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幸せな未来を描く
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その数日後、私たちはアーテル帝国に移った。
少し後になってから、フィンリー殿下に聞かされた。
伯爵が私を愛人の子としたのは、どうでもいい存在として扱うことで追手から目を背けさせるためであったこと。
情報が漏れて危険が迫るのを防ぐため、王家とゲレオルク卿の両親以外には全ての事情を伏せていたこと。
クラリッサ様があの日私をかばってくれたのは、あの時には既に国王陛下から連絡が行っていたかららしい。
ゲレオルク卿と婚約をさせたのは、もしフィンリー殿下が国を取り返せなかった時に、私が行く先に迷わないようにとの配慮であったこと。
そして伯爵は、フィンリー殿下が私を迎えに来た暁には、伯爵家を終わらせると最初から決めていたのだそうだ。
あの家での生活は寂しかった。苦しかった。愛されたくて、寒くてたまらなかった。理由を知ったからと言って、全てに納得ができるわけではない。
でも、知って良かった。何も知らずに恨んだ方が楽だったかもしれない。知った今でも全てを許すことなどできそうもない。
それでも、真実を知れて良かった。
最近まで使用人にもかえりみられない生活をしていたのだ。皇族として扱われることにも全く慣れない。
いくら血を引いていたところで、皇女としてふるまえるわけではない。毎日特訓をほどこされながら、泣き言を言う日々だ。
でも、私は必ず立派な皇女に、そして皇后になってみせる。
ヒーリーヌやゲレオルク様を筆頭に、私を見下し、傷つけた人たちへのほんの小さな意趣返しをするために。
何より、10年越しに約束を守ってくれたフィンリー殿下の隣で、相応しく笑える日を迎えるために。
誰より幸せな未来を描くために。
少し後になってから、フィンリー殿下に聞かされた。
伯爵が私を愛人の子としたのは、どうでもいい存在として扱うことで追手から目を背けさせるためであったこと。
情報が漏れて危険が迫るのを防ぐため、王家とゲレオルク卿の両親以外には全ての事情を伏せていたこと。
クラリッサ様があの日私をかばってくれたのは、あの時には既に国王陛下から連絡が行っていたかららしい。
ゲレオルク卿と婚約をさせたのは、もしフィンリー殿下が国を取り返せなかった時に、私が行く先に迷わないようにとの配慮であったこと。
そして伯爵は、フィンリー殿下が私を迎えに来た暁には、伯爵家を終わらせると最初から決めていたのだそうだ。
あの家での生活は寂しかった。苦しかった。愛されたくて、寒くてたまらなかった。理由を知ったからと言って、全てに納得ができるわけではない。
でも、知って良かった。何も知らずに恨んだ方が楽だったかもしれない。知った今でも全てを許すことなどできそうもない。
それでも、真実を知れて良かった。
最近まで使用人にもかえりみられない生活をしていたのだ。皇族として扱われることにも全く慣れない。
いくら血を引いていたところで、皇女としてふるまえるわけではない。毎日特訓をほどこされながら、泣き言を言う日々だ。
でも、私は必ず立派な皇女に、そして皇后になってみせる。
ヒーリーヌやゲレオルク様を筆頭に、私を見下し、傷つけた人たちへのほんの小さな意趣返しをするために。
何より、10年越しに約束を守ってくれたフィンリー殿下の隣で、相応しく笑える日を迎えるために。
誰より幸せな未来を描くために。
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