じる広間に集った着飾った人々は、領地の収穫状況を確認する立場からは離れた、主にその家の令息、令嬢である若い男女だった。
若い男女はしきたりに縛られる部分が少ないのだろうか、朗らかな広間の空気に素直に染まり、いつしか緊張も解け、社交儀礼だけでなく幾分かは心からの笑顔を浮かべ始めていた。
そんな人々の中で、一際艶やかな笑顔を浮かべ、人々の視線を惹き付けているご令嬢がいた。
密かに視線を向ける人々は、――若い男性は思わずそのまま視線を元に戻せない者もいたのだが――その花のような笑顔に見惚れながら、ご令嬢が心から会を楽しんでいると思っていたけれど、ご令嬢本人は、実のところ、会を楽しむ余裕は欠片もなかったのである。
一身に視線を集めるご令嬢、リズは、艶やかな笑顔を浮かべながら、自分の顔の筋肉に限界が迫っているのをひしひしと感じている。
この6年間で鍛え抜かれた筋肉をもってしても、完璧な笑顔が崩れそうになる。
リズはちらりと、その元凶ともいえる人物の顔に目を遣る。
自分の隣に立つ、今日もこの会場で一番麗しいと思える美貌の持ち主は、その顔の筋肉を腹立たしい程に緩ませて、こちらを見続けている。
もう、どうしてですの?
リズは扇を握る手に力を込めながら、筋肉の限界と戦い始めていた。
◇
それは遡ること、その日の昼過ぎのこと。
天気もよくいつもどおり庭に出ていたリズは、そろそろ舞踏会の支度にとりかからないと侍女たちがやきもきするだろうと、草の手入れを最低限に済ませ、自分の部屋に戻り、
そして――、庭に戻りたい、もしくは庭に逃げ込みたい気持ちで後ずさりすることを懸命に抑えることになった。
部屋には、天気の良さと競わんばかりの笑顔を見せるクリスティと、笑顔まで主に忠実なクリスティ付きの侍女たち、後ろめたそうにリズから目を逸らすリズ付きの侍女たちが待ち構えていた。
けれど、リズの視線はクリスティたちには向けられなかった。
クリスティたちの存在も、リズは微かにしか感じていなかった。リズの視線と意識は、ただ一つの存在に向かっていた。
リズの全ては、部屋の中央に飾られた例のドレスに、くぎ付けとなっていたのだ。
赤を基調とした光沢のある生地で作られたドレスは、飾りを極力省き、生地の美しさを全面に押し出したもので、ともすれば寂しい印象になりがちなところを、体の線を強調し、足元は動きやすく波立たせたデザインが、ドレスに緊張感のある美しさを持たせている。
深く開いた胸のラインには銀糸で編まれた花を模った繊細な模様の見事なレースが付けられていた。
そこは確かに予定通りだった。
強いて言うならば、レースの見事さが予想を超え、母が懇意にしている仕立屋の質の高さがリズの目でも分かった。
本当に素敵なレースですわ
しばし現実と向き合うことを放棄したリズは、そのレースに心からの称賛を贈った。
けれど、やはり現実はリズにしっかりと迫って来る。
何度見直しても、どれだけ意識を集中してみても、付け足された質の良いレースは長く見積もっても5ミリほどしか幅がなかった。
加えて5ミリの幅の半分ほどは、縫い付けるためにドレスに被さっている。
つまり、レースで隠れる胸の部分は長く見積もって――、リズはここで考えることを止めた。
これは、全く予定とは違っていた。こんなはずではなかった。
予定外の事態に固まり続けるリズに、鈴を振るようなクリスティの声が投げかけられた。
「このドレスに合うレースがなかなか手に入らなくて、今朝届いたのよ。」
こんな策に出るほどまで、このドレスがお好みだったのですね
直前までドレスの仕上げを延ばし、このドレスを何としてもリズに着させようとする母の執念を感じ、リズはもう母を責める気力も湧いてこなかった。
母を責めても他にドレスは用意されていないし、何より時間もない。
お母様の勝ちだわ。舞踏会では扇で口元を隠し続けて、さりげなく胸も隠すしかないわ。
この時点で、今日の舞踏会の目標は、心ときめく新たな出会いを果たすことではなく、胸を隠し続けて舞踏会を乗り切るというものに変わったことを悟り、リズはゆっくりと瞳を閉じたのだった。
◇
リズが舞踏会の目標を変えてから3時間余り経ったころ
公爵家の兄妹は、大広間の前にようやく到着した。
アンソニーは、まるでこれから戦場に向かうかのような悲壮で決然とした声をリズに投げかけた。
「僕の天使。今日は僕から一歩も離れないでおくれ。ダンスも僕とだけだ」
新しい出会いは消え去ったことを思い出し、リズは溜息を隠しきれないまま、頷いて答える。
「確かにお兄様以外の方とダンスはできません。ダンスの時は扇で胸を隠せないですもの」
そもそも、私はもうダンスをする気力が残っていません。お兄様。
リズは心の内でそっと付け加える。リズは既に疲労困憊の状態だった。
まず、公爵家を出発するまでにリズは疲れを覚えていた。
一足先に順調に支度を終え、上機嫌で愛しい妹を部屋まで迎えに来たアンソニーが、リズのドレスに目を剥き言葉を失ったのを、何とか宥めすかして馬車に乗り込ませる大仕事があったのだ。
仕事はそれだけではなかった。
王宮への道すがら、目を潤ませながら「引き返そう」と抗いがたい誘惑の言葉を兄は何度も投げかけ、リズは思わず頷きそうになる自分を必死に良識をかき集めて抑え込む苦行をこなしていた。
今日の舞踏会は王室法にも定められた公式行事で、公爵家を代表して出席することは、いわば義務であったのだ。
それを十分に承知していたリズであったが、自分の欲求と良識のせめぎ合いは、気力を激しく削り取っていったのである。
もう、今のリズは、ここまでたどり着いたことで、今日の責務を果たした気になっていた。
出会いもダンスも、恐ろしいことに、ドレスすらも些末なことになっていたのだ。
そんな妹の疲れのかなりの原因であるアンソニーは、愛する妹の同意に安心したのか、脱力した妹の様子にようやく気が付いたのか、いつもの柔らかな声を愛しい妹へ向ける。
「今日は僕の天使を独占できるね。少しお母様に感謝したくなったよ」
リズの大好きな、包み込むような笑顔を向けられて、リズもようやく笑顔を浮かべることができ、公爵家の兄妹は笑顔を交わしながら広間に足を踏み入れたのだった。
気を取り直して広間に足を踏み入れたリズは、既に多くの招待客がひしめく中で、即座に艶やかな金の髪を見つけることが出来た。
すらりとした体躯を包む正装は、サファイアの瞳と合わせるように、鮮やかな青を基調としたもので、金糸で国章が描かれている。
煌びやかな正装に見劣りすることのない端正な美貌が、挨拶に訪れる人々に惜しげもなく向けられ、ご令嬢たちの頬は薄っすらと染まっていた。
リズはその美貌を遠くから目にして、自分の胸がツキリと痛むのを感じた。
あの笑顔は苦手だわ
挨拶を返す殿下が浮かべている笑顔は、「氷の王子」に相応しい美しくも冴え冴えとした、王族としての威厳に満ちたものだった。
居並ぶ貴族たちから、僅かに畏怖を覚えている様子がうかがえる。
その光景は、王族と臣下である貴族の立場として、ある意味正しいものであると思えるものの、リズは殿下がただ一人佇んでいるように思えて、堪らないもどかしさを覚えていた。
そんなリズの思いを感じ取ったかのように、殿下がふと視線を動かし、リズたちにそのサファイアの瞳を向けた。
リズと殿下の視線が重なった瞬間、
殿下はその端正な顔を辺りを照らすように輝かせ、サファイアの瞳は煌めきを放った。
目元も口元も、ふわりと優しく緩んだものとなる。
それはリズにとって馴染みのある笑顔だったものの、リズは思わず扇の陰で息を呑んだ。
「僕の天使には、僕の笑顔だけで十分だ」
凍るような声で呟き洩らした兄に、リズは困ったように笑顔を浮かべて頷いた。
ええ、お兄様、私はあの笑顔も苦手なようです
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