44 / 79
策謀交錯
第7話
しおりを挟む
夜は長い。
森の闇が小屋の隙間を縫い、冷たい風を忍ばせてくる。
焚き火の灯だけが、世界の形をかろうじて留めていた。
リリアは眠れなかった。
何度も目を閉じようとしたが、まぶたの裏に焼き付いた剣の光が離れない。
火花の軌跡、金属の衝突、そしてヴァルガンの背中。
外では虫の声ひとつしない。
ヴァルガンは出て行ったきり、まだ戻っていなかった。
残されたのは、カリムと自分だけ。
小さな焚き火を挟んで、沈黙が長く続く。
火がぱちりと弾ける音に紛れて、リリアが口を開いた。
「……どうして、私を守るんですか」
カリムは顔を上げる。
炎がその瞳をかすかに照らした。
「どうして、私を連れて逃げるんですか」
問いは二度、ゆっくりと繰り返された。
カリムはしばらくなにも言わなかった。
やがて、短く答える。
「……お前に死なれたら困るからだ」
それだけだった。
あまりに素っ気なく、まるで感情の欠けらもない声。
リリアは唇を噛んだ。
胸の奥に刺さるような痛みが広がる。
「……私は、命を懸けて守ってもらうような人間じゃない。だから、あの人だって切り捨てたはずなのに……。どうして今になって追いかけてくるの? どうして……みんな、私を……」
言葉の途中で、声が震えた。
涙が頬を伝う。
それを見て、カリムは困ったように頭をかいた。
「……言いたかないが、お前の血筋が重要なんだろ」
そのぶっきらぼうな言葉が、夜の静寂を割った。
リリアの目がかすかに揺れる。
リリアはゆっくりと立ち上がった。
肩に掛けていたカリムの上着が、音もなく床に落ちた。
引き裂かれたままの薄絹のネグリジェが、炎の光を受けて輪郭を浮かび上がらせた。
光と影の境目で、リリアの存在だけが際立って見える。
カリムが息をのむ。
彼は目を逸らすでも、凝視するでもなく、ただそこにいるリリアの姿を確かめるように見つめる。
リリアは、そんなカリムをまっすぐに見つめ返した。
「重要なのは、私じゃない。私に流れている血ですよね?」
リリアの左胸に淡く浮かぶ模様。
痣のような、しかしどこかで見たことのある印。
火の光を受けて、血のような赤に揺らめく。
「父が亡くなって、祖母もいなくなって……この模様が濃くなりました。みんな、これが欲しいんですよね。欲しいのは、私じゃなくて……これを持つ者なのでしょう?」
リリアが話を終えると、部屋が静まり返った。
風の音だけが、壁の隙間を抜けていく。
カリムはゆっくり立ち上がった。
真面目な顔でリリアの前に立つと、無言のまま手を伸ばす。
指の腹がリリアの頬に触れ、涙をなぞる。
「……正直に言う」
低い声が落ちた。
「俺は詳しいことを知らない。墓守の一族が賢者の末裔だということも、最近まで知らなかった。ただ、陛下も宰相閣下も……お前を手放す気はない。理由は、たぶんその印だ」
リリアの瞳が揺れる。
けれど、カリムの声は静かで、まっすぐだった。
「……もし本当に、自分の身に起きていることを知りたいなら。宰相閣下に会うのも、悪くねぇと思う。あの人は少なくとも、陛下よりは正直だ」
リリアはなにも言わなかった。
ただ、肩を震わせながら、カリムの言葉を飲み込んだ。
涙が頬を伝い、彼の手の甲に落ちる。
その温度が、やけに現実的だった。
火がぱちりと弾け、二人の影を壁に映す。
それは、触れ合いそうで、決して交わらない。
長い沈黙のあと、リリアが囁いた。
「……あなたも、印が欲しいですか」
カリムは顔を上げる。焚き火の光が、その瞳の奥で揺れた。
「私はいらないけれど、印だけが欲しいのですか? 私じゃなくて、血の証だけが」
その問いに、カリムはしばらくなにも言わなかった。
炎のはぜる音だけが、ふたりの間を埋める。
やがて、彼は真剣な声で言った。
「……陛下はきっと、お前という人間を成長させたかったんだと思う」
リリアのまつげが揺れる。
「必要ないから切り捨てたんじゃない。必要だから……繋がりを断ったんだ」
その言葉は、静かに胸に沈んだ。
だが、リリアは小さく首を振る。
「そんなの……わかりません」
「俺だって、本当のところはわからないさ」
カリムは短く息を吐いた。
少しの間、焚き火の光がふたりを隔てて揺らめいた。
「……流れている血じゃない」
カリムは慎重に言葉を選びながら、ゆっくりと続けた。
「生まれ持った宿命としてじゃなく、ひとりの人間として、自分の傍にいることを選んでくれる存在が、陛下は欲しかったんだろう」
リリアはその言葉を、胸の奥で静かに反すうした。
──じゃあ、アランは? アランだって王家の人間として生まれた。生まれながらにして未来の王と定められた人。その宿命を、彼自身はどう思っているの……?
問いは喉の奥まで込み上げたが、声にはならなかった。
ただ、炎の揺らぎを見つめながら、リリアは唇を噛んだ。
「……でもな」
カリムは視線を落とし、ほんのわずかに照れたように笑う。
困ったようで、それでもどこか優しい表情だった。
「俺自身は、リリアという存在がいてくれてよかったと思っているけどな」
カリムの声は、ほとんど消えるほど小さかった。
リリアは息を呑んだ。
その言葉が、火の粉のように胸の奥で静かに燃えた。
外では、風が森を渡っていく。
夜は長い。
それでも、ほんの少しだけ、寒さが遠のいた気がした。
森の闇が小屋の隙間を縫い、冷たい風を忍ばせてくる。
焚き火の灯だけが、世界の形をかろうじて留めていた。
リリアは眠れなかった。
何度も目を閉じようとしたが、まぶたの裏に焼き付いた剣の光が離れない。
火花の軌跡、金属の衝突、そしてヴァルガンの背中。
外では虫の声ひとつしない。
ヴァルガンは出て行ったきり、まだ戻っていなかった。
残されたのは、カリムと自分だけ。
小さな焚き火を挟んで、沈黙が長く続く。
火がぱちりと弾ける音に紛れて、リリアが口を開いた。
「……どうして、私を守るんですか」
カリムは顔を上げる。
炎がその瞳をかすかに照らした。
「どうして、私を連れて逃げるんですか」
問いは二度、ゆっくりと繰り返された。
カリムはしばらくなにも言わなかった。
やがて、短く答える。
「……お前に死なれたら困るからだ」
それだけだった。
あまりに素っ気なく、まるで感情の欠けらもない声。
リリアは唇を噛んだ。
胸の奥に刺さるような痛みが広がる。
「……私は、命を懸けて守ってもらうような人間じゃない。だから、あの人だって切り捨てたはずなのに……。どうして今になって追いかけてくるの? どうして……みんな、私を……」
言葉の途中で、声が震えた。
涙が頬を伝う。
それを見て、カリムは困ったように頭をかいた。
「……言いたかないが、お前の血筋が重要なんだろ」
そのぶっきらぼうな言葉が、夜の静寂を割った。
リリアの目がかすかに揺れる。
リリアはゆっくりと立ち上がった。
肩に掛けていたカリムの上着が、音もなく床に落ちた。
引き裂かれたままの薄絹のネグリジェが、炎の光を受けて輪郭を浮かび上がらせた。
光と影の境目で、リリアの存在だけが際立って見える。
カリムが息をのむ。
彼は目を逸らすでも、凝視するでもなく、ただそこにいるリリアの姿を確かめるように見つめる。
リリアは、そんなカリムをまっすぐに見つめ返した。
「重要なのは、私じゃない。私に流れている血ですよね?」
リリアの左胸に淡く浮かぶ模様。
痣のような、しかしどこかで見たことのある印。
火の光を受けて、血のような赤に揺らめく。
「父が亡くなって、祖母もいなくなって……この模様が濃くなりました。みんな、これが欲しいんですよね。欲しいのは、私じゃなくて……これを持つ者なのでしょう?」
リリアが話を終えると、部屋が静まり返った。
風の音だけが、壁の隙間を抜けていく。
カリムはゆっくり立ち上がった。
真面目な顔でリリアの前に立つと、無言のまま手を伸ばす。
指の腹がリリアの頬に触れ、涙をなぞる。
「……正直に言う」
低い声が落ちた。
「俺は詳しいことを知らない。墓守の一族が賢者の末裔だということも、最近まで知らなかった。ただ、陛下も宰相閣下も……お前を手放す気はない。理由は、たぶんその印だ」
リリアの瞳が揺れる。
けれど、カリムの声は静かで、まっすぐだった。
「……もし本当に、自分の身に起きていることを知りたいなら。宰相閣下に会うのも、悪くねぇと思う。あの人は少なくとも、陛下よりは正直だ」
リリアはなにも言わなかった。
ただ、肩を震わせながら、カリムの言葉を飲み込んだ。
涙が頬を伝い、彼の手の甲に落ちる。
その温度が、やけに現実的だった。
火がぱちりと弾け、二人の影を壁に映す。
それは、触れ合いそうで、決して交わらない。
長い沈黙のあと、リリアが囁いた。
「……あなたも、印が欲しいですか」
カリムは顔を上げる。焚き火の光が、その瞳の奥で揺れた。
「私はいらないけれど、印だけが欲しいのですか? 私じゃなくて、血の証だけが」
その問いに、カリムはしばらくなにも言わなかった。
炎のはぜる音だけが、ふたりの間を埋める。
やがて、彼は真剣な声で言った。
「……陛下はきっと、お前という人間を成長させたかったんだと思う」
リリアのまつげが揺れる。
「必要ないから切り捨てたんじゃない。必要だから……繋がりを断ったんだ」
その言葉は、静かに胸に沈んだ。
だが、リリアは小さく首を振る。
「そんなの……わかりません」
「俺だって、本当のところはわからないさ」
カリムは短く息を吐いた。
少しの間、焚き火の光がふたりを隔てて揺らめいた。
「……流れている血じゃない」
カリムは慎重に言葉を選びながら、ゆっくりと続けた。
「生まれ持った宿命としてじゃなく、ひとりの人間として、自分の傍にいることを選んでくれる存在が、陛下は欲しかったんだろう」
リリアはその言葉を、胸の奥で静かに反すうした。
──じゃあ、アランは? アランだって王家の人間として生まれた。生まれながらにして未来の王と定められた人。その宿命を、彼自身はどう思っているの……?
問いは喉の奥まで込み上げたが、声にはならなかった。
ただ、炎の揺らぎを見つめながら、リリアは唇を噛んだ。
「……でもな」
カリムは視線を落とし、ほんのわずかに照れたように笑う。
困ったようで、それでもどこか優しい表情だった。
「俺自身は、リリアという存在がいてくれてよかったと思っているけどな」
カリムの声は、ほとんど消えるほど小さかった。
リリアは息を呑んだ。
その言葉が、火の粉のように胸の奥で静かに燃えた。
外では、風が森を渡っていく。
夜は長い。
それでも、ほんの少しだけ、寒さが遠のいた気がした。
35
あなたにおすすめの小説
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜
光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。
それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。
自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。
隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。
それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。
私のことは私で何とかします。
ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。
魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。
もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ?
これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。
表紙はPhoto AC様よりお借りしております。
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。
婚約破棄された公爵令嬢は冤罪で地下牢へ、前世の記憶を思い出したので、スキル引きこもりを使って王子たちに復讐します!
山田 バルス
ファンタジー
王宮大広間は春の祝宴で黄金色に輝き、各地の貴族たちの笑い声と音楽で満ちていた。しかしその中心で、空気を切り裂くように響いたのは、第1王子アルベルトの声だった。
「ローゼ・フォン・エルンスト! おまえとの婚約は、今日をもって破棄する!」
周囲の視線が一斉にローゼに注がれ、彼女は凍りついた。「……は?」唇からもれる言葉は震え、理解できないまま広間のざわめきが広がっていく。幼い頃から王子の隣で育ち、未来の王妃として教育を受けてきたローゼ――その誇り高き公爵令嬢が、今まさに公開の場で突き放されたのだ。
アルベルトは勝ち誇る笑みを浮かべ、隣に立つ淡いピンク髪の少女ミーアを差し置き、「おれはこの天使を選ぶ」と宣言した。ミーアは目を潤ませ、か細い声で応じる。取り巻きの貴族たちも次々にローゼの罪を指摘し、アーサーやマッスルといった証人が証言を加えることで、非難の声は広間を震わせた。
ローゼは必死に抗う。「わたしは何もしていない……」だが、王子の視線と群衆の圧力の前に言葉は届かない。アルベルトは公然と彼女を罪人扱いし、地下牢への収監を命じる。近衛兵に両腕を拘束され、引きずられるローゼ。広間には王子を讃える喝采と、哀れむ視線だけが残った。
その孤立無援の絶望の中で、ローゼの胸にかすかな光がともる。それは前世の記憶――ブラック企業で心身をすり減らし、引きこもりとなった過去の記憶だった。地下牢という絶望的な空間が、彼女の心に小さな希望を芽生えさせる。
そして――スキル《引きこもり》が発動する兆しを見せた。絶望の牢獄は、ローゼにとって新たな力を得る場となる。《マイルーム》が呼び出され、誰にも侵入されない自分だけの聖域が生まれる。泣き崩れる心に、未来への決意が灯る。ここから、ローゼの再起と逆転の物語が始まるのだった。
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる