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王都霊廟
第1話
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王都の外れ、霊廟へと続く石畳の道をリリアはカリムと肩を並べて歩いていた。
夜の空気は冷たく、吐息が白くほどけてゆく。
異変はすでに静まった、と報告を受けていた。
けれど、リリアの胸の奥に沈むざわめきは、歩みを進めるたびに強くなっていく。
霊廟の尖塔が月光を受け、白く鈍く光っていた。
いつもなら風に揺れる灯りの気配があるはずなのに、今夜は何もない。
虫の声さえ、途絶えていた。
「……どうした?」
隣を歩くカリムが、眉を顰めてリリアを見る。
リリアは足を止め、霊廟のほうを見つめた。
「静かすぎるんです」
「異変が収まったのなら、静かなのは当然じゃないか?」
カリムの何気ない返しに、リリアは小さく首を傾けた。
──これは、違う。
静けさの質が違う。
祈りの息も、死者の囁きも、呪いの残響もない。
まるで、この場所そのものが呼吸をやめてしまったような、そんな沈黙だった。
「……とにかく、霊廟の敷地内に入りましょう。正門は閉ざされていますから、抜け道を使います」
リリアは淡々と告げ、灯りのない路地の奥へと進んだ。
カリムはその後をついていく。やがて、石垣の影に隠された地下通路への小さな鉄扉が現れる。
「こんな道があったなんて……宰相閣下も知らないぞ」
思わずこぼしたカリムの言葉に、リリアは困ったようにわずかに笑みを作った。
「当たり前です。痣を持つ者と一緒でなければ気付けない仕組みになっています。王族の方でもご存じない道ですよ。でも、宰相閣下が王都霊廟についてどれほどご存じなのか。一度、じっくりお話を伺ってみたいものですね」
リリアの声音には、わずかに棘があった。
カリムは一瞬たじろぎ、口を噤んだ。
そんなやり取りをしながら、二人は通路を抜け、静まり返った敷地内へと出た。
月光が敷石を照らし、影を長く伸ばす。
空気が重く、冷たい。リリアは立ち止まり、辺りを見渡した。
「ここは今、古戦場や深淵の森のように、陛下の配下の者たちが管理しているという認識でよろしいですか?」
「ああ、そのはずだ。魔術師と兵士が数名、警備に……」
言いかけたカリムが、ふと言葉を止めた。
空気の異様さに気づいたのだ。
「……なるほど、確かに静かすぎるな」
霊廟の敷地には、呪いや霊気が常にたまっている。
それを抑えるために、夜間は巡回の魔術師が灯を掲げて歩くはずだった。
だが今は、灯りどころか、人の気配すらない。
まるで、誰一人として存在しない空間のようだ。
リリアは深く息を吸い、静かに告げた。
「納骨堂へ行きましょう。そこへ行けば、何かわかるかもしれません」
その声音は、わずかに震えていた。
だが、カリムは何も言わず、リリアの後を追った。
二人の足音だけが、沈黙の霊廟に響いた。
二人は言葉を交わさず、ただ石畳を踏みしめて歩いた。
月明かりだけが頼りの夜道。
冷たい風が霊廟の回廊を抜けるたび、古い祈りの残響のような音がかすかに響く。
──納骨堂まで、あと少し。
そう思ったそのときだった。
ふと、鼻を刺すような焦げた匂いが漂った。
「……っ!」
リリアは思わず顔をしかめ、鼻を押さえた。
喉の奥まで焦げ臭さが染み込んでくる。
何かが燃えている――いや、燃えていた。
隣を見ると、カリムも眉をひそめ、低く吐き捨てた。
「……そうだな。これは、人が燃える匂いだ。不快だな」
その声音には、怒りと警戒が入り混じっていた。
カリムはゆっくりと腰の剣に手を添える。
リリアは深く息を整え、前方の納骨堂を見据えた。
「……扉の鍵が、開いてる? いえ……壊されていますね」
リリアの声がわずかに震える。
重厚な鉄の扉は、中心部から歪み、黒く焦げていた。
その前に、黒い塊が転がっている。
まだ火が燻っていて、焦げた肉の匂いが濃く漂っていた。
リリアは静かに膝をつき、両手を胸の前で組む。
目を閉じ、低く、かすかに旋律を紡いだ。
――鎮律。
魂を導く旋律。怒りや混乱、怨念などを鎮める古の拍。
その一節が終わると同時に、黒塊から立ちのぼっていた炎はすうっと消えた。
空気がわずかに澄み、焦げた臭いも霧のように薄れていく。
「後で……ちゃんと歌いに来ます。だから、どうか今はこのままで許してください」
囁きは祈りのようで、懺悔のようだった。
リリアは目を開け、静かに立ち上がる。
背後で息を潜めていたカリムに視線を向け、真っ直ぐに言葉を放った。
「中に入ります」
月光がリリアの横顔を照らす。
その瞳には、恐れよりも強い決意が宿っていた。
カリムは短くうなずき、剣の柄を握り直した。
二人は音のない夜の中、納骨堂の闇へと足を踏み入れた。
夜の空気は冷たく、吐息が白くほどけてゆく。
異変はすでに静まった、と報告を受けていた。
けれど、リリアの胸の奥に沈むざわめきは、歩みを進めるたびに強くなっていく。
霊廟の尖塔が月光を受け、白く鈍く光っていた。
いつもなら風に揺れる灯りの気配があるはずなのに、今夜は何もない。
虫の声さえ、途絶えていた。
「……どうした?」
隣を歩くカリムが、眉を顰めてリリアを見る。
リリアは足を止め、霊廟のほうを見つめた。
「静かすぎるんです」
「異変が収まったのなら、静かなのは当然じゃないか?」
カリムの何気ない返しに、リリアは小さく首を傾けた。
──これは、違う。
静けさの質が違う。
祈りの息も、死者の囁きも、呪いの残響もない。
まるで、この場所そのものが呼吸をやめてしまったような、そんな沈黙だった。
「……とにかく、霊廟の敷地内に入りましょう。正門は閉ざされていますから、抜け道を使います」
リリアは淡々と告げ、灯りのない路地の奥へと進んだ。
カリムはその後をついていく。やがて、石垣の影に隠された地下通路への小さな鉄扉が現れる。
「こんな道があったなんて……宰相閣下も知らないぞ」
思わずこぼしたカリムの言葉に、リリアは困ったようにわずかに笑みを作った。
「当たり前です。痣を持つ者と一緒でなければ気付けない仕組みになっています。王族の方でもご存じない道ですよ。でも、宰相閣下が王都霊廟についてどれほどご存じなのか。一度、じっくりお話を伺ってみたいものですね」
リリアの声音には、わずかに棘があった。
カリムは一瞬たじろぎ、口を噤んだ。
そんなやり取りをしながら、二人は通路を抜け、静まり返った敷地内へと出た。
月光が敷石を照らし、影を長く伸ばす。
空気が重く、冷たい。リリアは立ち止まり、辺りを見渡した。
「ここは今、古戦場や深淵の森のように、陛下の配下の者たちが管理しているという認識でよろしいですか?」
「ああ、そのはずだ。魔術師と兵士が数名、警備に……」
言いかけたカリムが、ふと言葉を止めた。
空気の異様さに気づいたのだ。
「……なるほど、確かに静かすぎるな」
霊廟の敷地には、呪いや霊気が常にたまっている。
それを抑えるために、夜間は巡回の魔術師が灯を掲げて歩くはずだった。
だが今は、灯りどころか、人の気配すらない。
まるで、誰一人として存在しない空間のようだ。
リリアは深く息を吸い、静かに告げた。
「納骨堂へ行きましょう。そこへ行けば、何かわかるかもしれません」
その声音は、わずかに震えていた。
だが、カリムは何も言わず、リリアの後を追った。
二人の足音だけが、沈黙の霊廟に響いた。
二人は言葉を交わさず、ただ石畳を踏みしめて歩いた。
月明かりだけが頼りの夜道。
冷たい風が霊廟の回廊を抜けるたび、古い祈りの残響のような音がかすかに響く。
──納骨堂まで、あと少し。
そう思ったそのときだった。
ふと、鼻を刺すような焦げた匂いが漂った。
「……っ!」
リリアは思わず顔をしかめ、鼻を押さえた。
喉の奥まで焦げ臭さが染み込んでくる。
何かが燃えている――いや、燃えていた。
隣を見ると、カリムも眉をひそめ、低く吐き捨てた。
「……そうだな。これは、人が燃える匂いだ。不快だな」
その声音には、怒りと警戒が入り混じっていた。
カリムはゆっくりと腰の剣に手を添える。
リリアは深く息を整え、前方の納骨堂を見据えた。
「……扉の鍵が、開いてる? いえ……壊されていますね」
リリアの声がわずかに震える。
重厚な鉄の扉は、中心部から歪み、黒く焦げていた。
その前に、黒い塊が転がっている。
まだ火が燻っていて、焦げた肉の匂いが濃く漂っていた。
リリアは静かに膝をつき、両手を胸の前で組む。
目を閉じ、低く、かすかに旋律を紡いだ。
――鎮律。
魂を導く旋律。怒りや混乱、怨念などを鎮める古の拍。
その一節が終わると同時に、黒塊から立ちのぼっていた炎はすうっと消えた。
空気がわずかに澄み、焦げた臭いも霧のように薄れていく。
「後で……ちゃんと歌いに来ます。だから、どうか今はこのままで許してください」
囁きは祈りのようで、懺悔のようだった。
リリアは目を開け、静かに立ち上がる。
背後で息を潜めていたカリムに視線を向け、真っ直ぐに言葉を放った。
「中に入ります」
月光がリリアの横顔を照らす。
その瞳には、恐れよりも強い決意が宿っていた。
カリムは短くうなずき、剣の柄を握り直した。
二人は音のない夜の中、納骨堂の闇へと足を踏み入れた。
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